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2021.04.28

転職コラム

40代保育士の転職。【年齢の壁】なんて越えていきましょう!

40代保育士の転職。【年齢の壁】なんて越えられます!

私たち『ほいとも』は、保育士専門の転職エージェントとして、毎日たくさんの求職者さんと接しています。そんな中でよく耳にするのが「40代なんですが、大丈夫ですか?」「この年齢でも、仕事ありますか?」といった声。確かに40代は子育ての真最中だったり、親の介護が気になったり、夫に転勤の可能性があったり、ライフイベントに左右されがちです。でも自分で「転職は厳しい」と思う必要はありません。40代には40代にしかではないこともあります。「年齢の壁」なんてぶっ壊してしまいましょう!

ひと昔前まで『一般事務/18~25歳位迄の方』『営業職/30歳以下の方』といった求人情報が世の中にあふれていました。そんな年齢制限が、2007年の雇用対策法の改正で原則禁止に。警備員の『18歳以上』、65歳定年の会社の『64歳以下』など、一部の例外を除いて募集条件に年齢を盛り込むことができなくなりました。さらに書類選考や面接で年齢を理由に採否を決めることも禁止です。例えば応募の電話をした際に「あなた何歳?えっ35歳なの!ウチ30歳以上は採用してないのよ」なんていわれたら、その応募先は雇用対策法違反に問われます。しかし残念ながら完全に年齢制限がなくなったとはいえません。若い世代を採用したい会社は『20代が活躍中』、主婦パートを求めるお店は『家事・育児との両立を応援』といった表現で暗に年齢制限をしているのが現状。そもそも欧米では履歴書や職務経歴書に、性別・年齢・生年月日を書く欄がなく、年齢制限がもっと厳しく禁じられています。法改正から14年が経ちましたが、日本ではまだ浸透しきっていないようです。世間ではいまだに「35歳が転職の限界」なんて言葉がささやかれたりしていますから。
実際には保育士さんの募集でも「本当は若い人が欲しいんだよね」といった声があるのは事実です。実際に40代以上を採用することに心配や懸念を持つ保育園が少なくありません。例えば…
(1)自分より若い保育士に指示されることを嫌がるんじゃないか
(2)これまでの園のやり方や方針に固執して、新しいことを受入れにくいんじゃないか
(3)体力的に大丈夫だろうか
(4)そろそろ親の介護の問題などが出てくるんじゃないか
(5)正社員での入社は30代前半までが大半で、40代の採用実績がない
…といった具合です。さすがに面接で直接「年齢的に大丈夫ですか?」といわれるようなことはありませんが、こういった実情・本音を持つ保育園もあるのです。
保育園がどのようなことを心配しているかが分れば、対抗策もあります。年齢を理由に面接を断ることはできませんから、そこで園側の懸念点を先回りして解消してしまうという作戦です。
(1)に対しては…「これまでも年下の保育士と一緒に働いたことがあります」「若い先生方のやり方を、積極的に学びたいと思っています」
(2)に対しては…「これまでも、いろんな方針の園で働いてきました」「園によって仕事の進め方が違うことを理解し、いつも柔軟に対応しています」
(3) に対しては…「小学生の息子といつも公園で走り回っていますので、体力には自信があります」「ジョギングが趣味で、1日5キロは走っています」
(4) に対しては…「両親もまだまだ元気なので、長く働きたいと思っています」「兄夫婦が両親の近くに住んでいて、心配しなくていいといってくれています」
(5) に対しては…「子育ても一段落したので、正社員としてしっかり働きたいと思います」「正社員としての20年の経験を、フルに活かしたいと思っています」
もちろん、これらはあくまで参考例です。特に(3)~(5)については個々の状況があると思いますので、自分なりに「アピールの材料」を探してみてください。
園側の懸念を払拭するだけではなく、ベテランならではの強みもしっかりと伝えましょう。特に若い保育士さんが多い園では、これが決め手となることもありますから。
◇いろんな園を経験してきたので、環境に左右されない
◇20年の経験があるので、若手の見本となれる
◇人生の先輩でもあるので、相談相手にもなれる
◇子育て経験が豊富なので、保護者の気持ちがわかる
◇園児同士のケンカやクレームなど、様々なトラブルに対応してきた
みなさんもきっと、1つや2つは思い当たるはずです。私たち『ほいとも』も、こうした40代の転職を数えきれないくらい支援してきました。接客業に転職して10年ほど保育士を離れていた人、どうしても保育士になりたいと独学で資格を取得した人、担任の経験がない人、パートから正社員に戻りたいという人…。個々の事情や思いを受け止め、それを受け入れてくれる保育園とのマッチングを成功させてきました。年齢が気になる人は、ぜひ一度相談に来てください。一緒に壁を乗り越えていきましょう!
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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