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2023.02.08

転職コラム

保育士と幼稚園教諭、両資格を持っていると働くチャンスが拡大!

保育士資格も幼稚園教諭免許も!

大学や専門学校で2つとも取得した人もいると思いますが、まだ保育士・幼稚園教諭、どちらか片方だけの資格という人が多いようです。保育園か幼稚園ならいずれかの資格で働けますし、いまの段階では認定こども園でも「どちらかの資格」があればOKです。でもその「OKの期間」も実はあと2年ほどで終了することになっています。いまのうちに働きながらでも、もう一方の資格を取っておけば、将来なにかと有利になりますよ。

2006年に誕生した認定こども園は、年々その数を増やしています。2015年に1931施設だった「幼保連携型認定こども園」は、2017年に3673、2020年に5847、2022年には6655施設になりました。これに対して保育園の数はほぼ横ばい、幼稚園は2015年の1万1674施設から2022年に9121施設まで減少。今後も幼稚園や保育園を認定こども園として再編成、認定こども園の新設という傾向が続きそうです。
現在、認定こども園では保育士・幼稚園教諭のどちらかの免許があれば働けますが、実はその期限は2025年3月末まで。2025年4月からは「保育教諭」という資格が求められます。そして保育教諭に登録するためには保育士・幼稚園教諭の両資格が必要になります。つまり片方の資格だけでは、間もなく認定こども園で働けなくなる、それだけ就業の門戸が狭くなる、ということです。
大学・短大・専門学校で保育士資格を取得するには70単位、幼稚園教諭一種の取得には52単位+教職員免許法に定められた8単位(二種は42単位+8単位)の履修が必要です。でも「もう一つの資格を取るのに、いまからまた60〜70単位なんて無理…」と諦めないでくださいね。いずれかの資格を持っていれば、もう片方は意外と簡単に取得できるのです。
例えば保育士資格だけの人が幼稚園免許を取りたい場合、保育士として4320時間以上かつ3年間以上働いた経験があれば、指定の学校で8単位を履修すればOK。逆も同様に、幼稚園教諭として4320時間以上かつ3年間以上の経験があれば、8単位で保育士資格を取得できます。「指定の学校」には大学や専門学校の他に通信制もありますし、「8単位」に教育実習は含まれません。実際に働きながらもう片方の資格を取った人も多いんです。
ただし、8単位で両方の資格者になれる「幼保特例制度」の期間も2025年3月末まで。それ以降は単位数の軽減措置がなくなりますので、まさにいまがラストチャンスです。制度の詳細は文部科学省・厚生労働省のサイトもチェックしてみてくださいね。

◎文部科学省サイト
■幼稚園教諭の普通免許状に係る所要資格の期限付き特例https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoin/1339596.htm

◎厚生労働省サイト
■幼稚園教諭免許状を有する者における保育士資格取得特例https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/hoiku/tokurei.html
 
「ずっと保育園(または幼稚園)で働くつもりだから自分には関係ないわ」と思うかもしれませんが、そうとも言い切れませんよ。いまの保育園・幼稚園がいつ認定こども園になるかもわかりませんし、保育園・幼稚園で働き続けるとしても両資格を持っていると有利になることがあるんです。
例えば保育園から保育園に転職する場合、もし志望先が将来のこども園化を考えていたら、両資格保有者がだんぜん有利になりますね。またこども園化の予定がない施設でも、両資格があれば給与や待遇面で優遇されることがあります。さらに園によっては、クラス担任、リーダーなどの役職を両資格所有者に優先的に任せる場合もあるようです。つまり両方持っていれば、メリットも多く、転職やキャリアアップのチャンスが大きくなるんです。
私たち『ほいとも』は保育園・幼稚園専門の転職エージェントです。転職先の紹介だけでなく、働き方やキャリアップに関するアドバイスなども行っています。もちろん「保育教諭」や「幼保特例制度」についての相談も大歓迎ですよ。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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