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2018.08.24

ホンネ座談会

【保育士インタビューvol.4】保育士が子どもの成長を見逃さないことが大切

保育士インタビューvol.4

■20代保育士・Tさんのプロフィール

短期大学卒。卒業後、幼稚園に就職。しかし、正確さと素早さを求められる園の方針に違和感を感じて退職。次の園では3年勤務したものの正社員雇用への道がなかったので、保育士をやっている高校時代からの同級生の紹介で、現在の保育園にオープニングスタッフとして入職。1年間のパート期間を経て、2年目からは正社員として活躍中。【保育士歴5年〜】

幼稚園児だった頃から自分より小さな子どものお世話が好きでした。保育士が具体的な目標になったのは、中学時代の職業体験。卒園した幼稚園に行ったのですが、そこで自分の担任だった先生が私のことを覚えていてくださってて。以降、高校も大学も保育の学科へ進みましたが、実習も同じ園で受けました。先生とは、いまでもお手紙をやりとりしていますが、先生の影響も大きかったと思います。
それは「子どもの成長を見逃さない」ということです。印象に残っているのは、園で開催した発表会での出来事。みんなで『大きなカブ』を演じることになったのですが、一人ひとり登場するときに、自分がなりたいものを発表することになっていました。でも、ある園児さんが練習で1回もうまくできなくって。心配なまま迎えた当日、その園児さんの登場のとき、しっかり将来なりたいものを「アンパンマン!」と大きな声で、しかもポーズを決めて宣言できたとき。できないことができる瞬間を見ることができるのは保育士の特権かもしれませんね。

保育士さんの保育風景

最近はあまり大変だと思うことはないんですが(笑)。以前は子ども同士のトラブルで叩いたりすることが続いたときは、正直イラっとすることもありました。「どうして何度も繰り返すのだろう」って。今から思えば環境や子どもたちのせいにしていたんですね。でも、使い方を教えなければおもちゃで楽しく遊べませんし、それが子どもたちのイライラにつながっていたりしたのです。だから、おもちゃの遊び方からお片づけまで、一つひとつていねいに説明していくことで子どもたちも落ち着いてお遊びしてくれるようになりました。色々な物事をそう考えながら実行するようになってからは、トラブルへの対処方法も自分なりにわかるようになりました。

お迎えにこられたときに今日のお子さんの様子を伝えるときですね。一人でお着替えできるようになったことやお片づけを手伝ってくれたことを親御さんに伝えて共有するのが嬉しいですね。お母さんの嬉しそうな顔をみると、こちらまで嬉しくなってきます。
プライベートでは最近、結婚しました。もうすぐ新居に転居する予定なのですが、お休みの日にはもっぱら家具やパネルを買いに出かけています。昔はカラオケやドライブが多かったのですが、おばあちゃんやお母さんとも一緒に家族で温泉に行くようになっています。
家庭を持ったので、自分の子どもたちと助け合って、支え合っていい家族になっていきたいです。もちろん、保育士の仕事も続けていきます。子どもは未来を創る大切な存在。なかでも特に乳幼児期は、子どもの性格や将来の可能性を大きく左右する時期といわれます。保育園はその「根っこ」となる場所なので、これからも子どもたちの成長を支えていきながら、私自身も保育士として成長していきたいですね。

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