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2020.09.30

転職コラム

保育園の面接、内定が出たら即入社でいいの?

保育園の面接、内定が出たら即入社でいいの?

「ぜひウチで活躍していただきたいと思いますので、内定です」→「ありがとうございます」→「で、いつから働けますか?」→「はい、来月1日から出勤できます」→「では来月1日の入社ということで、お待ちしてます」…。この流れ、一見フツウに見えますが、実は大切なことが抜けています。それが「雇用条件の確認」。入社後に「こんなはずじゃなかった」とならないよう、必ず正式な雇用契約の前に条件を確認しましょう。

雇用主は採用する人に雇用条件を明示することが労働基準法で定められています。その内容がコチラ。
<労働基準法施行規則 第5条 明示しなければならない労働条件>
ちょっと難解な法律用語になっていますので、簡単にまとめると…

◆労働契約期間
◆勤務地と業務内容
◆勤務時間、残業の有無、休憩時間、休日休暇
◆給与について/支払方法、締め支払時期など
◆退職について/退職手当の計算方法、支払方法など
◆賞与について/算定期間、支払時期、支払方法など
◆働く人の負担/食費、作業用品など
◆安全・衛生について
◆職業訓練について
◆災害補償、業務外の傷病扶助について
◆表彰や制裁について
◆休職について

内定通知書・採用通知書・労働条件通知書など、園によって書類の名称が異なりますが、基本的にはこうした「書面」の中で提示しなければいけないことになっています。2019年4月からはFAX・メール・SNSでもOKになりましたが、これも「労働者が希望すれば」という条件つき。悪気なく口頭で伝えようとする園があるかもしれませんが、必ず「書面」で受け取ることをオススメします。「そういうの、お願いしにくい…」なんて尻込みする必要はありません。法律で定められているんですから。

まず求人情報に記載されていた内容、面接で聞いた内容と合致しているかを確認しましょう。簡単にいうと「月給20万円以上」で募集していたはずなのに、雇用条件の書面では「月給18万円」になっている、などです。また求人情報に「週休2日制」とだけ書いてあった場合は、雇用条件で詳細を確認する必要があります。「2日休みの週が月に1回だけ」も「毎週必ず2日休める」のも、週休2日と表記できますから。次に確認するのは求人情報などに記載されていない部分です。例えば「賞与年2回」と書いてあっても、算定期間を満たしていない場合、直近の賞与がもらえないことがあります。「退職金制度あり」と書いてあっても、実際は勤続5年以上という規定があるかもしれません。重要なのは「内定=入社決定ではない」ということです。内定をもらったら雇用条件をしっかりチェックした上で、内定を受諾し正式に雇用契約を結ぶのが正しい流れ。内定から1週間くらいで最終的な返事をすれば大丈夫です。

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求人情報にも載っていない、提示された雇用条件にも書いてないことは、自分の目や耳で確認するしかありません。例えば有給休暇の取り方、書き物業務の内容、保育体制、行事の内容や回数などです。特に長く働きたいと思っている人は産休・育休について、取得率や復職者数など「実際のところ」をしっかり聞いておきましょう。ただし、こうしたことは見学や面接の段階で確認しておくのがベスト。内定後に質問を繰り返すと「え、それいま聞くの!」「これまでの説明、聞いてなかったの?」と思われてしまいます。雇用契約は、雇用主と労働者の対等な契約です。「採用していただいたから」「働かせていただく立場だから」なんて遠慮は無用。気になることは徹底的に確認して、納得の上で入社することが、「こんなはずじゃ…」を防ぐ最善の手段ですよ。

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■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。