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2025.11.19

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保育園での秋冬の外遊び!健康と安全に気をつけて、めいっぱい楽しもう!

保育園での秋冬の外遊び!健康と安全に気をつけて、めいっぱい楽しもう!

朝夕は冷えますが、日中は太陽が暖かい日も少なくありません。熱中症の心配もないので、逆に思い切り体を動かして遊べる時期です。もちろんもっと寒くなっても、子どもたちは外遊びが大好き。そこでこの季節にピッタリの遊びを、この季節だからの注意点と合わせて紹介します。しっかり気をつけながら、元気に外遊びを楽しみましょう!

体があったまるのは、やっぱり「おにごっこ」

体を温めるのに効果的な全身運動といえば「おにごっこ」ですね。道具も準備も要らず、鬼がほかの子を追いかけるというシンプルな遊びですが、バリエーション豊富で、この季節にピッタリなものもあります。
例えば「影踏みおに」。相手の影を踏んだら鬼を交代するというルールですが、太陽が低い秋冬は影が長くなり、踏みやすくなります。光と影の不思議さや、太陽と影の位置関係に興味を持つきっかけにもなりますね。もうひとつ「氷おに」もオススメ。捕まったら動けなくなるという設定は冬にピッタリ。「凍る」というイメージも膨らみます。
広いスペースがないとき、乳児クラスと遊ぶときなどは、逃げるエリアを限定する「うずまきじゃんけん」「島おに」もあります。アレンジひとつでイロイロ楽しめる万能の遊びですね。

大人数で遊ぶなら「サッカー」「ドッジボール」

球技も冬の外遊びに最適です。ボールを追いかけて走るだけでなく、蹴ったり投げたりしますから、いろんな筋肉を動かせます。また球技ではルールを守ることの大切さやチームワークなども、実体験を通して学ぶことができます。
「サッカー」ならボールをゴールに入れる、「ドッジボール」ならコート内の子にボールを当てるというのが基本ルール。でも園庭の広さ、人数、年次などによってボールの大きさや硬さを変えたり、全員が楽しめるように特別ルールを加えたりもできますね。

氷や雪など、冬ならでは自然現象も楽しもう!

季節を問わず自然は子どもたちの探究心や好奇心の対象です。もう少し寒くなれば、冬ならではの自然現象を楽しむことができますね。
園庭に霜がおりたら、みんなで霜柱を踏みましょう。足の裏から伝わるサクサク、シャリシャリといった感触は、きっと新鮮な体験になります。もちろん雪が降れば、雪だるまづくり。「雪うさぎ」なら片手にこんもりと集まる雪でも十分です。葉っぱを耳に、赤い南天の実を目にすれば、はいできあがり!
もっと寒くなったら氷をつくるのもオススメです。明日の朝は冷え込むと分かれば、前日、容器の底に1cmほどの水を入れて、日陰に置いて帰りましょう。翌朝、氷の硬さ、冷たさ、透明度、溶けていく様子など、きっと子どもたちの新しい発見につながりますよ。

子どもたちの服装には気をつけて!

楽しく元気に遊ぶには健康や安全への配慮も不可欠。まず大事なのが服装です。子どもは冬でも想像以上に汗をかくので「通気性」が第一。肌着は半袖で十分ですし、厚手のセーターやトレーナーも不要です。長袖の下着は汗を吸いにくかったり、体に貼りついたりして体温がこもって汗冷えの原因になることもあります。過度な重ね着は動きを制限し、体温調整の邪魔になったりもします。
フード付きトレーナー、パーカーの紐が危険なのは、いうまでもありませんね。減ってはきましたが、フードが遊具に引っかかる、紐で首が締まるといった事故はまだゼロではありません。あとは「汚れても惜しくない服」「丈夫な服」を選ぶことも大事です。いわゆる「よそいき」の服では、子どもたちは思い切り遊びに集中できません。そのあたりは保護者にも協力をお願いしないといけませんね。

ケガ・脱水症状・風邪の予防にも注意が必要

筋肉や関節が硬直しやすい冬は、捻挫や肉離れのリスクも高まります。外遊びの前に準備運動をしましょう。本格的なストレッチは無理でも、屈伸や背伸びならできるはず。そのあとは、ゆっくり園庭を一周、ミニマラソンもオススメ。いきなり全力疾走がいちばん危険です。
また子どもは大人の数倍の汗をかくこともあり、冬でも脱水症状を起こします。こまめな水分補給はもちろん、汗をかきすぎてないか、顔が赤くなりすぎてないかなど、子どもたちの観察も欠かせません。
逆に唇が紫になっている、手足が極端に冷えている、咳や鼻水が出るといった場合は、風邪の心配があります。とにかく子どもたちの様子をしっかり見て、異常を感じたらすぐに休憩を取る、体を温める、着替えさせるといった対応をしましょう。

遊び終わったあとのケアも忘れずに

外遊びのあとの「手洗い・うがい」は、もう常識ですね。風邪やインフルエンザの予防に、これ以上の対策はありません。手洗いは石鹸で爪の隙間まで洗う。外から戻ったら、うがいを習慣化する。日頃から保育士が声かけしたり、手本を示したりするのが有効ですね。
最後にひとつ。子どもたちにばかりに注意がいって、自分の健康管理やケアが疎かになりがち。これ、あるあるですね。保育士のみなさんも動きやすい服装で、自分の汗や体温も気にしながら、子どもたちと一緒に外遊びを存分に楽しみましょう!
■監修/上嶋幹子
短大の幼児教育学科を卒業後、兵庫県で私立幼稚園での幼稚園教諭からスタート。その後、大阪府北摂の公立保育所と私立認可保育所で保育士として勤務。豊富な保育経験・スキルを有する。現在は、保育学生や保育士が安心して働ける環境を実現する活動を株式会社ワークプロジェクトで実践。保育ポリシーは「保育の正解はこどもが決める」。

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