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2020.02.12

転職コラム

保育園の加配保育士とは? 制度とその役割についてのおさらい

保育園の加配保育士とは? 制度とその役割についてのおさらい

障がいを持つお子さんの受け入れを手厚くするために求められる保育施設と『加配保育士』。どのような働き方や心構えが求められるのかを知りたいという保育士さんもいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、一般的な保育士さんとの違いや加配保育士の役割、国の制度についてお話ししていきましょう。

加配保育士は、障がい児保育を行う園に関する保育士さんを指します。障がい児保育を実施する園では、手厚いサポートを必要とされるため、通常の保育園の配置基準よりも多くの保育士さんを配置することが定められています。通常の基準に『加えた』人数の保育士さんが『配置』されるので、加配保育士と呼ばれるのです。

加配保育士の役割は、障がいを持つお子さんがクラスにとけ込めるようにサポートすることです。保護者の方や職員同士で情報交換をしながら、園児一人ひとりに対して、丁寧かつ平等に対応することが求められます。障がいへのサポートといっても、自主性を妨げるほど過度になったり、他の園児と比べて公平性に欠ける対応はとってはいけません。

加配保育士になるための特別な資格はありません。基本的には保育士免許を所持していればOKです。しかし、障がいについての知識が必要となりますので、自主的に勉強しようという向上心や前向きな意欲が求められます。障がいの程度は一人ひとり異なりますから、気負わずに、正しい知識を持って適切に対応していくことが大切になります。

市町村の確認を受けた保育施設・事業は、必要とされる保育の費用に応じて『公定価格』と呼ばれる財政支援を国から受けることができます。公定価格は、保育園の定員や預かる園児の年齢などさまざまな要素により決定されるものです。障がい児保育を実施する場合には、『加算』という形で公定価格に費用が上乗せされます。加配保育士の採用促進および障がい児保育を支援するために、国では2つの加算制度を設けています。

障がい児保育を行なっている園に適用される加配に伴う費用を国が負担する制度です。この制度の目的としては、サポートが必要な園児は加配保育士が中心となって担当するとともに、クラスを担当する保育士さんはクラス担任の職務に専念できるようにすることです。

小規模保育や事業所内保育を対象にした制度が、障がい児保育加算になります。小さな保育施設で障がいを持つ園児を受け入れる場合、「特別な支援が必要な園児2人について保育士1人を加配すること」が支給基準として定められており、そのための保育士さんを配置する経費が補助されます。この制度のねらいは、小規模の施設についてもきめ細やかな対応を可能にすることです。

国を挙げて障がい児保育の受け入れ窓口を拡大していくために、保育園に対する財政支援だけでなく、2017年から保育士さんへの支援も始まりました。

保育施設でリーダー的職員を目指すための「保育士等キャリアアップ研修」。その研修分野に障がい児保育が盛り込まれました。この研修を受けるために必要な経費の一部は、国や自治体から補助されます。
【保育士等キャリアアップ研修について詳しくはこちら】
https://www.hoitomo.jp/special/161/

「保育士等キャリアアップ研修」を修了し、障がい児保育を含めたリーダー的職員となった保育士さんについては、その取り組みに応じた人件費を加算した経費を国や自治体が負担します。

さまざなな家庭が保育園を利用される中で、保育園に求められることも多様化しています。
特に、障がい児保育の拡充は国も力を入れている分野であり、加配保育士という働き方については、ますます注目が集まっています。キャリアアップを目指す人、保育士さんとして自分の強みになることを身に付けたい人は、この機会に加配保育士という働き方を選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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