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2022.05.06

転職コラム

保育士にも増えている『五月病』を乗り越えるためには…

保育士にも増えている『五月病』を乗り越えるためには…

4月に新しい環境で新しいスタートを切った人たちが、ゴールデンウィークの連休明けに「体がだるい」「ヤル気が出ない」「不安で落ち着かない」などの症状に陥ってしまう『五月病』。ひと昔前までは大学の新入生に多いとされていましたが、最近では就職、転職、異動、配置転換などで環境が大きく変わった社会人にも広がり、保育士も例外ではなくなってきたようです。まずは原因や症状を知り、どうやって乗り切ればいいかを一緒に考えていきましょう。

実は『五月病』という病名はありません。4月に新しい仕事や会社など慣れない環境の中で知らず知らずストレスが溜まり、ちょうど5月頃に倦怠感・不安感・無気力感・焦燥感などの症状がでることから『五月病』と呼ばれていますが、医学界では一種の「適応障害」と診断されるケースが多いようです。
最近では環境の変化だけでなく、ゴールデンウィークで生活のリズムが乱れることや、環境に慣れ初めて緊張状態が緩むことも原因の一つとされています。また社会人の場合は6月頃に症状が出ることも少なくなく、「新五月病」「六月病」と呼ばれたりもしています。年度がかわる4月には多くの人が新しい環境下に置かれます。だから「誰にでも起こる可能性がある」、そして「五月病という軽い名称に惑わされて甘くみてはいけない」「症状が軽いうちに原因を取り除くことが大切」。医学界はそんな警鐘も鳴らしていますよ。
就職や転職以外にも、環境が大きく変わることがあります。例えば保育士では、担任などの新しい仕事・役職を任されたり、慣れない年齢の子どもを担当するようになったり、これまで出会ったことのないタイプの保護者の対応を迫られたり…。新人保育士だけでなく、長く保育士として働いてきた人でも、ちょっとした環境の変化で五月病になることがあるようです。
みなさんは「ヤル気が出ない」「夜眠れない」「食欲がない」「体がだるい」「仕事に行きたくない」といった症状が出ていませんか。特にマジメな人、責任感が強い人、まわりに気を遣いすぎる人などは五月病になりやすいとされています。心当たりのある人は「もう保育士を辞めたい」というところまで行かないうちに、自己分析をして対策を考えましょう。
マジメで責任感の強い人は、新しい環境で頑張りすぎることが原因で五月病になりがちです。「自分もそのタイプかも」と感じている人は少し肩の力を抜いて、できる範囲で無理せず仕事をすることを意識してみませんか。例えば園長先生や先輩保育士に仕事の分業をお願いするのも一手です。「そんなことをしたら甘えているとか、仕事ができない人だと思われる」なんて考えるのも、マジメすぎる一面かもしれませんよ。何より大事なのは自分の身心の健康ですから、責任感などをちょっと脇に置いてみてはどうでしょう。
「やっぱり業務を減らしてとはいいにくい」という人は、仕事の他に楽しみを見つけるという手もあります。趣味やスポーツなど熱中できることを探したり、オフに音楽を聴く・映画を見るなど自分の時間を取るよう心がけたり…。仕事だけの生活から自分を解放することで症状が改善したという話も多いようです。逆に保育士には「子どもたちに癒される」という特権もあります。責任や役職を必要以上に意識せず、これまで以上に子どもたちと向き合って、ふれあいに没頭することでイヤなことを忘れられるかもしれません。「子どもの笑顔を見ると、こっちも笑顔になってしまう」という人は、この方法で乗り切れるかもしれません。
また誰かに相談することで気が晴れることもあります。相談相手の助言が役に立つことはもちろん、解決しなかったとしても「話すだけで気がラクになった」「思いを共有してもらって不安が減った」「相談することで自分の状況を冷静に整理できた」という例も少なくないんです。
環境の変化に慣れないといった一過性の原因なら、上記のような対処法で改善できるかもしれません。でも「園の方針や園長の考え方と合わない」「物理的に残業や持ち帰り仕事が多すぎる」「人間関係がよくない」といった場合は、環境を変えない限り解決しないこともあります。まずは自分の症状の原因が一過性のものか、そうでないかを考えてみましょう。「そうでない場合」は環境を変えること、つまり転職も視野に入れたほうがいいかもしれません。
そんなときはぜひ一度、『ほいとも』に相談してください。みなさんの気持ちに寄り添って、やる気が出ない要因、気分が晴れない原因、その解決策を一緒に考えていきますから。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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