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2019.11.15

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寒い時期だからこそ暖かく!保育園・幼稚園での寒さ対策

寒い時期だからこそ暖かく!保育園・幼稚園での寒さ対策

夏の暑さよりも冬の寒さのほうが苦手!という保育士さんも多いかもしれません。外遊びを見守っているだけでも手足は冷えてきますし、暖かい室内と寒い廊下の出入りでは、夏と比べても体温調節が難しくなります。そんなお悩みを少しでも解決できるように保育園・こども園で働く保育士さん向けの防寒対策をご紹介します。

寒い冬にはとにかく厚着!カイロ!となりがちですが、保育士さんの仕事中の動きはオフィスワークなどと比べても違いがあります。激しく動くこともありますので、ただ重ね着するだけだと逆効果になることも。保育士さんの業務に基づいて、おすすめの防寒対策をご紹介していきます。
寒いと感じていても、冬場でも汗はかきます。場所は目立ちにくい背中や脇が多く、夏場に比べて汗をかいていることに気づきにくいのです。冬は基本的に複数枚の服を着用していますので、衣類の通気性がよくありません。そのため、なかなか汗が乾かないのです。汗でしめった下着が外気で冷えると、重ね着が裏目にでて、寒気を感じてしまうこともあります。ずっと室内にいるような環境であれば問題ないですが、保育士さんも外遊びや体操で汗をかきやすいうえ、気温差のある室内外の移動で、このような状況が起こりやすくなるのです。
肌に密着するインナー。起毛の生地だと暖かいのですが、汗をかくことを考えると逆効果になることも。インナーは速乾性の素材にして、上からニットやトレーナーを着る方が快適に過ごせるかもしれません。一方、あまり汗をかかない体質の方は、水蒸気を熱に変換させる作用のある『吸湿性発熱素材』を用いた衣類がおススメです。自分では汗をかいていると感じない程度の発汗量で、生地が汗を吸収して暖かくしてくれます。
「冬でも汗がダラダラ…」という方は、サラサラとした肌触りのスポーツウェアを、そして冬場はまったく汗をかかないという方は吸湿発熱素材を選ぶといいでしょう。もしくは両方を用意して、その日の業務スケジュールに合わせて使い分けるのも有効です。
長い時間、冷たい冬の空気にさらされるときは、ウインドブレーカーを羽織っておきましょう。ウインドブレーカーは、その名前のとおり風を防ぐことを目的に作られています。トレーナーやニットは発熱効果があるものの風は遮断しませんので、同じ綿生地の素材を重ねるよりもウインドブレーカーを着た方が体温の低下は防ぐことができます。また軽い素材のものが多いので、身体を動かすシチュエーションにも最適です。
「身体は大丈夫だけど下からくる足の冷えが我慢できない」という方も多いですね。たいていの場合、あったか靴下や重ね履きでなんとかしのいでいらっしゃるのではないでしょうか。そんな冷え性のみなさんに注目してほしいのが足首。足首を温めることで、足先の冷えの解消にもつながります。足の内側のくるぶしから指幅4本ほど上のあたりに『三陰交』というツボがあります。ここを温めることで足先までの血液循環がスムーズになると言われています。そのため、重ね履きした靴下がくるぶしの下までであればあまり意味がありません。三陰交を温める靴下もありますし、レッグウォーマーなども有効です。レッグウォーマーがずり落ちないか心配という方はリストバンドを足首に巻くのも○。また、冷え性の保育士さんは水分摂取量を増やしたり、ストレッチやツボ指圧などで血行を促進させたりするといったことを習慣にされている方もいらっしゃいます。
じわじわ冷えてくる足元と対照的に、首に冷たい風を受けると一気に「寒い!」と脳が感じてしまいます。逆に暑い時には首すじをパタパタして空気を入れたくなるのも、その典型的な例ですね。ただ、冬場でも首元を温めすぎると、保育園の室内では息苦しさを感じるかもしれません。外にいることが多い日はタートルネックもいいですが、室内との行き来が多いときはネックウォーマーも便利。ネックウォーマーを取り外せば、体温調節も容易になります。
カイロは貼るのではなく、手持ちタイプをポケットに入れておくのがおススメです。少し冷ましてから、お子さんに触れさせれば気持ち良いのか喜んでくれます。貼るカイロは熱くなりすぎても勤務中はつけ外しが難しいのと、肌に密接させすぎて低温やけどになる危険性があります。

寒い冬でも変わらず動き続けなければならない保育士さん。子どもたちは寒がっていても保育士さんは忙しさで熱気ムンムンということもあるかもしれませんね。『汗に配慮しながら、足首を温め、首元で体温調節』を基本に、日々の寒さ対策を見直してみてはいかがでしょうか。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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