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2019.08.14

転職コラム

運動保育士は運動遊びの認定資格です!

運動遊びの認定資格『運動保育士』とは?

みなさんは『運動保育士』という名称を聞かれたことはありますか? 保育の業界では、保育士さんの専門性向上やスキルアップを目的に様々な資格があり、運動保育士もその中のひとつです。今回はこの運動保育士について紹介します。

『運動保育士』は保育士さんを対象にした認定資格の名称です。運動保育のプロフェッショナル育成を目的にした資格プログラムで、『運動保育士会こどもプラス』によって運営されています。「運動」と聞くと、3歳児・4歳児など成育したお子さんが対象に聞こえるかもしれませんが、運動保育士は発達段階に合わせた遊びを0歳児から実践できる指導者とされています。
運動や身体の成長について詳しくなり・外遊びの種類をたくさん覚えるだけの資格ではありません。子どもたちの発育段階に合わせた最適な運動遊びを実践して、心身ともに成長させる人、運動保育がもたらす効果を最大限発揮できるよう日々の活動をサポートすることができる人のことを『運動保育士』と定義されています。
指導計画でも書かれる内容ですが、外遊びや運動保育には子どもたちの成長に繋がる明確な目的がありますよね。それは脳の成長と体力向上です。
運動で身体を動かして養われるのは体力だけではありません。身体の発育や運動のための能力向上、さらには脳の発達にも重要です。みんなで楽しむ身体を動かすお遊びのなかで、物事を瞬時に判断する『判断力』『認知力』、物事に真剣に取り組む『集中力』『忍耐力』、お友だちと協力し合って生まれる『社会性』『協調性』などを経験として学ぶことができますので、これらが脳の成長に良い刺激を与えると言われています。
運動遊び習慣の減少が子どもたちの体力・運動能力の低下につながっている」という事実は、文部科学省から対策方針が打ち出されるほど大きな問題です。体力は、病気にかかりにくく健康的な生活を送るために不可欠です。年々低下する子どもたちの体力・運動能力の数値に反比例するかたちで、成人時の生活習慣病・肥満・高血圧などの発生リスクが高まることが示唆されています。また、体力の低下は集中力の低下や意欲・気力の欠如といった精神面にも影響を及ぼすことが分かっています。体力低下の要因として「子どもの発達段階に応じた指導方法を心得ている指導者が少ない(減った)」との指摘もあります。運動保育士は専門知識を身に付けて子どもたちの成長をサポートすることに加え、そうした指導者を育成する意味合いもあるのです。
運動保育士の資格は、運動保育士会のカリュキュラム修了をもって取得することができます。『運動遊び実践コース』と『子育て脳機能コース』があり、それぞれが初級・中級・上級の3段階に分かれています。いずれのコース・級の資格を目指すにも、全国で開催されている認定試験とセミナーを受講する必要があります。通信講座は行われていません。
ただ運動方法を教えるだけではなく、子どもたちの発育状況に合わせた運動遊びを実践し、運動好きにさせる指導法を学びます。
【初級】
・取得資格:運動遊び実践アシスタント
・取得にかかる日数:半日
・費用:1万7,000円
【中級】
・取得資格:運動遊び実践サブリーダー
・取得にかかる日数:2日
・費用:3万8,500円
【上級】
・取得資格:運動遊び実践リーダー
・取得にかかる日数:4日
・費用:6万8,500円
※すべて2019年6月現在
脳科学の研究をもとに脳の発達について学び、子どもたちの発達に応じた関わりができるスペシャリストをめざします。
【初級】
・取得資格:子育て脳機能アドバイザー
・取得にかかる日数:半日
・費用:1万7,000円
【中級】
・取得資格:子育て脳機能ディレクター
・取得にかかる日数:2日
・費用:2万8,500円
【上級】
・取得資格:子育て脳機能プロデューサー
・取得にかかる日数:2日
・費用:2万8,500円
それぞれ認定証とライセンスカード・名刺が支給されるそうです。転職時にアピールする場合は『運動遊び実践コース』と『子育て脳機能コース』両方の上級を取得することをおすすめします。
参考:運動保育士会こどもプラス
※すべて2019年6月現在
民間の認定資格であることから、運動保育士の資格だけでは『保育士』として働くことはできません。国家資格の保育士資格は必要です。しかし、専門性を高めるために資格を保有していることは転職時にアピールできることに加え、運動遊びを強化したいと考える保育園にとっては魅力的な人材だと考えられます。園によっては資格手当を受け取れる場合もあります。

運動保育士は認定資格で、保育士さんを対象にした専門性向上のためのプログラムです。得意分野を作りたい、転職時のアピールポイントを増やしたい、勤めている園での運動遊びに課題を感じている。そんな保育士さんは、ぜひ取得を検討してみてはいかがでしょうか。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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