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2021.11.02

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パート保育士や保育補助の業務、責任範囲…面接で必ず確認を!

パート保育士の業務や責任の範囲、面接時に必ず確認を!

家事や育児との両立のため、パート保育士として働きたいという人が増えています。せっかく保育士試験を経て取った資格ですから、活かさない手はありませんね。一般的にパートや派遣は「決められた時間で残業ナシ」「担任を持たない」「指導計画には関わらない」といったイメージがありますが、実はコレ保育園によって様々。どんな業務を任されるのか、どこまで責任を持つのか、面接時にきちんと確認しておかないと「こんなはずじゃなかった…」なんてことになりかねませんよ。

パートだからピアノ演奏はやらなくていい。保護者への連絡帳や保育日誌なんて書かなくていい。そう決めつけてしまうのは危険です。パートにもこれらを課す園がありますから。もし「ピアノが苦手」「書き物をしたくない」というのであれば、面接時に担当業務をちゃんと確認しておく必要があります。ただし、なかなか「ピアノや書き物はいたしません!」とはいえません。質問の中でうまく業務範囲を聞き出しましょう。例えば「実はあまりピアノが得意ではないのですが、パートも演奏することがありますか?」「保育日誌などは正職員の先生方が書かれるのでしょうか?」という具合に。逆にピアノが得意で弾きたいという人は「パートでもピアノを弾かせていただく機会はございますか?」と質問しましょう。弾ける保育士が少ない園なら「えっ、ピアノがお得意なんですか?ぜひお願いします」となるはずです。また一日の仕事の流れを聞くことで、自分の担当業務をイメージできることもあります。「採用いただいた場合、10〜17時勤務になると思いますが、この間の保育内容やスケジュールをお教えいただけますか?」と質問。「午前中は外遊びが中心、12時前から昼食、お昼寝の間に保育日誌を書いたり…」という説明があれば、パートでも保育日誌を書くということが分かりますね。
パートだから運営に関わるような責任は持たなくていい。それも早合点です。中には「パートも同じ一保育士。正規保育士と同様の責任を持ってもらう」という方針の園もあります。例えば運動会や生活発表会の企画・運営などは正規職員だけで行うのか、それとも臨時職員を含む全員でなのか。休日の行事や避難訓練などに駆り出されたりすることもあるのか。週案・月案の立案は担任保育士やリーダー保育士、カリキュラム作成などは経営者や園長だけが担当するのか。さらにパートでも担任を持つ可能性があるのか…。「あまり責任を持ちたくない」という人はもちろん、逆に「パートでも責任ある仕事をし、できれば担任を持って経験を積みたい」という人も、事前の確認が不可欠です。では面接でどう聞くのか。やりたくない派なら「家庭との両立がありますので、正職員と同じような働き方は難しいと思っていますが、もし採用いただいた場合、具体的にどのような業務がございますか?」と。やりたい派なら「パートでもいろんな業務を経験したいと思っていますが、担任を持ったり、指導計画や行事企画に携わったりするチャンスはございますか?」と。いずれの場合も最後に「できる範囲で精一杯、貴園のお力になりたいと思っています」のひとことを添えると、好印象ですよ。
パートだからと気軽に考えずに、複数の園の面接を受けることをオススメします。自分のやりたい業務・やりたくない業務に、できるだけ合致する園を探すためです。望まない環境で無理をするのは幸せな働き方とはいえませんから。また最近はパートのほか、派遣保育士、フリー保育士などの働き方もあります。派遣は時給がちょっと高め。フリーは担任を持たない補助役的な保育士。働く園とともに、自分に合う働き方を見つけるのも大事ですね。ちなみに私たち『ほいとも』は保育士系専門の転職エージェントとして、正職員・パート・派遣など、様々な求人情報を常時4000件ほど用意しています。さらに「私にはどんな園、どんな働き方がいいの?」といった相談も大歓迎。キャリアアドバイザーが親身になって答えます。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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