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2022.07.20

転職コラム

男性保育士の活躍の場、キャリアアップのチャンスが広がっています!

男性保育士の活躍の場、キャリアアップのチャンスが広がっています!

保母さんを保育士と呼ぶようになったのは、いまから23年前の1999年。同年に施行された男女共同参画社会基本法の影響で児童福祉法が改正され、従来の「保母資格」が「保育士資格」という国家資格に切り替えられたからです。改正以前も保育現場で働く男性はいましたが、当時は「保父さん」なんて呼ばれていましたね。まだまだ女性が圧倒的に多い職場なので、いまでも「男性保育士」と呼ばれたりしますが、その活躍の場は着実に広がっています。

法改正前の1995年、全国で働いている保育士は約30万5000人で、うち男性はわずか0.82%の2515人だったという記録が残っています。実際に働いていない人を含めた登録保育士数(累計)では、男性の数が2005年:1万5229人→2010年:3万8617人→2015年:5万9018人→2020年:8万2330人と着実に増加。2020年では全登録保育士166万5549人のうち、4.94%を占めるに至っています。100人のうち5人弱ですから、まだまだ多いとはいえませんが、1995年の0.82%と比べると男性比率は6倍に増えているのです。
ちょっと古い話になりますが、男性が「保母資格」を取得できるようになったのは1977年。1976年までは女性しかなれなかったというワケです。コレ、現代なら完全な男性差別ですね。でもそれから45年で「100人のうち5人が男性」という時代に到達しているんですから、保育業界も大きく変化しています。
もちろんこの背景には1999年に「保母資格」が「保育士資格」に改称され、保育士志望の男性が増えたこともありますが、近ごろは保育現場で男性を求める声も高まってきています。例えば「重いものを運ぶとか、高い所での作業とか、男性がいると助かる」「電気の配線とかDIYとか、私たち苦手だから」「4、5歳児と本気で外遊びするのがキツくて、若い男性保育士のサポートがほしい」「やっぱり防犯上、男性がいてくれると安心だし」…。もちろん男女で仕事を区別するわけではありませんが、男性のほうが向いている業務や役割があるのも事実ですね。
最近はリーダーや主任に男性を登用する保育園も増えています。特に複数の園を運営する大きな法人では、新しい園の開設に伴って新しいポストが誕生するケースが多く、園長になるチャンスも大きく広がっています。しかし、さすがに長年働く女性保育士を追い抜いての昇格ということはなく、そこは男女平等。まずは現場で経験を積みながら、積極的にキャリアアップ研修・キャリアアップ講習などを受けることをオススメします。しっかり備えをしておけば、来るべきチャンスを逃さないはずですから。
ただ、認可保育園や認定こども園では男性保育士用のトイレや更衣室が比較的整っていますが、小規模保育園や院内保育園などではこうした設備がなく、受け入れが難しいというケースもあります。また0〜2歳児のみを対象とする園では、男性保育士の採用に保護者の理解が必要な場合もあるようです。
常時4500件以上の保育士求人を掲載している『ほいとも』では、求人依頼のあった園を必ず直接訪問しています。各園に男性保育士がいるか、男性用の設備が整っているかなどもしっかり把握していますので、相談に来てもらえればどんな質問にも答えます。実際に「男女はまったく問わない」「男性の採用を積極的に考えたい」といった園も増えていますから。もちろん幼稚園教諭免許を取得し、幼稚園への転職・就職を目指す男性も大歓迎ですよ。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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