SPECIAL

2022.11.24

お役立ち情報

インターナショナルスクールへの応募は、しっかり理解&確認した上で!

インターナショナルスクールへの応募は、しっかり理解&確認した上で!

保育士免許があれば、確かに「インターナショナルスクール」で働くことができます。でも、どのくらいの英語力が必要なのか、どんな子どもたちがいるのか、一般の保育園・幼稚園と何が違うのか、詳しく知っていますか? 知らないまま応募して働くことになったら、「えっ、思ってたのと違う…」なんてことになりかねません。まずはしっかりと理解を深め、募集条件などを十分に確認してから行動しましょう!

一般に「インターナショナルスクール」といわれるのは、日本に住む外国人の子や海外で生まれ育った日本人の子(帰国子女)を対象とした教育の場です。初等・中等・高等課程がありますが、学校教育法では「各種学校」に分類されます。これとは別に、日本人の子どもを英語で教育するインターナショナルスクールも存在します。例えばアメリカやカナダの高校が日本校を開設したり、日本の法人が英語で授業を行う学校を設立(「和製インター」と呼ばれます)したり…。ここでは欧米の大学進学を目指す生徒や、早くから英語力を身につけたいという子どもが学んでいます。
これに対して「インターナショナルプリスクール」は、就学前の子どもが通う保育園・幼稚園にあたる施設です。大きく分けると、初等・中等・高等課程のあるインターナショナルスクールに併設されている場合と、プリスクールだけで成り立っている場合があります。前者は日本に住む外国人や帰国子女の幼児教育の場で、後者は日本で育った日本の幼児の英語教育の場となっています。小学校から英語の授業が取り入れられたこともあって、一般の保育施設ではなくプリスクールを選ぶ保護者も増えていますが、法律上は原則、認可外保育園に分類されます。
最近は日本人向けのプリスクールもインターナショナルスクールと名乗るケースが増えていますし、英語教育に力を入れる認可保育園がインターナショナル保育園と呼ばれるケースもあるようです。一口にインターナショナルスクールといっても形態は様々ですから、まずはどんな施設なのかをしっかり理解しないといけません。
月案・週案の立案、保育環境の整備、担任としてクラスを運営、各家庭との連絡・連携、行事の企画、着替えやトイレなどの生活面のサポート…。これらの仕事は日本の一般的な保育園とほぼ同じです。だから保育士免許さえあればプリスクールで働くことができます。豊富な保育士実務経験を持っていると優遇されたり、幼稚園教諭免許を併せ持っていると有利になったりするのも、日本の保育園・認定こども園と同じですね。
大きく異なるのは保育を英語で行うという点ですが、その中で日本人の保育士に求められる役割は施設によって変わってきます。例えば外国人の先生と同様にすべて英語で仕事をしたり、外国人講師のサポート役を担ったり、保護者対応などで日本語でのサポートを受け持ったり…。どんな働き方を求められるのか、事前の確認が大切になってきます。
また原則、認可外保育園になりますので、認可園のような処遇改善加算やキャリアアップ研修はありません。給与や待遇などについても入念な事前チェックが必要ですね。
一定の英語力が必要なのは間違いありませんが、そのレベルは施設によってまちまちです。中には「英検準1級以上」「TOEICスコア700以上」というケースもありますし、逆に「英語に抵抗のない方」なんていう場合もあります。これはあくまで一例ですが、実際に保育士求人を見ても…

●とある認可外保育園の場合…バイリンガル教育指導の経験者
●とあるNPO法人運営の園の場合…日常会話レベルの英語スキル
●とある株式会社運営の園の場合…英語が得意な方歓迎

…など様々です。ただし「英語が得意な方」のような条件でも、外国人講師との業務上の会話、英語での保育運営などは求められると思います。また外国人同席や英語での面接を行うところもあります。求人情報サイトの記載内容だけにとらわれず、「実際のところ、どのくらいの英語力が必要ですか」と問い合わせ、自分の英語レベルと突き合わせてみるのもいいかもしれません。
常時4000件以上の保育士求人を取り扱う『ほいとも』にも、もちろんインターナショナルスクールの募集がたくさんあります。まずはどんな施設が、どんな英語レベルの保育士を求めているか、一度見に来ませんか。
 
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

外国語も活かしたい!方もこちらへ

Search

Monthly Archive

一覧ページへ