2025.06.04
お役立ち情報
夏を楽しむ!手作りおもちゃで楽しむ!保育園のプール遊び!
前回は安全対策についてお話ししましたね。対策が整ったら、いよいよプール遊び本番。どうすれば子どもたちに喜んでもらえるか、どんなゲームが盛り上がるのか。できればコストも手間もかけず、身近なモノを使いたいですね。今回はちょっとした工夫で楽しく遊べるおもちゃ、みんなが夢中になる遊び方を紹介します。
エコ&低コストの手作りおもちゃ
どちらも上部の両サイドに2ヶ所の穴をあけて紐をつけると持ちやすくなります。ジョーロは水に沈めて持ち上げると、下の飲み口から水がジャーと落ちますね。バケツで水を汲んでジョーロに移せば、また水がジャー。小さな子は、それだけでもう大喜びです。フタも捨ててはいけません。たくさん集めてプールに入れると、子どもたちは一生懸命に拾います。「集めっこ競争」でさっきのバケツに入れていくようなゲームも盛り上がりますよ。ただ、ペットボトルの切り口は手を切る危険があります。必ず縁をテープで保護しましょう。
◆食品トレイで、水上かるた大会
お肉や魚が入っているスチロールの食品トレイ。まずはよく洗って、底の部分をカード状に切り抜きます。それにマジックでイラストを書いて水に浮かべて「水上かるた」に。先生が「にゃあ!」というと、子どもたちはネコのカードを取り合います。でも不安定な水面に浮く軽量のスチロールかるたは、ちょっとした波であっちへ行ったり、こっちへ来たり…。なかなか取れないので、子どもたちはさらに夢中で追いかけます。
◆飲料パックで船づくり
飲料のパックは水に強いのが特徴で、半分に切れば、もう船そのもの。500ミリリットルなら短い船、1リットルなら長い船ができますね。あとは各自で作った操縦席や乗組員を乗せて「自分だけの船」を水に浮かべて遊びます。船の上には何があるのか。図鑑や絵本を参考にしながら、子どもたちは作る工程も楽しみます。牛乳アレルギーの子もいますので、できればジュースなどのパックを、よく洗って乾かしてから使いましょう。
おもちゃがなくても盛り上がる遊び
これはもうプール遊びの定番ですね。みんなで同じ方向に走って水流をつくる。一斉に止まって流れに身をまかせる。「流れるプール」の簡易版です。「回って、回って、わっしょい、わっしょい」の掛け声で一所懸命走って、先生の「3、2、1、ストップ!」というカウントダウンで止まるなど、一体感を演出するとさらに盛り上がります。
◆プールでじゃんけん遊び
泳げる子同士なら水中じゃんけんもアリですが、顔つけができない子も工夫次第でじゃんけん遊びを楽しめます。例えばチームに分かれてプールの両端からスタート。出会ったところでじゃんけんをして、負けたほうは敵チームに連れて帰られて最終的に人数が多いほうが勝ち、といったゲームはどうでしょう。
プールに入れない子のために
魚形の小さな醤油入れ、最近は見かけなくなりましたが、Amazonや楽天ではいまも100個500円台から見つけられます。もちろん買わなくても、さっきの食品トレイやスポンジを魚のカタチに切り抜けば大丈夫。金魚すくいの場合、「紙のポイ」はすぐ破れるのでザルや茶漉しが最適です。魚釣りの場合、竿は子どもが扱いやすい長さにして、糸の先にフック、魚の口に輪ゴムなどを取り付けましょう。
◆水鉄砲で的当てゲーム
高価な物は必要ありません。近頃は100円ショップで「2個・3個で100円」というのもあります。むしろ大切なのは「的」のほう。当たったときに揺れる、倒れる、落ちるといったアクションがあると、子どもたちはいっそう喜びます。できれば軽い素材で、上から吊るす、台に立てるなど置き方を工夫してみましょう。
◆みんなが安全に楽しめるように
泳げる子も、まだ顔をつけられない子も、怪我をしていたり風邪が治ったところだったりで水に入れない子も、園や保育士には誰もが楽しめるように配慮が求められます。もちろん何より安全が第一。前回の対策も参考に、夏を思い切り楽しみましょう!
短大の幼児教育学科を卒業後、兵庫県で私立幼稚園での幼稚園教諭からスタート。その後、大阪府北摂の公立保育所と私立認可保育所で保育士として勤務。豊富な保育経験・スキルを有する。現在は、保育学生や保育士が安心して働ける環境を実現する活動を株式会社ワークプロジェクトで実践。保育ポリシーは「保育の正解はこどもが決める」。