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2023.03.08

転職コラム

入社予定の保育園に研修がなくても、自分で準備できることがあります!

入社予定の保育園に研修がなくても、自分で準備できることがあります!

毎春、多くの新卒を採用する大手法人では、事前の内定者研修や入社後の新人研修期間を制度として整えています。でもそれはほんの一部。生活発表会、お別れ会、卒園式、入園式と、ただでさえ忙しい3〜4月に研修を行う余裕がないという園が大半です。でも研修がないからといって何もできないわけではありません。「自分で準備できること」をしっかりやっておけば、きっと入社前の不安も軽くなるはずです。

保育士経験者が転職して新しい園で働くのと違い、新卒の場合は「初めて社会に出る」ことになります。一般企業なら研修でビジネスマナーから教えてくれたりしますが、それがない保育園では自分で少し勉強しておいたほうがいいかもしれませんね。
学生時代とは、まず言葉遣いが変わります。もちろん就職活動や面接である程度、身についていると思いますが、働き始めるといろいろ気をつけないといけないこともあるんです。例えば面接では園長や理事長に敬語を遣っていたはずですが、入社すると園長や理事長は「身内」になります。電話を受けた際には「園長先生はいらっしゃいません」ではなく「園長は席を外しております」、「理事長にお伝えしておきます」ではなく「理事長に申し伝えます」といわないといけませんね。
これまで「貴園」「御社」だったのが、「当園」「弊社」になります。園内では「○○先生」と呼び合っていても、対外的には「○○は休暇をいただいております」と苗字を呼び捨てにしないといけません。こうしたビジネスマナーについては様々な書籍がありますし、ネットにも有益な情報がたくさんあります。ぜひ一度、チェックしてみてください。
園によっては、朝の会、いただきますの歌などでピアノを弾くことを求められます。弾く可能性のある曲については、一通り習得しておくと安心です。特に実習から月日が経ち、しばらく弾いてないという人は、勘を取り戻しておいたほうがいいかもしれません。「ちゃんと弾けるかなぁ…」という不安が残っていると、必要以上に緊張しちゃいますよ。
また手遊び、ごっこ遊び、外遊び、工作などについて自分なりのレパートリーを用意しておくのもいいと思います。新卒入社でバタバタする中、「現場で新しい遊びを思いつかなくて焦る」という声も聞きます。すぐネタ切れにならないよう、事前に子どもたちを惹きつける「引き出し」を作っておくと、働き始めてからきっと役立ちます。
新卒の場合、事前にアルバイトとして働ける園も多いので、4月までに現場を体験したいという人はぜひ内定先に相談してみてください。どんな活動をしているのか、どんな遊び方をしているのかを知っておくだけで、かなり不安が解消されるばずです。
入社前と入社後のギャップ。これは新卒よりも転職者に多いようです。どうしても前職の園と比べてしまい、新しい園の方針・やり方に戸惑ったり慣れなかったり…。事前に園の保育方針、理事長や園長の考え方を調べておけばギャップもある程度、埋められるはずです。
また転職者は「経験者」として迎えられますので、指導やサポートを受ける機会もほぼありません。他の先生方も「あの人は経験者だから、あまり声かけされてもイヤかも」と気を遣ったりします。こういうときは自分から積極的に話しかけることが大切。何年経験があっても、その園では新人ですから、わからないこと、困ったことがあれば進んで質問しましょう。
年が明け、あっという間に3月。入社まであまり間がありませんが、気になることや心配なことがあれば、ぜひ私たち『ほいとも』にも相談してください。服装、髪型、メイク、身だしなみ、揃えておくべき持ち物、事務手続き、職場での自己紹介の仕方など、なんでも答えますよ。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

ほいともは入社までしっかり伴走!

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