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2019.11.01

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新米保育士さん必見!声が出ない&声が枯れてしまったときの即効対処法

新米保育士さん必見!声が出ない&声が枯れてしまったときの対処法

保育士さんの職業病として、ときどき訪れる『声枯れ』。子どもたちに合わせて元気に声を出していたら、「朝起きて声が出ない」ということも…。今回は、声枯れの理由や予防方法、なってしまったときに効く即効の対処法を解説します。ただし、保育士の仕事は大声をださない環境をつくることが大前提ともいえます。たとえ注意するときであっても、大声ではなく、落ち着いた普段通りの声で保育に取り組むことが保育士の基本姿勢だということは理解しておいてくださいね。

主な声枯れの原因は「喉の使い過ぎ」です。声を出す状況が続くと声帯が腫れてしまい、喉がふさがることで声が出なくなるのです。大きな声を出しながら元気に遊ぶ子どもたちに注目してもらうため、大きな声や高い声を出し続けていると当然、喉は疲れます。保育士さんが特に声枯れしやすいのは、下記のようなシーンではないでしょうか。
・子どもたちと一緒に歌をうたう場面
・子どもたちへの注意や声掛け
・砂ぼこりが舞う外遊び
・ 運動会や発表会など、園児全員で行う行事の練習
お歌の手本や、子どもたちへの声掛けは日常的に行いますよね。また園庭で遊ぶときには、子どもたちの注意をこちらに向けるために、大きい声を出すことがあると思います。そのときに砂ぼこりが舞っていたり、広い場所にいる子どもたち全員に声掛けしたりするときには、知らず知らずのうちに喉に負担がかかっている可能性があります。
声枯れをしないためには、日頃から喉をいたわることが大切です。人より喉が弱いと自覚がある方はもちろん、そうでない方もある日突然困ることがないよう、以下のことに気をつけて、声枯れを予防しましょう。
・喉(首)を冷やさない
・ビタミンなどの栄養をしっかりとる
・喉がイガイガするときはのど飴や飲み物で水分をとる
・こまめにうがいを行う
・自然と口が開いてしまう人は意識して口を閉じる
・ 通勤など移動の際はマスクを着用する
・寝るときもマスクを着けて喉を乾燥から守る
・喉にうるおいを与えるアロマ(カモミールなど)を加湿器やお風呂に入れる
・利尿作用の高い飲み物を取りすぎない
忙しいお仕事中に、しょっちゅううがいをするのは難しいかもしれません。しかし、お手洗いのついでなどでパっと済ませれば手間はかかりません。喉をすでに傷めてしまっているときはツバを飲み込んだりせず、うがいやのど飴・水分を摂ることが大事です。風邪を避けるため、日常的にマスクをする方は多いと思いますが、寝るときのマスクも非常に効果的です。特にお酒を飲んだ後は、寝るときに自然と口が開いてしまいがちです。舌の筋肉がゆるんで口が開いてしまうそうです。寝ているときは意識して口を閉じることができませんから、マスクで対処しましょう。また、アロマは喉へのうるおいにプラスしてリラックス効果もありますから一石二鳥です。喉と直接関係なさそうに感じられるかもしれませんが、利尿作用が高い飲み物は逆に喉が渇いてしまう原因にもなります。具体的にはアルコールや緑茶、コーヒーなどカフェインを多く含む飲み物ですね。喉が渇いてコーヒーを飲むのは、場合によっては逆効果になるのです。
声が枯れてしまったときは、声を出さないようにするのがいちばんです。とはいえ、保育士さんが声を出さずにお仕事するのははっきり言って無理な話。なるべく喉に優しいことをするよう心がけます。先ほど紹介した予防法に加え、以下を試してみてください。
・十分に睡眠をとる
・蒸しタオルで喉を温める
・喉に優しい飲み物(ゆず茶、はちみつ入りレモン水など)を飲む
・耳鼻咽喉科で治療を受ける
「寝て治るの?」という声が聞こえてきそうですが、睡眠は身体の調子を整える最高のお薬です。お酒を飲まずに、マスクをして十分に睡眠をとってください。予防法に喉を冷やさないとありましたが、温めることで声枯れの回復効果があります。喉を潤すために水分を摂取する際は、お水やほうじ茶、煎茶、喉に優しいゆず茶などがおすすめです。耳鼻咽喉科では、喉を消毒する薬剤を吸い込む治療が簡単に受けられます。また、腫れがひどいときには薬を処方してもらえる場合もあります。明確な病気でなくても、一度、喉の不調に対する診療を受けてみるのもいいでしょう。
保育士さんは子どもたちと過ごす中で、無意識のうちに喉を酷使してしまうことが多い職業です。声が出なくなってしまったら、お子さんとの会話も絵本の読み聞かせも一緒に歌をうたうこともできなくなってしまいます。まずは日頃の予防から、調子が悪くなってしまったらガマンせずにすぐにケアを行うようにしてくださいね。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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