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2019.08.28

転職コラム

保育園と違う?託児所で働く保育士の仕事内容

託児所での仕事内容は?保育士さんが知っておきたいこと

保育士さんの働く場所として『託児所』という選択肢もあります。お子さんを預かる場所としては保育園と同じですが、保育園と託児所では異なるところもあります。勤務したことがない保育士さんに、託児所はどんな場所? 保育園との違いは? そんな疑問や質問にお応えして、この記事では託児所での仕事内容や働き方についてご紹介していきます。

託児所とは、保護者の方からお子さんをお預かりする施設のことです。これだけなら「保育園と同じでは…?」と思われるかもしれませんが、実は保育園と大きな違いはありません。というのも託児所は認可外保育所の一種になります。細かな違いとしては、保育園が子どもたちの成長を促す『保育』を目的とするのに対し、託児所は『預かり』の側面がやや強くなります。また保育園は保護者の方が仕事や病気などの理由からお子さんを受け入れるのに対して、託児所は保護者の方が仕事などをしていない場合でも預かることが可能です。
また、託児所と言っても、その規模や運営方法はさまざまです。
・保育園などのような独立型託児所
・企業内託児所
・商業施設の託児所
・病院内の託児所 など
保育園に空きがないために利用する保護者の方が多く、もっとも保育園に近いと言えます。保育園に並列して設置されている場合もあります。
従業員向けに企業がオフィスビル・敷地内や隣接する施設に託児スペースを設けており、保育士さんはその企業の従業員として保育に従事することになります。
【企業内保育所について】
転職コラム:株式会社などの法人が運営する企業主導型保育所とは?
保護者の方が施設内で用事を行う間に、一時的にお子さんを預かります。ショッピングモールやフィットネスクラブなど、施設を利用する時間を決めて、その間に買い物などの用事を済ませます。
病院で働く医師・看護師の方々向けに設置されている託児所です。通院される患者さんのお子さんを一時的にお預かりする場合もあります。また、託児所には「月極保育」と「一時預かり」があり、一般的な保育所のように同じ子どもたちを毎日保育することもあれば、預かるお子さんが日々変わるところもあります。また24時間対応など、ニーズに合わせた託児所の多様化も進んでいます。
託児所では特別な資格がなくても働くことが可能です。子育ての経験がある方が、その経験を活かして活躍されているケースもあります。資格がなくても働ける施設なので、保育士資格をお持ちの方は優遇されることがあります。託児所でのお子さんとの接し方は保育園と変わりませんので、保育士さんは託児所でも違和感なく就業することができます。
託児所と保育園の仕事内容は基本的には変わりません。子どもたちと一緒に遊んだり、食事やおやつ、トイレなど、身の回りのさまざまなサポートを行います。施設によって、保育園に近いような形で指導案を作成したり、保護者の方と連絡帳でやり取りしたりするところもあれば、あくまでも一時的な預かり場所というところもあります。園外保育や運動会などの行事はほとんどありませんので、イベント準備のための負担は少ないと言えます。
保育園では同年代のお子さんをクラス分けすることが多く、クラスごとに保育士さんが担当します。また、同じ子どもたちを継続的にお預かりすることになりますので、保護者の方と連携を取ったり、お子さんごとの性格を把握したりしながら、保育を進めていくことが可能です。一方、託児所は幅広い年代の子どもたちを同時に見ることが多く、一時預かりの場合にはお子さんの顔ぶれや保育時間がその都度変わりますので、幅広い知識と臨機応変な対応が求められます。お子さん同士も「初めまして」が多いことから、年齢の異なるお子さんのトラブルなど、安全面にも配慮が必要です。
認可保育園の設置基準が非常に厳しいこともあり、託児所はその数を増やしています。女性の産後復帰を期待して託児所を設ける企業や病院も増えていますので、今後、託児所は保育士さんにとって転職先候補の選択肢となっていくと考えられます。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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