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2022.09.14

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保育士として、きちんと理解しておきたい『乳児院』

保育士として、きちんと理解しておきたい『乳児院』

保育士の免許で働ける施設といえば、保育所、認定こども園、放課後等デイサービス…。その中に『乳児院』も含まれますね。『乳児院』とはどんな施設なのか。どんな子どもたちと接するのか。まずはしっかり理解することから始めましょう。

『乳児院』とは、いろんな理由・事情で保護者の養育を受けられない乳幼児を養育する施設です。対象は原則0〜2歳で、24時間・365日閉じられることはありません。厚生労働省の管掌で現在、全国に144ヵ所(2019年度)あり、約3000名の乳幼児が利用しています。
1947年に児童福祉法制定に伴って開設された当初は戦争孤児や、発育不良・感染症の危険にある子どもを保護するという目的でしたが、社会情勢や家庭環境の変化に伴い「理由・事情」も変わってきました。いまは虐待や育児放棄(ネグレクト)、両親の病気・就労・受刑、経済的困窮といった環境に置かれた子どもたちが入所していて、その半数以上が病気、虚弱、障がいなど心身の問題を抱えているといわれています。
『乳児院』は家庭での養育が難しい乳幼児を単に預かるというものではありません。社会や家族のあり方、価値観などの多様化に伴い、果たす役割もどんどん広がっています。乳幼児の一時保護に加え、いまは家族への養育支援、医療機関と連携しての病弱児・障がい児の療養、虐待を受けた子どもの保護とケア、地域の子育て支援、退所後のサポートまで担い、まさに「乳幼児の総合支援センター」と位置づけられています。
子どもの在所期間は1ヵ月以内が26%、6ヵ月未満が48%と短期が多くなっていますが、長くても3歳になると退所しないといけません。短期・長期を問わず退所後は、元の家族の引き取りが45.1%、里親・養子縁組が19.5%、そして18歳まで入所できる児童養護施設へ移る子どもが33.2%となっています。元の家庭に戻れるようにするための保護者支援や、それが不可能な場合の里親とのパートナーシップ形成まで『乳児院』が行っているのです。
業務領域が幅広い『乳児院』には、医師・看護師・家庭支援専門相談員・栄養士・調理師・心理療法士など、様々な職員が必要です。もちろん保育士もその一人。つまり保育士免許があれば働くことができます。ただし一般的な保育園とはかなり環境が違いますので、きちんとした理解と覚悟が必要です。
まず24時間・365日開いていますので当然、夜勤も発生します。病気や障がいを持つ子どもや、虐待を受けた子どもに寄り添うことも求められます。さらに親元に帰すための保護者との面談、親子関係のサポート、退所後のフォローといった仕事もあります。大変ですが、その分やりがいが大きな仕事であることも間違いありません。「真剣に考えてみたい」という人は、ぜひ下記のサイトなどを参考にしてください。もちろん私たち『ほいとも』でも乳児院の求人案内を行いますし、質問や相談にもしっかり答えます。

■乳児院とは
https://nyujiin.gr.jp/about/
■全国の乳児院リスト
https://nyujiin.gr.jp/about/list/
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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