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2023.12.27

転職コラム

保育士の職務経歴書はAIで自動作成できるか?

職務経歴書をAIに自動作成してもらうって、アリ? ナシ?

文章や画像、いろんなものをAIで生成できる時代ですから、基本的には「アリ」だと思います。スマホやパソコンの画面で手順に従って職歴や経験内容を選択・入力するだけで、それを文章化して職務経歴書に仕立ててくれる。実際にそんな自動作成サービスが次々に登場していますから。ただし利用する場合、注意すべきことがいくつかあります。それを踏まえた上で上手に賢く使いましょう。

基本的に「履歴書と資格証でOK」というケースが多いのですが、株式会社や大きな法人では、応募書類として「職務経歴書」を求められることがあります。逆に求められていなくても、職責・役割・仕事ぶりなどの細かな職務内容を履歴書の職歴欄だけではアピールできないという場合は、敢えて職務経歴書をつけるというのもアリですね。
ただ、経験豊富で書くことが多すぎる、パソコンの文字入力や文章を書くのが苦手という人には、作成はけっこうなハードワーク。それだけで応募するのを躊躇する…なんてこともあるかもしれません。そんなときは「職務経歴書の自動作成サービス」が便利。スマホやパソコンで簡単に作成できて、時間や負担を大幅に減らすことができます。しかも無料で使えるものがほとんどで、最近は保育士という仕事の特性に対応したサービスもあります。
「職務経歴書/自動作成」といったワードで検索すると、たくさんのサイトが表示されます。でも箇条書きのように入力した内容を、どこまで上手く文章化してくれるのか、作成の精度はバラバラ。日本語がへんだったり、改行位置がおかしかったり、文字ずれが起こったり、半角と全角に統一性がなかったり…。まずはできたものをしっかりチェックする必要がありますね。場合によっては自分で手直ししないといけないかもしれません。
さらに使い勝手や利便性もサイトによって異なります。操作が複雑だったり、手間がかかったり、入力の項目が多かったり、「これ必要?」と思うことまで入力させられたり…。活用する場合は、複数サイトを試してみるのがいいかもしれませんね。
大半のサービスが転職サイトや転職エージェントなどによる運営で、利用するには会員登録が必要です。中には作成途中に登録を求められるものもあるようです。さらに登録には名前やメールアドレスの入力も必須だったりします。登録後、そのサイトから毎日のように転職情報などのメールが届く、なんてこともあると聞きますので気をつけましょう。
職務経歴書の作成サービスだけでなく、世の中には無料サービスといいながら「ここから先は会員登録が必要」という仕組みや、何かの見積もりを行うと勝手に登録させられているといったことが少なくありません。あまりネットに強くない人は一層の注意が必要です。
パソコンの入力が苦にならない人は、自分で作成したほうがいいかもしれません。ワードなどを使えば、見栄えも美しく仕上がりますね。職務経歴書のフォーマットだけをネットでダウンロードして、そこに打ち込むという方法もあります。ダウンロードだけなら会員登録を求められることもないようですから。『ほいとも』でも過去に「職務経歴書の書き方」の記事をアップしていますのでぜひ参考に。
ほいとも記事:これまでの保育士経験をアピール!職務経歴書の書き方
文字に自信がある、ペン習字をやっていたという人は、手書きもいいと思います。字の美しさもアピールポイントになりますからね。こちらも過去に「手書きのポイント」という記事がありますので、参考にしてください。
 
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

職務経歴書の書き方アドバイスも!

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