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2018.10.26

転職コラム

保育士さんが退職するタイミング。そして退職届の書き方。

保育士さんが退職願を書いてます

結婚や転職など、様々な理由で保育士さんが退職を考えたとき。どの時期に、どのタイミングで伝えるべきなのか、悩んでしまいますよね。あるとき突然「辞めます」と宣言をしても、その後の引き継ぎなどの業務もありますから、周囲の保育士さんたちに大きな負担をかけることになりかねません。保育士さんにとって退職の最適なタイミングはいつなのか、また誰に、どのように伝えるべきなのかをまとめてみました。

保育士さんにとって退職のタイミングが難しいのは、子どもたちや保護者の方との関わりがあるからですよね。特に担任を持っていると園児さんたちへの影響はより大きくなります。クラス担任の保育士さんは、妊娠や病気療養などの明確な理由がない限り、できるだけ年度途中での退職は避けましょう。そして、退職を希望する際は、遅くても年末までに申告をしましょう。理想は退職希望日の2~3ヵ月前です。タイミングが遅くなると次年度の保育園・幼稚園の運営に自身も組み込まれてしまい、迷惑をかけてしまう恐れがあります。また、たいていの園では次年度の在籍確認が10月前後に行われます。「来年もこの園で働く意思がありますか」という保育園側からの打診になりますので、退職を考えている場合は、そこで伝えておけば安心ですね。
やむをえず年度途中に退職を希望する場合は、運動会やクリスマス会など大きなイベントの準備期間を避けるように配慮しましょう。ご存じの通り、イベントの準備期間中はいつもに増して忙しいため、他の保育士さんの負担がより大きくなってしまいます。年度途中での退職は大きなイベントが終わり、少し落ち着いた時期を選ぶことが望ましいでしょう。人手不足の保育園・幼稚園では「後任が入るまでは残ってほしい」とお願いされることがあるかもしれません。言い出しにくい場合もあるでしょうが、早めの相談が保育園側・退職する保育士さんの双方にとって有益です。できるだけ園に迷惑がかからないように、と説明してきましたが、仕事を続けていくことで身体的、精神的に負担がかかりすぎるという方は無理をしないでください。退職ではなく、休職という選択肢もありますので、いち早く園と話し合いましょう。
もう退職の意思が固まっていらっしゃる方は、下記を参考に手続きを進めてください。
退職の希望を伝える場合、まずは上長の方に退職したい旨を伝えます。更にそこから園長先生との面談が設けられることがほとんどです。退職の話を切り出すのは勇気がいりますが、きちんと時間を取ってもらった上で、対面でお話しするようにしましょう。LINEやメール、電話などでは、自分の意思が正確に伝わらない可能性もあります。また、上長への相談は必須ですが、余計なトラブルを避けるため先輩や同僚には退職が完全に決まるまで言い出さないほうがよいでしょう。
退職が受け入れられたら、速やかに「退職届」を提出します。言葉だけで退職の意志を伝えるのではなく、きちんと書面となる退職届を出すことで、園側としても正式に受理したことになります。「退職時期がずれ込んで、希望の園への転職ができなくなった」という話もあります。言った・言わないの話にならなうように保育士さんは退職届を出すようにしましょう。書式は自由ですが園指定の用紙がある場合にはそちらへ記入します。退職理由に関しては詳細を書かず「一身上の都合」で問題ありません。退職届は手渡しする場合でも封筒に入れるのがマナーです。
退職が決まった保育士さんも、最終出社日まではその園の職員。担当している業務や注意して見ているお子さんのことなど、園内で引き継ぎを行います。後任の保育士さんがいらっしゃる場合もそうでない場合も、園全体へ共有する意識をもつことが大切です。また保護者の方への退職のご挨拶は自分の判断で勝手に行わないこと。園の方針を優先し、伝えるタイミングは必ず上長の方の指示を受けるようにしてください。
退職時には健康保険被保険者証を園側に返却します。また、制服やネームプレート、事務用品など園から支給された備品があればすべて返却しなければなりません。退職時に園から渡される書類には、転職活動や次の就職でも必要になるものがあるため、なくさないよう確認しましょう。雇用保険被保険者証、年金手帳、離職票、源泉徴収票は大切なものだけにチェックが必要です。また退職するまでに『在職証明書(もしくは在籍証明書)』を貰っておきましょう。在職証明書についての詳細はこちらの記事(転職先の保育園から必ず求められる在籍証明・在職証明書の取り方)をご覧ください。
すぐに辞めたいと思っても、退職するタイミングはできるだけ園や同僚の保育士さんたちに迷惑をかけない時期を考えて相談することが大切です。退職すると決めても最後まで責任を持って行動するようにしましょう。

退職までに転職先を決めましょう

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