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2019.01.15

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保育士の人事異動の時期と準備すべきこと

保育士の人事異動の時期と準備すべきこと

公立保育園には人事異動があります。今回は公立保育園の人事異動の時期とその際に準備すべきことについてお伝えします。

私立保育園は社会福祉法人、NPO法人、学校法人、株式会社などが母体となっており、保育士さんはいずれかに雇用されます。複数の保育園を経営している法人の場合、その保育園間で異動が発生する可能性があります。一方、公立保育園で働く保育士さんは自治体に雇用されている地方公務員です。そのため、公立保育園間で異動が発生します。
この異動の目的は、保育士さんの経験値を高めるためとされています。同じ環境で仕事をしているとマンネリ化してしまうので、いろいろな環境で子どもたちを指導する経験を積んだほうが良いと考えられるためです。もちろん、特定の公立保育園の人手不足の解消といった目的もあります。
ちなみに、公立の保育園で働いているのは保育士さんだけではありません。助産師さんや看護師さん、調理師さんなども異動をするので、新しい配属先で過去に同じ保育園で働いていた方々と再会することもあります。そのため、誰も知らない保育園へ異動ということはあまりないかもしれません。そして、異動といっても同じ自治体内となりますので、基本的には引っ越しが必要になるような遠方への異動はありません。また、配属先は公立保育園だけでなく、子育て支援センターや児童福祉施設となる可能性もあります。
異動は、どういった時期にどれぐらいの頻度であるのでしょうか。
だいたい同じ公立保育園に3年~4年務めると異動のタイミングがやってきます。しかしこれはあくまで目安で、各保育園の保育士さんの数、子どもたちの数などによってタイミングは変わります。他の公立保育園で急に人手が足りなくなってしまった場合、もっと早めに異動辞令が出ることもあります。
異動が決まると異動辞令が交付されます。原則4月に異動が行われるため、3月下旬には辞令が届きます。この異動辞令は異動日の直前に受け取ることも少なくありませんので、短期間で引き継ぎを行わなければならない場合もあります。同じ保育園で3~4年働いていらっしゃる保育士さんは「異動があるかも」と心構えをしておくと、急きょ辞令が下りたときにも対処しやすいですよ。
異動辞令が交付されたら保育士さんは異動をしなければなりませんが、新しい園への配属までの間にすべきことがあります。ここからは異動に伴う引継ぎ業務をご説明します。
これまで担当をしていたお子さんは後任の保育士さんへ引き継ぎを行います。引き継ぎでは各お子さんの性格や特徴、食べ物の好き嫌い、アレルギーや持病に加え、お子さん同士の人間関係などもしっかりと伝えましょう。引き継ぎノートや引継ぎ表を用意し、文字で残しておくと漏れが少なくなります。
異動先が決まったら、その保育園へ挨拶をし、園の方針・特徴を確認しておきます。先方の引き継ぎノートが完成している場合は、引き継ぎノートを参考に次の保育園で担当するお子さんの特徴が把握できます。また、園によって自前で用意しなければならないものが異なりますので、異動先の保育園での必要物を確認しておきましょう。
これまで担任をしていたお子さんはもちろん、保護者の方々にもお別れの挨拶をします。自分にとっては最後の挨拶だったとしても、子どもたちはこれからも同じ保育園へ通いますので、前向きに感謝や激励の言葉を伝えてあげてください。
公立の保育園の異動辞令は直前まで出ないことが多いです。異動が決まると引き継ぎでバタバタしてしまうと思いますが、異動が決まった際は上記を参考に今後やるべきことを整理して取り組んでみてください。

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