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2021.05.12

転職コラム

質問と回答を想定して面接を切り抜ける!【保育士:前編】

質問と回答を想定しておけば面接なんて怖くない!【前編】

「私、面接が苦手で…」という人、けっこう多いようですね。では苦手の理由はどこにあるのでしょう。「話すのが得意じゃない」「緊張してしまう」「何を聞かれるかわからない」「面接なんて新卒の就活以来だから」。採用の可否がかかる面接ですから、久々だったりすると確かに緊張しますよね。でも事前に何を聞かれるかが分かっていて、どう答えればいいかを考えておくと、かなり不安が解消されるはず。そこで今回、面接での質問と回答のポイントをまとめました。第一弾は「必ず聞かれる質問」です。

ほどんどの面接は『自己紹介』から始まります。文字通り「自分の紹介」ですが、名前や前職を聞かれているわけではありません。そんなことは履歴書に書いてありますから。ここで重要なのは第一印象。「この人は礼儀作法がきちんとしている」「やる気がありそう」「うちの園に合いそう」と思ってもらうことが大切です。でもあくまで自己紹介ですから、延々とやる気などをアピールするのはNG。(1)挨拶→(2)名前→(3)経歴→(4)応募先の園で活かせる経験・スキル→(5)意気込み→(6)締めの挨拶、といった流れで1分以内にまとめるようにしましょう。(1)(6)の挨拶は忘れずに。そして(3)(4)(5)はアピールしたい点を簡潔かつ明確に伝えられるよう、事前にしっかり考えておきましょう。
<回答例>本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。〇〇〇〇(名前)と申します。〇〇短大卒業後、認可保育園で5年間、担任業務に従事してきました。0~5歳までの主担任経験があるため、どのクラスを任せていただいても大丈夫です。ぜひ貴園で経験を活かしたいと思っています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
退職理由も必ず聞かれる質問のひとつです。ポイントはまず「具体的」であること。そしてその理由が「応募先の園で改善できる」ことです。具体的とは、人間関係や保育観の違いといった主観的な内容ではなく、「通勤に時間がかかりすぎる」「休日出勤が多い」「キャリアップ(給与アップ)できない」など、客観的に分かる理由のこと。ただし単なる不満で終わらないように、それが「応募先の園でなら改善できる」ことであり、「何のために改善したいのか」にまで言及しましょう。「前の園は1時間かかりましたが、ここなら20分なので」「前の園は給与が低かったけど、ここは21万円以上だったので」なんてぶっちゃけてはダメ。本音はそうでも、もうすこし上手く、前向きに聞こえるように工夫しましょう。
<回答例1>前職では月3回ほど土曜出勤があり、年間休日数が100日を切っている状況でした。できればプライベートと両立しながら一つの園で継続して長く働きたいので、お休みを増やしたいと思い転職を決意しました。
<回答例2>前職では人員構成上、担任や主任をさせてもらうことができませんでした。保育士としてさらに成長していくためにも、キャリアアップ制度が充実した園への転職を決意しました。
志望動機も定番の質問。ここで大切なのは「個別的」であることです。例えば小規模保育園に応募する場合、「小規模園に興味があったから」「小規模園で働いてみたかったから」ではあまりにも「汎用的」で、志望の熱意も伝わりません。園側が知りたいのは「数ある小規模園の中から、なぜうちを選んだのか」という点です。そこを「個別的」に答えるためには、求人情報や園のホームページをしっかり読んで、その園ならではの保育内容・保育方針などを理解しておく必要があります。そして「自分の気持ち」と「園の特長」をリンクさせて答えられるよう、事前に整理・準備しておきましょう。
<回答例>前職は定員200名を超える園で子どもたち全員と関わることが難しく、もどかしさを感じていました。小規模保育園であれば全体を見渡しながら、子どもたち一人ひとりともしっかり関わることができると思い興味を持ちました。中でも貴園の「子どもたちの自主性を伸ばす保育・遊びたいものを自分で選ばせてあげる保育」という方針にとても共感し、志望させていただきました。
第二弾では、「聞かれる可能性のある質問」とその「回答例」をお届けします。今回の「必ず聞かれる質問」と合わせて事前準備しておくと、面接に対する苦手意識や不安がさらに解消されると思いますので、ぜひお楽しみに!
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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