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2019.07.10

転職コラム

転職前の保育園見学で見ておきたいこと

保育士さんのための保育園見学

転職先となる保育園を選ぶとき、求人情報をみてエントリーするかどうかを判断することになります。候補の園について、より理解を深めたい場合、『ほいとも』では保育園を見学することをおススメしています。今回は園を見学することで見えてくることや見学前に知っておきたい内容をまとめました。

保育園見学をすることで、以下のことを見て・聞いて・感じることができます。
・ホームページや求人情報では確認しづらい施設・園の導線を確認できる
・実際の園の設備や衛生状況を確認できる
・稼働中の園(働いている保育士さん)を入社前に外から見ることができる
・同僚や園児、クラスの様子を確認できる
・入職後の働き方がイメージしやすくなる
・求人情報には掲載されていない、生の情報が手に入る
・タイミングが良ければ転職のアピールに繋がる

いちばんのメリットは、やはり自分の目で確認できるということです。「百聞は一見にしかず」と言いますが、園見学では正にそれが実感できるのではないでしょうか。別の園から転職してきた方は、設備面や園内の導線を意識される方が多いようです。前の職場との違いや子どもたちが快適に過ごせる環境が整っているかどうかを優先的にチェックされます。ほかの職業から保育士に転職される方にとっては、とくに保育現場の雰囲気や入職後のイメージを掴むいい機会となります。また、下記のような実務に関連する事柄は、現場で働く保育士さんからお聞きするのがいちばん信頼できます。
・イベントの実施状況(年次行事の内容や回数)
・保護者の方との連携(積極的に行事や保護者会に参加されるか)
・保育士さんの業務量(残量や持ち帰り仕事の量)
残業やシフト調整など、働くうえで気になる情報は聞いておくべきですが、条件面ばかり気にしていると園側に良くない印象を持たれてしまうかもしれません。迎え入れる側の園・職員さんたちも、日々の業務を前向きに手伝ってくれる方に来て欲しいと思っています。保育園見学は採用には直接関係しないと言われていますが、『人』は見られます。礼儀、挨拶のみならず、質問項目も事前に考えて、用意しておきましょう。実務に関連しなくても、今後お世話になる(一緒に働く)かもしれない園長先生・保育士さんが日々感じている苦労話や感動話を直接聞くことができるのも保育園見学のメリットなのです。
人によって注目するところは異なりますが、「見学するならココは確認すべき」というポイントをまとめました。
保育園を見学する際の最も重要なポイントは子どもたちの様子です。「楽しそう」「明るい」「安心している」といった表情が見られるか、寂しがっているお子さんはいないか、自主性は育まれているかといった点に注意してみてください。
清掃が行き届いているかどうかなど、施設が清潔に保たれているかは目につくところですね。また、子どもたちにとって衛生的であるかも重要です。おもちゃは消毒されているか、よだれや汚物は速やかに処理されているかなどは要チェック項目です。また、職員室や休憩室が整理整頓されていると働きやすい環境だと言えます。
園内には子どもたちの絵や制作物が壁面として飾られることが多いです。ほかに季節ごとの飾りつけが室内や門扉など、いたるところに施されていることでしょう。飾りつけは園全体を明るく楽しい空間に見せますが、同時に保育士さんの制作業務も増えることになりがちです。飾りつけに非常に力を入れている園では毎年使うものがあるのか、都度作っているのか、テンプレートで簡単に制作できるのか、など尋ねてみてもいいでしょう。
保育士さんたちの連携についてもしっかり見ておきたいところです。自分がその中に入って働くことを前提に、保育士としてどのように機能できるか、活躍できるかをイメージしながら見学していくと良いでしょう。
こちらは「見学のときに見る」内容ではなく、「見学の前の心構えとして事前に確認すべき」内容です。園のホームページやパンフレットで閲覧できますので、必ず目を通してから見学に参加してください。そこから園長先生に聞きたい質問が出てくるかもしれません。

園見学は、転職の決め手となるようなイメージや情報が入りやすく、できるなら是非行っておきたいです。ただし、保育園の忙しい業務時間に対応してもらうということを忘れずに、確認項目や質問を事前に準備しておくことが大事です。候補となる転職先を決めかねている方は、求人応募の前にまずは【アドバイザーに相談】をご活用ください。
 
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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