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2019.12.06

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保育士が知っておきたい乳児期・幼児期の病気と症状。

保育士として知っておきたい『乳児期・幼児期の病気』

毎日園児さんたちと接する保育士さんが、乳幼児特有の病気について知っておくことはとても大切なこと。自分の体調や状況を的確に伝えられない小さなお子さんの体調不良を察知するだけでなく、子どもたちの病気の予防や早期発見にも繋がります。今回は、乳児期と幼児期において特に注意が必要な病気について、それぞれ解説していきます。

0歳から1歳までの新生児期も含めた乳児期。母乳やミルクで成長し、まだまだ歩けない時期なので、周囲からのサポートが不可欠です。この乳児期において注意が必要な病気は、以下のようなものがあります。
乳児期の子どもたちは、まだ体温調節がうまくできないために、熱中症にかかりやすい傾向があります。熱中症は、体温の急上昇によって中枢神経が正常に働かなかったり、脳内に血液が循環しにくくなることが原因です。症状がひどい場合には、失神することもあります。喉の渇きや頭痛、めまいなども伝えることができない乳児期には、触れると身体が熱い、元気がないなど、いつもと違う症状があった場合には熱中症の疑いがあります。
肌がカサカサしたりベタベタしたり、赤い湿疹などが出ます。頬やお腹、背中、太ももなど乾燥しやすい部分に症状が現れます。秋や冬など空気が乾燥しやすい時期に起こりやすいです。
高熱が続き、風邪と同様の症状が出ます。嘔吐や下痢を伴うこともあり、毎年、冬になると流行します。頬が赤かったり、逆に顔色が悪くてぐったりしているときは、まず検温してみましょう。ただ、発熱初期はインフルエンザかどうかは判定できませんので、念のために他の園児さんとは違う空間で保護者さんのお迎えを待つようにしましょう。もちろん、保育士さんもマスクの着用を忘れずに。
主に風邪などが原因でかかることが多く、苦しそうな咳が続きます。他には鼻水やくしゃみ、発熱、ぜいぜいと息がしにくくなる、といった症状がでます。流行期には熱が出ると「インフルエンザか!」と考えがちですが、かかりつけの小児科のお医者さんで診てもらった結果を保護者さんから確認しておくようにしましょう。
5歳までにほとんどのお子さんが発症します。症状は高熱、吐き気や嘔吐、そして下痢です。下痢はひどくなる場合が多く、脱水症状になりやすいです。
吐き気や嘔吐、下痢などの症状が起きます。食品から感染することが多く、集団で流行することも多いです。ロタウイルスと合わせて代表的な乳幼児嘔吐下痢症にあげられます。
1~2週間ほど鼻水や咳、発熱などの風邪に似た症状が出ます。気管支炎や肺炎、そして中耳炎を併発することもあります。
1歳から小学校就学前まで幼児期。社会性や生活習慣を身につけ、自我意識が芽生えて人格が形成される時期です。この幼児期に注意が必要な病気については、以下のようなものがあげられます。
感染後、約10日間の潜伏期間を経て、発熱や咳、鼻水などの症状が起きます。他には、体に赤い発疹や、口内に白い発疹が出ます。気管支炎や肺炎、中耳炎、脳炎などを併発することもあります。
感染後、2~3週間の潜伏期間を経て、発熱や咳、鼻水などの症状が起きます。他には、体に赤い発疹が出て、首や耳の後ろのリンパ節が腫れます。感染をしても、症状が出ない子どもたちもいます。
感染後、2週間程度の潜伏期間を経て、発熱や体に赤い発疹が出ます。赤い発疹はやがて水泡、膿泡、そしてかさぶたに変化します。
発熱を伴う場合が多く、同時に手足や口の中や周りに水泡のような発疹が出ます。部分的に集中して複数できる場合があり、発疹にはかゆみや痛みを伴います。
高熱を発症し、喉の奥に腫れと水泡が出ます。その水泡が潰れた後、口内炎のようなものに変化し、痛み始めます。
高熱が数日続き、喉の腫れや結膜炎が起こります。プールに入る季節に流行しやすいので、プール熱とも呼ばれます。
はやり目とも呼ばれ、目ヤニや涙が出たり、目の結膜が赤く充血したりします。一年中見られる病気で、感染力が強いです。
主に喉に感染し、発熱や喉の腫れなどが起きます。他には体に赤い発疹や、舌の表面に赤いぶつぶつができます。
頭痛や発熱が起き、3~4週間程度の咳が続きます。他には吐き気や嘔吐、下痢などの症状が見られる場合もあります。

保育園での集団生活を送ることで、子どもたちは病気に感染しやすくなります。病気が発症したとき、保育士さんが冷静に落ち着いて対処できると、子どもたちも保護者の方も安心できます。そのためにも、子どもたちの病気の症状について知識を身につけておいて、対応できるようにしておくことが大切です。
 
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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