SPECIAL

2022.02.23

転職コラム

『企業経営・企業運営の保育園』の美味しいポイント、嬉しいメリット!

「企業経営の保育園」の美味しいポイント、嬉しいメリット!

保育園には公立と私立があります。さらに私立には「社会福祉法人」が運営している園と、「企業」が経営する園があります。従来、認可保育園の設立・運営は社会福祉法人にしか認められていませんでしたが、2000年の規制緩和で株式会社も参入できるようになり、毎年少しずつ増えてきています。では企業経営の保育園で働くと、どんないいことがあるのか。今回はそのメリットを紹介します。

まだ社会福祉法人の運営が圧倒的に多いとはいえ、実はすで1200以上の企業が参入していて、経営母体が大手というケースも多いのです。例えばベビー用品でおなじみの「ピジョン」、しまじろうの“こどもちゃれんじ”で有名な「ベネッセ」、医療・介護の大手「ニチイ学館」、さらに「JR西日本」や「アート引越センター」も…。
こうした企業が保育系の関連会社を設立して園を経営していますが、関連会社といっても母体は大手。安定性も抜群で、待遇や福利厚生も充実しています。住宅手当が手厚かったり、社宅があったり、外部研修の機会が豊富だったり。中には賞与年3回、大卒初任給25万円以上を打ち出してる園もあります。どんな企業が保育に参入しているか、気になる人はコチラを参考に。
保育園を運営する大手企業の一覧はこちら
 
労働時間が長すぎるといわれ続けてきた日本ですが、最近は「働き方改革」という旗印のもと、週40時間労働の徹底、サービス残業の撲滅、有給休暇の消化推進などに取り組む企業が増えています。中でもイメージを大事にする大手はしっかりと労務管理を行い、より働きやすい環境づくりに注力。その方針は保育事業でも同じです。
だから休憩時間も守られています。「お昼寝中に連絡帳を書く時間が休憩」「保育園の先生に休憩はない」なんてことはなく、別室でゆっくり休めるような園が増えてきています。また実働8時間を守り、残業が発生した場合も割増賃金を1分単位で支給する園がほとんど。「行事の前は夜遅くなるのが当たり前」「日誌は家で書くもの」といった悪しき習慣とも無縁です。中には本業のITノウハウを活かし、連絡帳や日誌を専用タブレット化することで事務負担や時間外労働の削減に取り組む企業もあるようです。
社会福祉法人の保育園は何十年という歴史を持ち、地域に根ざしているケースが多いですね。もちろんその実績や伝統は素晴らしいのですが、施設もなかなか「歴史的」だったりします。その点、企業経営の場合は2000年に参入が認められたばかりで、実際はここ10年ほどの間にできた園が大半。施設もキレイで最新の設備が整っています。中には「おしゃれなカフェ」みたいな園舎が、働く保育士のモチベーションアップになっているという園もあるようです。
さらに産休・育休の取得に対する意識も柔軟ですね。女性の長期的なキャリア形成を推進する大手企業が母体だと、経営する保育園にもその考え方が浸透しています。実際に「遠慮なく産休・育休の申請ができる雰囲気」といった先生方の声もありますし、「取得率100%、復職率100%」と実績の高さをアピールしている園もあります。
ここまでメリットばかり紹介してきましたが、デメリットがないわけではありません。例えば多くの園を全国展開する企業では転勤という「異動」の可能性もあります。また社会福祉法人が自治体からの補助金で運営する「非営利団体」であるのに対し、企業は利益を追求する「営利団体」です。だから業績によって賞与が少なくなってしまうこともありますね。
もちろん社会福祉法人の保育園にも、株式会社にはない良さや魅力があります。大切なのは働く上で何を重視するか。給与重視、ゆとり重視、環境重視…。それによって合う職場、合わない職場が出てきます。「自分にはどんな園が合うんだろう」と迷ったら、ぜひ『ほいとも』に相談してください。保育園の現場をよく知るキャリアアドバイザーが、みなさんの希望やこだわりをしっかり聞いて、最適な保育園選びをサポートしますよ。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

企業が経営する保育園への転職も!

Search

Monthly Archive

一覧ページへ