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2021.06.09

転職コラム

保育士の『園見学』。転職前に保育園をチェック!!

事前の『職場見学』保育園のココをチェック

職場見学は転職・就職活動の中で『実際の現場』を見る絶好のチャンスです。働き始めてから「こんな園だと思ってなかった…」なんてことにならないように、見学OKの場合は積極的にその機会を利用しましょう。「でも具体的にどこを見ればいいの?」という人のために、今回は見学のポイントをお教えします。服装はスーツ、またはフォーマルな装いで。筆記用具を持って、さぁ見学に行きましょう!

子どもたちがキラキラした表情をしている。保育士もイキイキと笑顔で働いている。それは「運営がうまくいっている」「保育士たちに不満がない」「保育方針がきちんと徹底されている」などの証拠。働く場としても良好なはずです。逆に子どもたちに覇気がなく、保育士の言葉がキツいような園は…。まずはその様子をチェックです。
<園児のココをチェック>
見学時間により午前の活動中だったり、給食中だったりしますが、大切なのは「リラックスして楽しく生活しているか」を見極めることです。例えば「日課の活動に積極的に取り組めているか」「保育士を怖がってないか」「保育士にどんなふうに話しかけているか」「見学者に元気に挨拶をしてくれるか」など。もしかすると保育士には「今日は見学の人が来るから…」なんて指示があるかもしれませんが、子どもたちに言い含めるのは不可能。だから子どもたちの表情こそが、園の実情だと思いますよ。
<保育士のココをチェック>
見学者を意識して「いつもより丁寧・上品」を心がけていたとしても、子どもたちと接する場面では「普段」が出るはず。だから「子どもたちにどう声かけしているか」「ちゃんと子どもと目線を合わせて話しているか」「保育士自身が子どもたちとのふれあいを楽しんでいるか」などは重要なチェックポイントです。さらに「見学者にきちんと挨拶しているか」「保育士同士の関わりや協力体制はどうか」「話し合いなどの際の表情はどんな感じか」なども要チェック。密かに年齢構成や人員のバランスなども見ておきましょう。
自分が働くかもしれない園ですから、ここも大事なポイント。例えば「清掃が行き届いているか」「おもちゃ・絵本が整理されているか」「どんなパソコンを使っているか」などのチェックは基本ですね。整理整頓ができていなかったり、あまりにも古いパソコンを使っているようなら、労働環境の整備などもルーズかもしれませんから。
<展示物にヒントあり>
「部屋の壁面などにはどんな物が飾られているか」「子どもたちの作品と保育士の制作物、どっちが多いか」「いつの時期・季節の作品が掲示されているか」。そんなところからも、園児の作品を大切にしているか、部屋を楽しくしようと努力しているかなどが見えてきます。ただし保育士の制作物が多く、それがかなり凝っていて、しかも毎週のように替えられているようなら、けっこう負担が大きいかもしれません。「これ大変そうですが、残業で作ったりしてますか?」と、こっそり聞いてみましょう。また子どもの作品自体からも垣間見えるものがあります。みんな同じテーマに取り組ませているのか。自主性を重視しノビノビやらせているのか。どんな材料を使っているのか。そこには園の保育方針が表れているはず。その方針が自分に合うかどうかの判断材料にもなるはずです。
見学は保育士などの「生の声」を聞くチャンスでもあります。できれば「当日、保育士さんに直接お話を伺ってもいいですか」と事前に確認し、HPなどを見て質問したいことをまとめておきましょう。
<自分がここで働くことを意識して>
リトミック、英語、体操、マラソンなど、どんな日課活動を、どんな時間帯、どんなペースで行っているか。そこがわかれば日単位・週単位の業務の流れや、「子どもたちにこうなってほしい」という園の思いが見えてきます。さらに英語や体操に専門の講師がいるかなどを確認すれば、業務量も推測できますね。また「運動会や生活発表会など、どんな行事に力を入れているか」「毎年、テーマや題材が決まっているか」「いつから準備を始めるか」などを聞けば、年間スケジュールも把握でき、自分がどう参加するかも想像できます。いろんな話を聞き、実際に自分がそこで働く姿を思い浮かべてみる。イヤな感じがなく、楽しい・イキイキ・笑顔といったイメージが先行するなら、「自分に合う保育園」である可能性、大ですね!
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

園見学のご相談もお気軽に!

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