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2019.02.27

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入園式を迎える保育園の準備とは

保育園・幼稚園の入園式で準備すべきこと

保育園や幼稚園の入園式は園児さんたちの新たな門出を祝う場です。子どもたちや保護者の方が気持ちよく入園式の時間を過ごし、大切な思い出の1ページとなるように必要な事前準備をご紹介します。

園児さんと保護者さんをお迎えする「飾り付け」は温かくてかわいい雰囲気を大事にしましょう。「にゅうえん おめでとう」の文字や桜の花をイメージした飾りを入り口や壁面に付けると、いよいよ園内は入園式らしくなってきます。また、迎える側の園児さんたちにも制作を手伝ってもらうと、工作にもなりますし、新しい園児さんを迎える気分も醸成されます。用意する素材としては、紙リボンや貼り絵に利用する色紙と画用紙、マジック、風船など。ハサミなどはくれぐれも注意して使うようにしましょう。指を傷つけにくいような安全性の高い製品もありますから、今後のためにも用意しておいていいかもしれませんね。
入園式当日は、順番に新入園児さんに名札をつけてあげましょう。事前に入園してくる子どもたちの名前と読み方を確認した上で、平仮名で名札に名前を書いておきます。誰が読んでもわかるように、大きめの文字で読みやすく書いておくことをおすすめします。
最近では「入園式には各自スリッパ等をお持ちください」という案内も見受けられますが、いろいろと用意している間に自分のスリッパをお忘れになる保護者さんもいらっしゃいます。そんな場合にも対応できるように、来賓の方々にためにスリッパを用意しておきます。白やベージュのスリッパだと汚れがついて目立ってしまう場合もあるため、黒や濃紺といった色を選んでおくほうがいいでしょう。また、女性用だけではなく男性用サイズのスリッパを用意するのもお忘れなく。最近ではS・M・Lでサイズ展開していますのでMを買っておくと無難です。
入園のしおりは保育理念、年間行事計画、保育園の一日の流れ、登園・お迎えについてなど、保護者の方向けの保育園説明書にもなります。入園式のプログラムとしてだけでなく、園案内としての役割を持たせれば保存しておいていただけます。保育園のWebサイトがあればいいのでは?と思われるかも知れませんが、形にして残したい保護者さんもいらっしゃいます。なかでも保育園・幼稚園にお子さんを預けるのが初めて、という保護者さんには喜んでいただけます。
保育士さんは、入園式当日に新園児さんと保護者の方々に初めて挨拶することになります。何回経験しても緊張してしまいますが、保育士さんの最初の印象が決まる大切な瞬間にもなります。では、入園式の挨拶で、保育士さんは何を意識すればよいのでしょうか。
子どもたちへの挨拶では、保育士さんは自分の名前を強調して自己紹介してみましょう。まずは新しい環境で不安な気持ちの子どもたちに「保育士さんは味方だよ」ということを感じてもらう必要があります。きちんと子どもたちの目を見ながら、笑顔でお話ししましょう。でも、入園式だけですぐに打ち解けるのは正直言って難しいので、まずはあなたの顔と名前を覚えてもらいやすいように意識してみてください。保護者さんにも名前を覚えてもらえれば、家に帰ってからの会話でも先生の名前が出てくるようになりますよ。
お子さんを預けることになる保護者の方もまた、お子さん同様に不安なもの。もしそれが初めてということであればなおさらです。保育士さんがベテランか新人かも多少は気にされる場合もありますが、何よりも安心してお子さんを任せていただけるように、明るくハキハキと笑顔で話すことを心がけます。挨拶に「子どもたちと一緒に楽しい思い出をつくっていき、笑顔が絶えないクラスにします」といったひとことを添えるのも好印象を持っていただけることになるでしょう。
入園式では淡い色のスーツがおすすめです。子どもたちや保護者の方が主役ですので、目立つ必要はありません。ただ、全身をダーク系で統一してしまうと、暗い印象になってしまうため、ハンカチーフやブローチ、髪飾りで差し色を入れてみましょう。自由度の高い保育園・幼稚園では袴やワンピースいう選択肢もあります。袴の色についてはあまり気にする必要はありませんが、派手になりすぎないように。ワンピースの場合はダーク系のカラーが好ましいです。
 
ここでご紹介した入園式に準備しておくものや心構えはほん一例です。園ごとに特別な準備物があるかもしれませんので、お勤めの園で初めて入園式を迎えられる保育士さんは、園長さんや先輩保育士さんに少し早めに聞いて確認しておきましょう。しっかり準備できていれば、新しい「お友だち」をお迎えするのが楽しみになることと思います。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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