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2020.06.23

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どうやって防ぐ?保育園での『あせも対策』は?

子どもを『あせも』から守る。保育園でのあせも対策

夏場に保育士さんを悩ませるもののひとつに園児たちの「あせも(汗疹)」があります。一度できてしまうとかゆみや痛みがありますから、放っておくと感染症につながる危険性もあります。あせもの発症は体質によるところもありますが、少しでも子どもたちをあせもから守るため、保育士さんも知識を深めておきたいものです。この記事では、あせもができる原因や症状、予防策、似た症状などをご紹介します。

あせもとは、たくさん汗をかくことで肌が高温多湿の状態になり、皮膚の下にある汗線が詰まってしまうことが原因で発生する発疹のことです。代表的な症状は、かゆみをともなう腫れ。また、腫れた赤い部分に熱を持つケースもあります。
あせもを放っておくと、子どもたちはその痒さに耐えられず掻きむしってしまいます。その後の恐さは皆さんもご経験済みかと思いますが、掻いて皮膚が荒れると赤くなってただれ、痛みがでます。あせもができやすいのは汗をかきやすい部位ですので、皮膚がただれたところにまた汗をかくことになります。汗には塩分が含まれますから、よけいに染みて痛みます…。子どもたちにこんな辛い思いをさせないために、予防とできてしまったときの早期処置を徹底したいものですね。
あせもは脇の下やひじの内側に発生するイメージが強いですが、頭や顔、首やうなじ、そして胸や背中など…全身にできる可能性があります。またお子さんの体質によってできやすさに違いもあります。
夏場にはこまめな予防・確認・対処が必要です。では、保育園では具体的にどんな点に注意すればいいのでしょうか。
とくに乳児さんは、汗を放置すると肌荒れや発疹の原因になりやすくなります。汗をかいたらこまめに拭くとともに、着替えをします。拭くときはこすらずに、布をポンポンとあてるだけにして皮膚を傷つけないよう気を付けます。注意するのは午睡の時間や外遊びから帰った後の汗をかきやすいタイミング。これらの活動後は、沐浴や水遊びで汗を流して体温を下げるのも効果的です。
おむつ替えや着替えの時に全身を確認し、あせもができていないかチェックします。もし、あせもができてしまった場合は、濡らしたタオルで患部を冷やしてあげましょう。掻いているところを発見したときは、おもちゃや絵本へ興味を向けつつ、同じく患部を冷やします。冷やすことで痒みを抑えることができます。
子どもたちの様子を常にチェックしながら、職員間で情報共有を行います。「〇〇ちゃんは、汗をかきやすいので、こまめにチェックするようにしましょう」など、一人ひとりの子どもに合わせて必要な対応を共有できていると良いですね。
ここで、注意すべきポイントを2点ご紹介します。
夏場は特に汗を大量にかくため、あせもを疑いがちですが、赤い発疹=あせもではない場合も考えられます。間違えやすい皮膚疾患に、乳児湿疹があります。乳児湿疹は、口の周りや頬、あごなどにあせもと同じような赤い発疹が出る症状で、生後6ヵ月前後までによく見られます。発疹を適宜拭いて清潔に保っていると自然に治っていきます。乳児に赤い発疹を見つけた場合は、あせもと乳児湿疹の2つの側面から対処するようにしてください。
あせもができた場合でも、保護者の方から指定のない外用薬は塗らず、まずは保護者の方にご報告しましょう。医師の診断のもと、そのお子さんに合った処方を受けていただくことを優先します。また、保育園での対策方法を共有して、多めの着替えや汗を吸収しやすい肌着を持参いただくなど、保護者の方の協力を仰ぎましょう。合わせてご家庭でも予防と症状悪化に注意いただくようお声かけすれば万全です。

子どもたちの肌はデリケートです。汗をたくさんかくことは体温調節に必要な体の機能ですが、放置するとあせもが発生することになりかねません。悪化すると激しい痛みをともない、その痛みで寝つけなくなってしまうお子さんもいるほどです。子どもたちと接する保育士さんは対策方法を学び、保護者の方々とも連携して対処してくださいね。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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