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2023.05.24

転職コラム

保育士免許で働けるところは、認可保育園だけじゃない!

保育士免許で働けるところは、認可保育園だけじゃない!

保育士免許は基本的に保育園で働くために必要な資格です。でも保育園には様々な形態があり、それ以外にも保育士証だけで働ける施設がけっこうあるのです。経験豊富な保育士さんも、新人保育士さんも、転職を考えている人も、資格取得を目指して大学の保育科などで学んでいる人も、その可能性の広さを知っておいて損はないはずですよ。

保育施設には大きく分けて、児童福祉法に定められた基準を満たす「認可型保育園」と、それ以外の「認可外保育施設」の2種類があります。認可外といっても都道府県知事や市長への届け出が義務づけられていて、原則年1回以上の立ち入り調査が行われています。さらに「認可外」には様々な種類があり、例えば2022年3月時点での届け出数は、事業所内保育園が全国8426ヵ所(うち院内2962ヵ所)、ベビーホテルが1115ヵ所、居宅訪問型保育事業者が6687ヵ所、その他の認可外保育所が4035ヵ所で、合計2万263ヵ所にのぼります。そして保育士資格を持っていれば、もちろんこうした施設で働くことができますので、それぞれの特長を紹介しておきますね。
【一般的な認可外保育園】
音楽や英語、体操に特化しているなど、認可園に比べて特色のある保育を行っている園が多いですね。保育方針も様々で、自分の興味や経験のある分野を選んで働くことができます。
【企業内保育園】
企業で働く社員の子どもを預かる保育施設。大手企業が社内に設置することが多く、待遇面で恵まれていることもあります。イオングループの「イオンゆめみらい保育園」などが有名ですね。中には内閣府主導型・企業主導型保育園として運営され、地域の子どもたちを受け入れている施設もあります。
【院内保育園】
医療従事者の子どもを預かる保育施設で、主に病院の中や近くに設置され、ほとんどの場合、夜間保育を行っています。病院が直接運営するケースと、保育専門会社が運営を請け負うケースがあり、後者では複数施設を運営する大手も多く、研修制度がしっかりしている反面、転勤の可能性もあります。
【ベビーホテル】
夜8時以降の保育・宿泊を伴う保育・一時預かりが半数以上の保育、いずれかを常時運営している施設を「ベビーホテル」といいます。24時間営業のところが多く夜勤も発生しますが、パートなら夕方から、夜間だけなど自分の都合に合わせた働き方もできます。
【居宅訪問型保育事業者】
いわゆるベビーシッターです。6687ヵ所の届け出数のうち大半が個人で、事業者は443ヵ所のみ。ベビーシッター登録を行い、依頼を受けて仕事をするという働き方です。ダブルワークで働いている保育士さんもたくさんいます。
こちらも保育士免許で働ける施設。それぞれ、どんな働き方が可能なのか解説しておきます。
【認定こども園】
2023年現在で全国6475ヵ所と最も数の多い「幼保連携型」のほか、「保育所型」「幼稚園型」「地方裁量型」の計4種類があります。幼保連携型以外の3つは「3歳未満対象なら保育士免許だけでOK。3歳以上は幼稚園教諭との併有が望ましいが、いずれかだけでも可」。つまり保育士資格だけでフツウに就職可能です。幼保連携型だけは両資格が必要とされますが、2025年3月までは特例制度で保育士資格だけで働けます。詳しく知りたい人は下記の記事もチェックしてみてください。
保育士と幼稚園教諭、両資格を持っていると働くチャンスが拡大!
【インターナショナルスクール・プリスクール】
ネイティブの外国人講師がいて英語に特化した保育を行う園で、認可外保育園として運営されているケースが大半。英語スタッフとして勤務する方法と、保育士として勤務する方法がありますが、保育士の場合は英語力が一切求められない園も少なくありません。こちらも別途、詳しい記事があります。
【病児保育士・病後児保育士】
病気の子どもを保護者が見られない場合に一時的に預かり、保育を行います。病院併設で医師や看護師が近くにいる環境がほとんど。ここでも保育士の資格者が必要とされています。
【児童養護施設・乳児院】
事情があって親と暮らせない子どもたちが生活をする施設。児童指導員、栄養士・調理師、保育士などが協力して、生活を支援します。正職員の場合はたいてい夜勤があります。
【放課後児童クラブ】
学校帰りの子どもたちが宿題や遊びを行う施設。対象は小学生以上ですが、実は保育士資格だけで勤務可能です。

「えっ!そこも保育資格だけでいいの!」と驚いた施設があったかもしれませんね。私たち『ほいとも』は常時約6000件の求人数を誇る保育士専門サイトを運営する一方、転職・就職エージェントとして様々なアドバイスも行っています。「自分にはどんな働き方が合っているのか」「保育士としてどんな可能性があるのか」など、どんな相談も大歓迎です。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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