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2022.06.22

転職コラム

保育士さんにも話題の退職代行。利用前に「頼れる存在」に相談!

「退職代行」を利用する前に、まずは頼れる存在に相談を!

いまの保育園を辞めようと思ったとき、みなさんならどうしますか。まずは主任や園長に打ち明けて、退職届を用意して…。でも「お世話になったし、なかなか言い出せない」「引き止めにあったら、辞める自信がない」なんて心配もありますよね。そんな中で注目されているのが「退職代行」です。手続きや交渉を代わりにやってくれるサービスですが、これメリットもデメリットもあるので、利用する前にしっかり理解しておく必要がありますよ。

名称の通り、みなさんに代わって退職の意向を園側に伝え、退職届などの提出方法や退職までの手順などをサポートしてくれるサービスです。依頼者は指示された方法・手順に従って行動し、退職届を郵送すれば手続き完了となります。
費用の相場は3〜5万円ほど。中には弁護士が行っていて10万円以上になるケースもあるようです。民間の代行サービスは、あくまで退職したいという意志を伝える「使者」のような役割ですが、弁護士なら法律に基づく交渉も可能。未払い給料や慰謝料の請求、退職日の調整まで代行してくれます。単に「辞めるって切り出しにくい」というのであれば民間業者で十分ですが、「すでに揉め事がある」「話が通じる相手じゃなさそう」といった場合は弁護士にお願いするほうがいいかもしれません。ただしその分、料金はかかりますが。
まず園長や理事長と直接会わずに済むので、引き止めに合わなくなりますね。「保育士不足になるから考えなおして」「不満があれば改善するから」「次の主任にと思ってたのに」…といったことばに心を揺さぶられることもありません。苦手な上司との煩わしいやりとりをスルーして退職することができます。
また園長だけでなく、保護者や先輩とも顔を合わせなくて済みます。保育士の退職理由でいちばん多いのは「人間関係」。だから「もう誰にも会いたくない」という人にとっては、退職代行は利用価値があるかもしれません。さらに時期的な遠慮も要らなくなります。保育士は一般企業の正社員・従業員と同様に、退職の2週間前までに意志を伝えればいいことになっています。でも退職代行を使えば、即日退職も可能。夏休み前にとか年度末にとかを気にせず、いつでも退職に踏み切ることができます。本当に我慢できない事情があるなら、「せめて、いまの子どもたちが卒園する3月末までは」なんて思わず、キッパリ辞めるほうがいいかもしれませんね。
退職代行を利用すると、どうしても円満退職にはなりにくいですね。その保育園・園長・同僚の先生との関係が悪くなるかも、という覚悟が必要です。実際に「あの人、退職代行を使って辞めたらしい」と噂が広がって、近隣の園に転職しにくくなるという話もありました。意外と狭い保育業界。園と園、先生同士がどこで繋がっているか分かりません。「次も地元の保育園で」と考えている人は、要注意ですよ。
もう一つ、「在職証明書」をもらいにくくなるという問題もあります。転職する場合、必ず次の就業先に前の園の在職証明・在籍証明を提出しないといけません。これがないと、園から国への補助金申請ができないからです。そして、この書類だけは自分で元の園に発行をお願いしないといけません。もちろん法律で義務付けられていますので、最終的に「そんな辞め方をする人には出さない!」とはなりませんが、すべての交渉ごとを退職代行に任せていた場合、お願いしにくくなるのは事実です。
オススメしたいのは、保育士専門の人材紹介や転職サービス会社への相談です。「でも、そういう会社って仕事を紹介してくれるだけじゃないの?」と思っていませんか。実はほとんどの会社が「もう一段階前」から、ちゃんと相談に乗ってくれます。「いまの職場にこんな不満がある」「こんなことで困っている」という話を聞かないと、その問題を解決できる職場を紹介できないからです。
私たち『ほいとも』も、そんな転職エージェントの一つ。専任のキャリアアドバイザーが、いまの悩みからしっかり話を聞き、退職するとなれば切り出すタイミング、園長への伝え方、退職届の書き方、そしてできる限り円満に退職できる方法までアドバイスします。「辞めようかなぁ」と思ったら、まずはぜひ相談に来てくださいね。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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