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2023.01.25

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保育士からの転職も!児童発達支援管理責任者(児発管)とは!?

保育士からの転身も可能!『児童発達支援管理責任者』のお仕事とは!?

最近、『児童発達支援管理責任者』の注目度が高まっています。略して『児発管』と呼ばれることが多いのですが、その勤務先となる施設や求人件数が増えているのです。では『児発管』とは具体的にどんな仕事なのか、なぜ社会的ニーズが高まっているのか、保育士から『児発管』を目指せるのか…。今回はそのあたりを深堀りしていきましょう。

『児童発達支援管理責任者』という名前の通り「児童発達支援」を行う施設の「管理責任者」です。児童発達支援施設は大きく入所系と通所系に分けられます。入所系とは、障がい児入所支援施設や知的障がい児施設など、子どもたちがそこで暮らしている施設。通所系とは、児童発達支援センターや放課後等デイサービスなど、子どもたちが通う施設です。そして入所・通所を問わず、施設には1名以上の『児発管』を置くことが義務づけられています。
『児発管』の最も大事な仕事は、個別支援計画の作成です。一人ひとりの障がいの程度に基づき、心理面や行動面の発達課題を設定。保護者のニーズとも照らし合わせながら具体的な目標を立て、達成に向けての支援の方針を決めていきます。そのためには保護者との面談や児童が通う学校との連携も不可欠。施設によっては児童発達支援員や児童指導員と同様に、児童と一緒に遊んだり、勉強したり、通所系では送迎まで担当することもあるようです。
この仕事のいちばんのヤリガイは、自分の立てた計画で児童が成長・発達することです。これまでできなかったことが「できた!」「できるようになった!」という瞬間に立ち会い、保護者の方々から感謝されることも少なくありません。もちろん発達支援や療育という分野で専門性を高め、施設の管理者として確かなキャリアを積んでいけるのも魅力ですね。
最大の要因は、発達障がいの社会的認知度が高まってきたことにあるようです。「じっとしていられない」「文字を読むのが難しい」「言葉が遅れている」「コミュニケーションが取れない」…。ひと昔前まで、こうした児童は「ちょっと変わった子」という認識だったかもしれません。しかし医学の進歩により、個々の症状が自閉症、アスペルガー症候群、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)などに分類されるようになり、これらをまとめた「発達障がい」という言葉も一般的になってきました。
いまでは全児童の6.5%、40人クラスだと2~3人が何らかの発達障がいを持っているというデータもあります。それに伴い児童発達支援施設もどんどん増え、公営・民間事業者を合わせて全国に約2000の教室・事業所があるといわれています。
『児発管』になるには法律で定められた「実務経験」と「児発管研修の受講」が必要です。「実務経験」については「介護、障がい、医療、児童の直接支援業務5年以上かつ900日以上、そのうち児童か障がいは3年以上かつ540日以上勤務」というややこしい規定がありますが、保育士として「5年以上の勤務経験、900日以上の従事日数」があれば、規定をクリアしていることになります。ただし認可外保育園での勤務は実務経験として認められません。
「実務経験」の条件を満たせば、次は『児発管』の資格取得のための基礎研修・実践研修の受講です。基礎研修は「相談支援従事者初心者研修(11時間)」と「サービス管理責任者等研修(15時間)」、実践研修は「サービス管理責任者等実践研修(14.5時間)」という内容。「実務経験の条件を満たせば」と前置きしましたが、実は研修は条件を満たす2年前から受講が可能です。つまり保育士になって丸3年を過ぎれば、『児発管』への第一歩を踏み出せるというわけです。
私たち『ほいとも』は保育士専門の就職・転職エージェントですが、最近は放課後等デイサービスなどの求人も増えてきました。また『児発管』へのキャリアチェンジのためのアドバイスも行っています。今後ますます社会的ニーズが高まる『児発管』に興味がある人は、ぜひ一度、相談に来てくださいね。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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