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2023.10.25

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目指せ収入アップ!保育士さんの副業は?

収入アップのために、保育士をしながら副業してもいいの?

副業、兼業、掛け持ち、Wワーク、最近はギクワークなんて呼ばれたりもしますね。2018年には政府が副業推進の方針を打ち出し、大手を中心にそれを認める企業も増加傾向にあります。そして「収入を増やすため」「いろんな経験を積むため」「視野を広げるため」といった目的で副業を持つ人も確かに増えています。では現役の保育士も同じように副業ができるでしょうか?

公立保育園で働いている保育士は地方公務員ですから、公務員法によって明確に副業が禁止されています。民間保育園で働いている人は、まず就業規則や雇用契約書を確認する必要があります。そこに「副業禁止」という項目があれば、副業はできません。就業規則は法的効力を持っていますので、内緒でやっちゃうと処分の対象となります。これは正社員保育士だけではありません。アルバイト・パートでも就業規則・雇用契約を守らないといけませんからね。
禁止と書かれていなければ、できないことはありません。法律で禁じられてもいませんし、また国民には「職業選択の自由」という権利もありますから。ただし就業規則に禁止と明記されていない場合も、保育園が副業を良しとしているわけではありません。むしろ良しとしない園が大半です。なので「規則に書いてないし、法律で認められているから」と勝手に副業を始めるのはオススメできません。どうしても副業しなければいけない事情がある場合は、必ず園長や運営元に相談しましょう。
一般企業では「社員の長時間労働を助長する」「本業に支障をきたす」「情報漏洩のリスクがある」「風評のリスクがある」、あと「人材流出につながる」といった理由で、副業を禁止しています。これは保育園でもほとんど同じです。
例えば保育士の仕事が終わった後にアルバイトなどをすれば、確実に睡眠時間が短くなります。保育園では睡眠不足や注意不足による小さなミスが子どもの命や健康に影響を与えますから、なおさら深刻な問題です。また飲食店などで副業をしていると、「あの先生、土日は飲食店でバイトしてるって。保育園のお給料安いのかしら」と噂になり、園のイメージに影響したりもします。もちろん飲食店でなくても、副業の職場で園児や同僚の話をすると、個人情報の漏洩に当たることもありますね。
世間は狭いもの。園や自宅近くで副業をしていると、関係者や保護者に知られることも多いようです。また副業によって収入を得れば一部が源泉徴収されます。年収が増えれば住民税の納付額も増えます。園の経理担当がそれに気づき、副業が発覚するケースもあるんです。
ではバレるとどうなるか。まずは「注意」などがあると思いますが、就業規則で明記に禁止され、罰則まで定められている場合、昇進・昇給の妨げになることもあります。著しく業務に支障があったり、園の名誉を傷つけたりしたときは、職務規定違反で最悪「停職」「解雇」といった処分もないとはいえません。禁止されている園での副業、無許可・無報告での副業は絶対にやめておいたほうがいいですよ。
副収入が欲しい・収入を増やしたいというのが、副業のいちばんの目的だと思います。確かに現職の給与に不満がある場合、副業は手っ取り早い手段ですね。でも私たち『ほいとも』は副業よりも、転職で収入アップを目指すことをオススメします。総労働時間が長くなる副業に走るより、本業に力を入れたほうが将来的・長期的な収入アップ、キャリアアップに繋がると思います。
『ほいとも』は常時5500件以上の保育士求人を取り扱っています。また保育士専門の転職エージェントとして、転職者の話にしっかり耳を傾け、希望に沿う職場や働き方を提案しています。いまより給与条件のいい園、頑張りをしっかり評価してくれる園を案内できるかもしれませんので、悩んだりしたときは自分一人で抱え込まずぜひ一度、ご相談くださいね。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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