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2019.11.08

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インフルエンザと診断された保育士さん必見!休みは何日?診断書は?

インフルエンザ!何日休める?診断書は?など疑問にお答えします!

毎年やってくるインフルエンザの脅威。保育士さんがインフルエンザを広める原因になるわけにはいきませんから、予防接種を含めて、うがいや十分な睡眠など、最大限の注意を払っておられることでしょう。それでも、予防接種は万能ではありませんし、街中で流行っていると完全に防ぎきることは不可能です。園内で園児さんが登園できずに保育園閉鎖!ということもあります。今回は、無念にも保育士さんがインフルエンザにかかってしまったとき、何日休むべきなのか、休みの取り方はどうすればいいのかといった疑問や質問にお答えします。

まずは、インフルエンザの発症時期や特徴について簡単におさらいします。インフルエンザは毎年11月下旬から12月上旬にかけて発生し始め、翌1月下旬から2月上旬にピークを迎えます。おもちゃや手を頻繁に口に持っていく乳幼児さんが集まる保育園では、インフルエンザは大敵ですよね。ウイルス性の感染症であるインフルエンザは接触感染だけでなく、咳やくしゃみなどの飛沫でも感染してしまうのが厄介なところ。特にピークは空気が乾燥する時期ですので、くしゃみひとつでウイルスが舞い散ってしまいます。
インフルエンザの判断には、医師の診断が不可欠です。11月下旬から2月上旬で発熱等の体調異変を感じた保育士さんは、まずかかりつけの内科医へ診察に行きましょう。インフルエンザウイルスは発熱から1日程度潜伏すると言われています。そのため、発熱から24時間以降に病院でインフルエンザ検査を受けるようにしましょう。発熱すぐに受診してもインフルエンザ判定ができませんので、くれぐれも二度手間にならないようにご注意ください。
「いつも忙しいので他の保育士さんに迷惑をかけられない」「持ち帰った仕事を提出しないといけない」「インフルエンザと分かる前にも体調不良で休んだから、追加で休みづらい」…なかにはこのように考えて、休むことに抵抗を感じる保育士さんがいらっしゃるかもしれません。また医師にインフルエンザだと診断されても、体力的に余裕があれば出勤したいという方もいらっしゃることでしょう。しかし、自分がインフルエンザにかかっていることが分かったのなら、仕事は休まなければなりません。体力的に平気でも、ウイルスをもった状態で子どもたちと接するのはプロとして失格です。身体が小さく体力もないお子さんにとってインフルエンザは非常に危険な病気なのです。
園児がインフルエンザにかかった場合、保育園は登園の条件として「発症後5日、かつ解熱後3日」を経過していることとしています。「後」は「その次の日から」の意味となりますので、最短でも発症日から6日間は登園できません。これは学校保健安全法によって決められています。ちなみに小学生以上の場合は「発症後5日、かつ解熱後2日経過」です。これは身体が大きくなるにつれて身体の抵抗力が増し、ウイルスを撃退する力が強くなっているから1日少なくされています。解熱後の期間も設定されているのは、熱が下がってもウイルスを完全に撃退するまで体内に残るためです。これらはお子さん向けの内容ですが、大人には明確な基準は設けられていません。まずはお勤めの園の就労規定を確認してください。規定が設けられていない場合は、上記の知識を参考に解熱後2~3日を目安に休養を取ってください。受診した内科医のお医者さんにいつまで休めばいいか質問してみてもいいですね。休むことは園にも他の保育士さんにも申し訳ないと思うかもしれませんが、何よりも子どもたちを守るのが最優先なのです。
 
これは保育園に限らず、一般企業でも同じです。今はSNSやショートメールですぐに連絡できますから無断欠勤となることは少ないでしょうが、病気で複数日休むことになるわけですから、園から求められる証明書はきちんと提出すべきです。とくに有給休暇を振り替える場合などは、診断書が必須となる場合もあります。診断書は受診医で書いてくれます(基本的に有料)ので、あらかじめ園に必要かどうかを確認しておきましょう。
傷病手当とは、健康保険加入者が病気やけがなどで連続して4日以上仕事を休むことになった場合、保険協会から支給される手当金です。勤め先で健康保険に加入していることが基本条件となりますが、有給休暇がなくても収入の補填ができる可能性があります。 インフルエンザが流行している時期に体調が悪くなれば、最悪を想定して内科医でインフルエンザの検査を受けます。万が一、発症が発覚してしまったらただちに園に報告し、お休みを申請してください。病欠中は不安になると思いますが、焦らず1日も早く回復することに専念してくださいね。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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