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2020.07.29

転職コラム

家賃がタダになることも…保育士さん向け『借り上げ社宅支援制度』

家賃がタダになることも…保育士さん向け『借り上げ社宅支援制度』

生活費の多くを占めるのが家賃です。例えば月の手取りが16万円で7万5000円の部屋に住むと、残りは8万5000円。でも家賃がなければ16万円を、まるまる自由に使うことができます。もちろん、数万円の住宅手当が出る保育園もありますが、自治体の『借り上げ社宅支援』を活用すれば、本当に「家賃がタダ」になることもあるんです。

個人で借りた部屋の家賃の一部を保育園や運営会社が負担し、月々の給与に1〜2万円が上乗せされるのが住宅手当や家賃補助です。これに対して、園側が賃貸住宅を借りて、それを社員に貸し出すのが「借り上げ社宅」です。マンション一棟を社宅として借りている場合もありますが、個人で探した部屋を社宅として借り上げてくれる場合もあります。いずれも保育士さんが園側に「社宅の利用料」を支払うかたちになります。保育の業界では「借り上げ社宅」の導入が進んでいます。例えば月額7万5000円の部屋を6万円ほどで住むことができるケースが多いようです。

いま多くの自治体が「保育士の不足」という問題抱えています。そこで保育士の確保・定着・離職防止の対策として、各自治体が保育園を運営する法人に『借り上げ社宅支援』を行っています。

◆大阪市 『保育士宿舎借り上げ支援事業』
対象…保育所等に採用されてから10年以内の保育士
https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000382557.html

◆神戸市 『保育士等宿舎借り上げ支援事業』
対象…採用後7年以内、週実働30時間以上の保育士・保育教諭
https://kobe-kn.jp/iine/

◆京都市 『保育士宿舎借り上げ支援事業』
対象…2017年4月~2025年3月の間に新たに常勤保育士として採用された方
https://www.city.kyoto.lg.jp/hagukumi/page/0000236350.html

つまり、上限金額までの部屋なら、家賃が完全にタダになるというわけです。園を運営する法人も社宅に関わる経費を大幅に削減できる制度ですから、利用がどんどん拡大しており、例えば神戸市では2018年に101施設・226名の保育士に対し、約1億3300万円の補助金が支出されています。

大阪・神戸・京都以外にも支援を行っている自治体が多くありますので、まずは自分が住んでいる市、働きたいと思っている市のHPを見てみましょう。ただし、誰でも支援を受けられるわけではありません。「採用後7年以内」「2025年まで」「必ず市に住民票を移すこと」「敷金、礼金、仲介手数料を含む・含まない」など自治体ごとに規定がありますので、必ず詳細までチェックしてください。

園を運営する法人が借り上げ社宅を導入していなかったり、各市の「事業実施園」になっていなかったりすると、支援対象からはずれてしまいます。また支援対象となっている園でも「借り上げ社宅は自転車通勤圏内に限る」「制度利用の場合、通勤交通費を支給しない」など、独自ルールを定めているケースもあります。もちろん園のHPやネット上の求人情報には、詳細まで掲載されているとは限りません。応募を考える前に必ず電話やメールで確認しましょう。「そんな細かなことまで聞きにくい」という方は、ぜひ一度『ほいとも』にご相談ください。みなさんに代わって、園や市への確認もさせていただきますよ。

■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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