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2018.10.10

お役立ち情報

保育士さんも知っておくべき!保育園の個人情報とは?

個人情報は適切に守られるべきものです!

「3万人分の会員データがネット流出」「役所が引越し先の住所を元夫に漏洩」なんてニュース、ときどき耳にしますよね。これらすべてに関わるのが「個人情報保護法」という法律。保育園で勤務する保育士さんも「私には関係ないし」なんて思ってちゃダメですよ。保育の現場で働くみなさんも注意しないと、知らないうちに法律違反してしまうことがあるのです!

2003年5月に施行された法律で、簡単にいうと氏名・住所・電話番号・メールアドレス・顔写真・ネットのIDやパスワードなど「特定の個人を識別できる情報」を守ろうというものです。「取得した個人情報を利用目的以外に使ってはいけない」「個人情報を不正な手段で取得してはいけない」「個人情報を本人の許可なく第三者に提供してはいけない」といった内容で、違反すると処罰の対象になることもあります。
園児さんや保護者の方々の住所・氏名・連絡先などを預かる保育園も、最近はその取り扱いに様々な注意を払っています。みなさんがお勤めの保育園、あるいはこれから応募しようと思っている保育園がホームページを持っていたら、ぜひ一度じっくり見てください。「保育理念」や「概要・沿革」と並んで、「プライバシーポリシー」「個人情報の取り扱いについて」というページが設けられていることも少なくありません。
ホームページに「プライバシーポリシー」を掲げているような保育園では、保育士さんに対する個人情報取り扱いの指導教育もされていると思いますが、油断は禁物です。特に危ないのがSNS。園児さんの写真を自分のFacebookやInstagramにアップする…これは厳禁! 保護者の方に無断で写真をアップすれば、それだけでプライバシーの侵害といわれても仕方ありませんし、そこに「名札」や「持ち物に書かれた名前」などが写り込んでいたら、容易に個人が特定されてしまいます。園が保護者の同意を得て公式サイトに写真を掲載する際も、そのあたりは十分に気をつけるべき。前もって写真掲載の許諾を書面で取り交わしている施設もあります。さまざまな事情から「ウチの子どもを出したくない」という保護者さんもいらっしゃることを覚えておいてください。
例えばある保育士さんが名札をつけた園児の写真を個人のInstagramにアップしたとします。それを見た悪意の第三者が「◯山◯子の家のものですが、母親が忙しいので…」と代わりに迎えに来たらどうなるでしょう。あるいはDVが原因で離婚して身を隠していた人がいたとします。その相手がたまたまInstagramで子どもの写真を目にしてしまったらどうなるでしょう。たとえ個人情報の漏洩に当たらないとしても、小さな不注意が誘拐事件や新たな事件の遠因になる可能性も、決してゼロではありません。
昨今も芸能人やスポーツ選手などがSNS経由で被害を受ける事件が数多く発生しています。個人で楽しむ分には問題ありませんが、保育士として子どもたちを守るためにも、安易なアップをしないようにしてください。

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