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2021.07.07

転職コラム

保育士面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれたら…

面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれたら…

それは、保育園のことをより深く知るチャンス。「特にありません」なんていって、面接を終わらせてしまうのはもったいないですよ。面接ではほとんどの場合、最後に『応募者からの質問タイム』を設けてくれますから、事前に3つほど用意しておくのがベスト。何を質問すれば、何がわかるのか。ちょっと質問例を紹介しましょう。

<質問例>「年間の行事をどんなスケジュールで行っておられますか?」「行事の企画や準備で、貴園ならではの取り組みや特徴はございますか?」
<この質問でわかること>保育園やこども園では年に数回、大きな行事があります。そこを質問すれば、きっと「いちばん力を入れている行事」について答えてくれるはず。例えば「ウチは秋の運動会の和太鼓やダンスの練習を春から始めています」「生活発表会の劇では全員がやりたい役につけるよう工夫しています」「園児が日頃描いた絵を多くの保護者に見てもらえるよう、発表会のときの壁面や展示にも力を入れています」など。そんな答えの中から見えてくるのが、園長の考え方や園全体の保育方針です。みんなで何かを成し遂げることを大事にしているのか。園児の個性や感性、自主性を重視しているのか。日々の生活をメインに、のびのび自由な保育を心がけているのか。ここが「自分に合う園かどうか」の判断材料にもなるはずです。
<質問例>「採用いただいた場合、子どもたちへの接し方で特に注意すべき点はございますか?」「園長先生が先生方に気をつけるように指導されているポイントは何ですか?」
<この質問でわかること>保育士が子どもたちにどう接しているか、園として何を大事にしているかなどが伺えます。「ウチでは言葉遣いや声の大きさに気をつけるように指導しています」「子どもたちの自立のため、すぐに手を貸したりしないように心がけています」「子どもたちがきちんと、ありがとう・ごめんなさいをいえるように、先生方にもそれを徹底してもらっています」…こんな短い回答からでも、日頃の園の様子や雰囲気が想像できますよね。
<質問例>「どんな年齢層の保育士さんが多いのでしょうか?」「どんなお人柄の保育士さんが貴園になじみやすいでしょうか?」
<この質問でわかること>転職の際、やはり職場の人間関係って気になりますよね。どんな保育士が多いのかなどを面接時に把握できれば、そこに自分がとけこんでいけるか、どのあたりの位置・ポジションに入るのか、ある程度わかるはずです。「ウチは30代で子育て中の保育士が多いですね」「20代から50代まで、バランスのいい構成になっています」「どちらかというと穏やかな人柄の保育士が、ウチの園には合うと思いますよ」「チームワークを大事にする保育士が多く、みんな園の外でも仲良くしているようです」。ここなら同年代が多くて話が合いそう。ベテランの保育士に相談できそう。プライベートでもつきあえる仲間に出会えるかも。そんなイメージが膨らむはずです。
質問は保育方針や園の雰囲気を知るのと同時に、「私はこの園にすごく興味を持っています」「ぜひこの園で働きたいと思っています」といった気持ちを伝えるチャンスでもあります。だから本命や第一志望の園では「特にありません」はNGです。でも、どんな質問をすればいいかわからない…、こんな質問しても大丈夫かな…、こんなことを知るためにはどんな質問をすればいいのか…という人は、ぜひ『ほいとも』に相談してください。専任のキャリアアドバイザーが「うまい質問の仕方」を伝授します。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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