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2022.09.07

転職コラム

転職先の保育園で長く働くために。面接で伝えるべきこと

転職先で長く働くために、面接で伝えるべきことは伝えておきましょう。

せっかく縁あって採用された保育園を、すぐに辞めざるを得なくなってしまった。私たち『ほいとも』に相談に来られる人からよく耳にする話です。理由を聞くと「面接で大事なことを伝えてなくて、あとでトラブルになって…」というケースが少なくありません。志望先での面接は聞かれたことに答える場と決めつけないで、伝えるべきことは聞かれなくても伝えるようにしましょう。

「子どもの習い事の送迎で、月曜・木曜は17時までに勤務を終わりたい」「親の介護をしていて、病院の付き添いのため月に2回ほどお休みがほしい」。こういう事情を抱えていると採用に不利になるのでは…と思って黙っていると、あとで余計ややこしくなります。働き始めてから「実は息子の習い事で」「親の病院に」なんて切り出したら、園側も困ってしまいます。
いまは誰もが何らかの家庭の事情を持っています。そんな事情を考慮してくれる園も増えています。面接時にきちんと伝えておけば、園側はシフト調整ができるかどうかの判断材料になりますし、みなさんも入社後に気兼ねなく休みを取ったりできるはずですね。面接の最後に「他に何か聞いておきたいこと、いっておきたいことはありますか?」と質問されたときがチャンスですが、それがない場合は「私から一つ、よろしいでしょうか」と切り出しましょう。
これも働き始めてからトラブルになるケースが多い問題です。そもそも副業を禁止している保育園もありますから、採用後に発覚すると大変なことになります。「週2〜3日ほど保育士をして、あとの曜日は別の仕事を」と考えているなら事前にきちんと伝えておくべきですね。幸い「保育業務に支障がないならOK」と副業を認める園や、「臨時社員として週2〜3日でも入ってもらえると助かる」という園が増えていますので、パート・アルバイト保育士なら不利になることも少ないと思いますよ。
できれば副業については、どのあたりの場所で、どんな会社・店舗で、週何日・1日に何時間くらい、何の仕事をしているか(するつもりか)まで、いえる範囲で詳しく伝えましょう。そして保育園の仕事に支障が出ない範囲で、きちんと両立していく意志をアピールすることも忘れずに。
履歴書の職歴の欄では退職の理由を「一身上の都合で」と書くのが一般的です。前職については退職理由を質問されるかもしれませんが、前々職、その前についてはあまり聞かれることもありません。もし数ヶ月〜半年で短期離職した職歴があり、それが「致し方ない理由」によるものなら、聞かれなくても話したほうがいいと思います。
「園児が減って閉園になってしまって」「入社してすぐ、急に夫の転勤が決まって」「会社都合の人員整理で」…。こういうのを伝えずにいると「スグに辞めちゃう人」という印象だけが残って、逆に選考で不利になってしまうかもしれません。もちろん「致し方ない理由」の最後に、「私としては長く勤務したいと思っていたので、とても残念でした」という気持ちも、しっかり伝えましょう。
ぜひ一度、相談に来てください。私たち『ほいとも』は転職先を紹介するだけでなく、履歴書の書き方や面接対策など、転職のプロセスまでサポートしています。担当のキャリアアドバイザーが最後まで親身になって寄り添います。
みなさんが伝えるべきかどうか悩んでいる事情について、それが不利な材料になるかどうかの判断だけでなく、「伝えるなら、こんな言い方で」「こう話せば面接官側にも好印象」といったアドバイスまで行いますよ。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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