2025.05.21
お役立ち情報
保育園の写真つきブログ、「映える写真」の撮影テクニックとは!
園として運営している写真つきブログは、子どもたちの日常や成長をリアルタイムで見られるツールとして保護者にも人気です。また園と家庭との情報共有、コミュニケーション強化にも役立ちます。だからこそ、できるだけ「映える写真」を掲載したいものですね。そこで今回は写真撮影時のコツ、アップする際の注意点などをまとめます。
ちょっとした撮影のコツやテクニック
子どもたちの自然な表情、楽しそうな様子を上手にとらえたいけど、なかなか「いい写真」が撮れない。スマホを使いこなしている人でも、そう思うことがありますね。でもちょっとした意識やテクニックで写真の質を格段にアップすることができます。
<常に“水平”を意識する>
「ちょっと芸術的に見えるかも」「躍動感が出るかも」と、スマホを斜めにして撮影したことはありませんか。でもブログに上げる写真は「見やすさ」がいちばん。屋外でも室内でも「水平」を意識して撮影したほうが、自然で見やすい写真が撮れます。
<子どもたちの“目線”で>
左側の2枚は大人が立って撮影したもの。「何をしているか」をとらえたい場合は、これでも大丈夫です。右側の2枚はかなり下からのアングル。子どもの表情をとらえたい場合は、子どもと同じ目線、子どもより低い目線で撮影するのが効果的です。
<スマホの“グリッド機能”を活用>
ほどんどのスマホのカメラには、縦横をそれぞれ3分割した線を表示する「グリッド機能」がついています。ふだんは被写体をついついアップで中央に置きがちですが、グリッドの交点に持ってくると、自然にバランスのいい構図になります。左より右のほうが、背景の様子や奥行きがよく伝わると思いませんか。
写真をアップする際に気をつけたいこと
注意したいのはHEIC(同「.HEIC」)の写真。iPhone、iPadでフツウに撮影すると、HEICファイルとして保存され、このままではアップできません。予めカメラの設定を変更しておく必要があります。手順は(1)設定アプリを起動、(2)「カメラ」→「フォーマット」の順にタップ、(3)「互換性優先」を選択。これで次からJPGファイルで保存されるようになります。すでにHEICファイルとして保存された写真も一度「Googleフォトアプリ」にアップして、「名前をつけて保存」すればJPGファイルに変換できます。
もちろん画像サイズが大きいほど写真は鮮明になりますが、いわゆる「重い画像」はサイトの読み込み速度を遅くしてしまいます。ブログなどでは「解像度72dpi」、「横幅800〜1200px」のサイズが推奨されています。撮影後に解像度やサイズを落とすこともできますが、スマホで画質の「高・中・低」を選べる場合は、「中」に設定しておくのがオススメです。
また最近はPhotoshopや、スマホ向けのSnapseed、VSCOのほか、簡単に写真を加工できるアプリもたくさんあります。全体の色調やコントラストの調整だけでなく、暗い部分だけを明るくすることも可能。こうした補正で温かい雰囲気を醸し出したり、子どもの表情を鮮やかに見せたりできますので、使いこなせると便利ですね。ただし過度なフィルターをかけたり、背景をいじったりするのはオススメできません。ブログはあくまで園の日常、子どもたちの自然な様子を発信するためのものですから。
セキュリティには万全の対策を!
私たち『ほいとも』も、自社で「こぐまの森保育園」を運営していますが、そこではこんな対策を講じています。まず写真つきブログは園児の保護者だけに限定公開。ログインパスワードがなければ入れません。もちろん保護者のみなさんにはパスワードを第三者に教えないこと、定期的にパスワードを更新することなどをお願いしています。またブログ以外に園のPRなどで写真を使用する場合、必ず保護者に「お子さんの顔が映った写真を掲載してもいいですか」と確認し、承諾を得ています。「それはやめて」という場合は決して掲載しません。
スマホで簡単に写真撮影ができ、保育士も一人一台のスマホを持っていますので、子どもたちのさりげない表情、決定的瞬間をとらえるチャンスがたくさんあります。そんな写真が見られるブログは、私たちの園の保護者にも大好評。みなさんの園でもぜひ、安全で楽しいプログづくりに挑戦してみてください。
短大の幼児教育学科を卒業後、兵庫県で私立幼稚園での幼稚園教諭からスタート。その後、大阪府北摂の公立保育所と私立認可保育所で保育士として勤務。豊富な保育経験・スキルを有する。現在は、保育学生や保育士が安心して働ける環境を実現する活動を株式会社ワークプロジェクトで実践。保育ポリシーは「保育の正解はこどもが決める」。