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2021.03.12

転職コラム

「派遣で保育士」って、得なの? 損なの?

派遣で保育士ってトク・損?

正社員、契約社員、パート、派遣…。いろんな働き方がある中で、一概に派遣が得か損かを答えるのは難しいです。損得というより、「自分が派遣に向いているか・向いていないか」「いまの状況で派遣を選ぶべきか・選ぶべきでないか」という観点で考えるほうがいいと思います。今回はその判断材料として、派遣のメリットとデメリットを正直にお話ししていきます。

詳しく知っている人もいらっしゃるかもしれませんが、あらためて派遣の仕組みについて、ちょっと解説を。正社員やパートが就業先と直接「雇用契約」を結ぶのに対し、派遣はまず派遣会社に登録することから始まります。そして希望にそった「派遣先」を紹介してもらい、就業がスタートして初めて派遣会社との間に「雇用契約」が成立。待遇や福利厚生も派遣会社のものが適用され、お給料の支払いも派遣会社からになります。ただし、仕事の指示や命令は派遣先が行います。一般派遣の契約は最短1ヵ月〜最長3年ですが、3〜6ヵ月というケースが多いようです。3〜6ヵ月毎に契約を更新して働き続けることもできますが、契約が終了すれば派遣会社との雇用契約も解除。また別の派遣先が決まれば、再び雇用契約が発生します。
◆お仕事探しがラク…正社員やパートで働く場合は、自分で転職先を探さないことがほとんど。その点、派遣会社はたくさんの求人情報(案件)を持っていますので、希望の勤務地・条件などを伝えると、それに合う保育園を探してくれます。場合によっては何件かの候補から選べることもあります。
◆条件の希望がいえる…希望条件を伝える際、勤務地や給与のほか「1日5時間」「週3〜4日」といった細かな指定もできます。すべて希望が叶うとは限りませんが、多くの案件を持つ派遣会社なら見つかる可能性は大。もちろん、逆に「8時間×週5日でしっかり働きたい」という希望も出せます。
◆時給は高め・残業はほぼナシ…直接雇用のパートより時給は高め。経験にもよりますが1200〜1500円あたりが相場です。また派遣会社と保育園の間で予め「9〜17時勤務」というような取り決めがなされていますので、基本的に残業や持ち帰り仕事はしなくてOKです。
◆未経験・ブランク明けでも大丈夫…保育士資格は取ったけど実務は未経験…。出産を機に辞めてもう3年になる…。そんな場合もちゃんと「実務未経験OK」「ブランク歓迎」という保育園を探してくれます。また不安がある人はまず3ヵ月働いてみて、双方が「これなら大丈夫」と確認した上で契約を更新していくこともできます。
◆派遣会社が間に入ってくれる…例えば就業後に「聞いてない仕事もさせられる」「残業を求められる」といった場合、保育園側に直接訴える必要はなく、派遣会社に相談することができます。間に入ってうまく調整してくれますので、この点は「気が楽」という声が少なくないですね。
◆ボーナスがない…基本的に派遣に賞与はありません。時給が高めなので、例えば1300円×8時間×22日勤務なら月収22万8800円ですが、年収は×12ヵ月で274万5600円。賞与がある正社員と比べると、低くなることもあります。
◆派遣と派遣の間は「無給」…ひとつの派遣契約が終了して次の派遣先が決まるまで3ヵ月空いたとしたら、その間は派遣会社との雇用契約が消失しますので、無給になってしまいます。契約終了前に「次を探しておいて」とお願いしても、合間なく働けるとは限りません。
◆仕事の幅を広げにくい…派遣会社と保育園の間で担当業務が決められていますので、「こんなことにも挑戦したい」という希望が通らないこともあります。補助的業務が中心で主担当を任されることも、ほぼないと考えておいたほうがいいでしょう。
◆契約更新の壁がある…保育園側に「ウチに合わない」「能力的に不満」と判断されれば契約が更新されないこともあります。また最初から「○○先生の産休の間だけ派遣を依頼する」というケースもあります。こちらがいくら「もっと長く働きたい」と思っても、かなわないこともあります。
◆同じ保育園では「最長3年」…保育園に評価され、こちらも職場を気に入って契約更新を続けても、同じ派遣先で働けるのは最長3年と定められています。派遣会社に「直接雇用への切り替え」をお願いすることはできますが、簡単ではないこともあります。そうなると慣れ親しんだ職場であっても、3年で別の派遣先を探さなければなりません。
例えば「育児と両立しながら効率よく働きたい」「ブランク明け、まずは短時間や週3〜4日で職場復帰を」という人には派遣で働くのがいいかもしれません。また「正社員でバリバリ働くより、無理せず続けたいから」と派遣を選ぶ50代の人もいます。一方で「長く安定して働きたい」「保育士としてキャリアアップしたい」という人には不向きになるかもしれません。ちなみに『ほいとも』では、正社員・契約社員・アルバイト・パート・派遣、すべての働き方でお仕事のご案内が可能です。「自分にはどんな働き方が向いてるの?」といった相談にも乗りますよ。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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