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2021.05.19

転職コラム

質問と回答を想定して面接を切り抜ける!【保育士:後編】

質問と回答を想定しておけば面接なんて怖くない!【後編】

前編では『必ず聞かれる質問』についてお話ししましたが、今回は『聞かれるかもしれない質問』です。自己紹介や志望動機などをスラスラと答えても、その後の質問で「あわわわ…」となってしまっては元も子もありません。できるだけ多くの質問を想定し、回答を用意しておくことが大切です。

『自己分析ができているかどうか』を見るために、かなり聞かれる可能性が高い質問です。絶対にNGなのは「特にありません」という回答。次にダメなのが「コミュニケーション力が高く、行動力があって、何事にも積極的に…」という羅列パターン。これでは『自己分析ができていない』『どんな人か分からない』と判断されてしまいます。長所も短所も、まずは一つに絞ること。そして先に結論をいったあと、長所ならエピソードを、短所なら改善のための努力などを添えるのがポイントです。
<回答例1>私の長所はチームワークを大切にすることです。前職でもクリスマス会などの企画を考える際、他の先生方の声をしっかり聞き、できるだけ多くの意見を取り入れるよう努力していました。みんなで何かをつくりあげることに喜びを感じます。
<回答例2>私の短所は心配性なところです。失敗しないかと不安になる性格なので、大切なことは必ずメモを取り、事前にしっかり準備や確認をして、自信を持って行動できるように努めています。
これは『ストレスを溜めずコントロールできるか』『ストレスをうまく消化し、長く働けるかどうか』を把握するための質問です。だからストレスをため込みやすいタイプ、発散できない人と思われてはいけません。大切なのは「発散法を持っている」と答えることで、特に正解はありません。自分の趣味や生活に絡めて考えてみましょう。
<回答例1>もともとストレスを溜め込まないタイプですが、ストレスを感じたときは大好きなスポーツで発散します。仲間とフットサルで汗を流せば、スッキリします。
<回答例2>私はお風呂でストレスを解消しています。ちょっと長めのお風呂で好きな音楽を聴いたり、何も考えない時間を持ったりすると、ぐっすり眠れて次の朝も気持ち良く起きられます。
この質問の意図は『うちの園に合うかどうか』を見極めたり、自己分析とのズレがないかを確認したりするためです。先に長所・短所を聞かれた場合は、それと矛盾しないように。もちろん仕事に直結する内容で。社交的、真面目、協調性、穏やか、努力家、リーダーシップなどの観点で、エピソードも添えるようにしましょう。
<回答例>周りからは社交的だといわれます。初めての人にも積極的に話しかけるほうなので、こう思われているのだと考えます。前職でも周りの先生方とすぐに打ち解けることができました。ただ、おせっかいになったり、踏み込みすぎたりしないようには気をつけています。
【併願先はありますか】
併願先がある場合は「ある」と答えても問題ありません。ただし、いま面接を受けている園に対する熱意をアピールすることを忘れずに。
<回答例>ほかにもう1つ保育園を受験中ですが、本日貴園で面接をしていただき、保育内容などが自分の携わりたい保育にいちばん近いという印象で、魅力を感じています。
【何か質問はありますか】
最後によく出る質問です。これは「逆質問」といわれ、内容次第で面接官に好印象を与えることもできます。まず「月給はいくらですか」や「どんな保育方針ですか」などはNG。募集要項やHPを見てないと判断されます。この人は本当にウチに興味を持ってくれている、意欲があると思われる質問を考えましょう。
<回答例>◆貴園が保育の中でいちばん大切にされていることは何ですか ◆幼児クラスの1日の保育の流れを教えてください、など

ここまで質問と回答を想定しておけば、もう大丈夫ですね。えっ? 準備はしたけど、当日ちゃんと話せるかどうか心配ですって。それなら練習ですね。あらゆる転職の相談に乗る『ほいとも』では、面接での回答を一緒に考えるだけでなく、専任のコーディネーターが模擬面接も行います。面接への不安がなくなるまで、根気強くおつきあいしますよ。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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