SPECIAL

2022.12.28

お役立ち情報

4月入社までに!保育士さんの入社前準備は大丈夫?

1〜3月はあっという間。新年度の入社前準備は大丈夫ですか?

最近はあまり聞かなくなりましたが、「1月はいぬる、2月は逃げる、3月は去る」なんていいますね。年が明けると1・2・3月なんて、あっという間に過ぎるという語呂合わせですが、本当にこの3ヵ月は早いもので、すぐに4月が来てしまいます。4月から新しい職場への転職が決まっているみなさん、そのための確認や準備、ちゃんと進めていますか?

新年度の転職なら、当然いまの園を3月末で辞めることになりますね。でも例年、「他の先生や子どもたちのことを考えると、なかなかいい出せなくて…」と、退職の意志をきちんと伝えられていない人が少なくありません。中には「園長に伝えたけど、引き留められている」「意志表示をしたつもりなのに、受理されてなかった」という人もいます。
園側もすでに新年度の人員計画を進めていますので、ズルズル先延ばしにしていると本当に辞めにくくなりますし、担任やクラス決めで迷惑をかけることにもなります。また口頭で「辞めたい」と伝えるだけでは、いった・いわない論になったり、「辞めたいという相談だと思っていた」「正式に承認したつもりはない」ということにもなりかねません。退職の意志はできるだけ早めに、「退職届」という文書で明確に伝えましょう。それでも引き留めに合うようなら、もう転職先で内定をもらっていることを正直に話すことをオススメします。
これは現職・転職先が認可保育園でない場合を除いて、必ず求められる書類です。認可保育園は在籍している保育士の経験年数やスキルによって、国からの処遇改善の補助金の額が決まります。もちろん個々の経験年数によって、みなさんが受け取る処遇改善手当の額も変わってきます。その実務年数を客観的に証明するのが「在籍証明書」です。
ただこれは園側に法的な発行義務がなく、あくまで保育士からの依頼によって園が発行するもの。退職日に手渡しで受け取る、郵送してもらうという2つの方法がありますが、いずれにしても早めに自分で依頼しないといけません。発行にはある程度の時間がかかりますので、退職直前の依頼だと「転職先の始業日の提出」に間に合わなくなります。また転職交渉で揉めていると、なかなか発行してもらえないというケースもあります。できるだけ早く円満に退職交渉を済ませて、同時に発行の依頼をしておきましょう。
「在籍証明書」と同様に、ほとんどの園で正社員・パート・保育支援員などに関わらず全員に「健康診断書」の提出が求められます。中には「入社後、1ヵ月以内の受診でOK」という園もありますが、大半が「入社前・3ヵ月以内の受診」を義務づけています。だから4月入社なら1月〜3月の間に受けないといけません。ただし2月・3月は一般の会社でも新入社員の健康診断などが行われ、集団検診でいっぱいになるクリニックもあります。さらに医療機関によっては受診結果が出るまで、1ヵ月くらいかかることもあります。しっかり余裕を見て、なるべく早めに予約しましょう。
と、その前に転職先の健康診断の規定の確認を忘れずに! 健康診断には大きく分けて「一般健康診断」と「特殊健康診断」の2つがあります。多くの園が「一般健康診断」に含まれる身長・体重測定、視力・聴力検査、血液検査、検尿・検便、心電図検査、胃腸のX線検査でOKとしていますが、これ以外の項目を求める園もあります。また一般健康診断には5000円〜1万円かかりますが、園が負担してくれる場合と、自己負担になる場合があります。こうしたルールについて必ず問い合わせておきましょう。
いま使っているものを、そのまま転職先で使えればいいのですが、園によって服装・上履きの色や形状が決められていたり、指定のエプロンや三角巾があったりします。直前になって慌てて買い揃えるなんてことにならないように、これも早めに準備しておかないといけませんね。他にも園独自のルールで必要とされるものがあるかもしれません。一度きちんと確認しておきましょう。
これ以外にも、転職や転職準備について困ったことがあれば、ぜひ私たち『ほいとも』に相談してください。お仕事の紹介はもちろん、「スムーズな転職交渉の仕方」や「転職前にしておくこと」なども、キャリアアドバイザーが丁寧にお教えします。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

転職準備のご相談も!

Search

Monthly Archive

一覧ページへ