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2020.09.16

転職コラム

保育士のための『奨学金返済支援制度』チェックしてますか?

保育士のための『奨学金返済支援制度』チェックしてますか?

大学の授業料を奨学金でまかなったという人、少なくないと思います。短大なら300万円程度、四大なら500万円程度。卒業と同時にそれだけの借金を抱え、返済がスタートします。奨学金の種類によって返済方法は異なりますが、月々1万6000円ほど×25年というのが一般的。この負担、少しでも減らしたいと思いませんか。

保育士不足を解消するため、「ウチの市の園で働いてくれたら、奨学金の返済をお手伝いしますよ」といった自治体が増えています。例えば兵庫県西宮市では、返済額の1/2(年10万円を上限に)を補助。月1万6000円の返済だと年19万2000円で、その半分9万6000円が浮くことになります。ただし自治体によって「市内在住」「新規採用(新卒)のみ」「最大5年間」など、様々な条件がついていますので要注意。まずは自分の住んでいる市、近隣の自治体について調べてみましょう。以下は京阪神で支援制度を導入している市の一例です。
<大阪府大東市>未来人材奨学金返還支援補助金
http://www.city.daito.lg.jp/kakukakaranoosirase/seisakusushin/sangyokeizai/koyou/shogakukinhenkanshien.html
<兵庫県西宮市>保育士奨学金返済支援事業
https://www.nishi.or.jp/dekigotoindex/shushoku/shuroshien/hoikushi/shogakukin.html
<京都府城陽市>保育士奨学金返還支援交付事業
https://www.city.joyo.kyoto.jp/0000004314.html

「私の市には奨学金返還支援がなかった…」と諦めるのはまだ早いですよ。最近は若手保育士確保のため、奨学金の返済とは関係なく独自の支援金・補助金制度を設けている自治体も多いですから。例えば大阪府箕面市では、市内在住・市内の保育園で正社員として勤務する人に月2万円の補助金が、3年間にわたり支給されます。これを月1万6000円の奨学金返済にあて、残り4000円×36ヶ月(3年)=14万4000円をプールしておけば、ちょうど返済額の9ヶ月分。つまり3年9ヶ月、返済が免除されるのと同じです。もちろん、こうした支援金・助成金も自治体によって金額・支給期間・条件は様々。ただ「新卒だけじゃなく転職者も対象」「市内の保育園勤務なら市外在住でもOK」など、枠が広いケースもあります。こちらも、まずはいま住んでいる市から調べてみませんか。以下は大阪の自治体の一例です。
<箕面市>生活支援補助金
https://www.city.minoh.lg.jp/infancy/hoikusho/documents/seikatusienhojokinyoukou.pdf
<守口市>民間保育士緊急確保支援事業
http://www.city.moriguchi.osaka.jp/kakukanoannai/kodomobu/hoikuyochienka/mori_kinkyukakuho/1590973636718.html
<八尾市>保育士サポート手当(保育士確保事業費補助金)
https://www.city.yao.osaka.jp/0000037136.html
<寝屋川市>待機児童ZEROプランR
https://www.city.neyagawa.osaka.jp/organization_list/kodomo/hoikuka/1489535338850.html#a3

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「わーい、私の市には補助金があった!」と手放しで喜んではいけません。箕面市のように補助金で奨学金返済を3年9ヶ月免れたとしても、まだ20年以上残っていますから。どの自治体で働くにしても、大切なのは返済終了まで「安心して長く勤められる保育園」を探すことです。最近はほとんどないと思いますが、ひと昔前までは、給与の安い若手を数年働かせて辞めさせたり、寿退職を強引に勧めたりという園もあったと聞きます。だから5年後、10年後に返済が行き詰まらないよう、例えば「保育士の平均在籍年数」「産休・育休制度の有無」「取得実績」「育休からの復職者数」などを求人サイトでしっかり確認しましょう。自分で調べるには限界があるという人は、ぜひ『ほいとも』にご相談ください。各園の実態を詳しくお伝えしますし、自治体の制度などについてのご質問にもお答えできますよ。

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■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。