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2025.11.26

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保育園の大掃除!「手作りのお掃除道具」なら、子どもたちもノリノリ!

保育園の大掃除!「手作りのお掃除道具」なら、子どもたちもノリノリ!

年末の大掃除、毎年たいへんですよね。でも掃除は単なる清掃作業ではなく、子どもたちにとって貴重な成長の機会になります。清潔な環境を保つことの大切さ、お友だちとの協力、やり遂げたあとの達成感…。いろんなことを学べますから。できればイヤイヤ学ぶより、楽しく学んでほしい。そこで今回は子どもたちをノリノリにさせる「手作りのお掃除道具」を紹介します。

「作品」ではなく「道具」を作るということ

子どもたちはお絵描きや工作が大好きですね。日頃から「作品」を作って展示するというのには慣れていると思います。時にはコマや凧を作って、それで遊ぶこともあるでしょう。
でも今回作るのは「道具」です。普通はお店で買うような掃除道具を、身近な材料で作る。自分が作った道具が掃除に役立つ。そして実際に部屋がキレイになる。これはなかなか体験できませんね。
工夫ひとつで道具を作ることができる。自分で作った道具を自分で使う。そこには普段の「作品作り」にはない学びや気づきがあるはずです。では具体的なアイデアを紹介していきますね。

【手作りアイデア1】ふわふわ毛糸はたき

まず10cm角ほどの厚紙に毛糸をクルクルと巻きつけます。あとでハサミを入れるので、ギチギチに巻かないようにするのがポイントです。巻き終わったら厚紙と毛糸の間にハサミをいれてチョキン。これで長さ20cmほどの毛糸の束ができます。あとは端から3〜5cmのところを紐で縛れば茶筅:ちゃせんのような「ふわふわ毛糸はたき」のできあがりです。
毛糸なのでやさしい手触り。柄(棒)もないので安全。軽くはたくだけでほこりが取れるので力もいりません。低年齢でも安心して扱えるかわいいお掃除道具です。子どもたちは最初に毛糸の色を選ぶことも、クルクル巻くことも楽しんでくれます。

【手作りアイデア2】自分だけのお絵描き雑巾

用意するのは使い古したタオルと布用のペンや絵の具だけ。あとは自分の好きな絵や模様を描けばOK。単なる雑巾も、これで「オリジナル作品」になりますね。
子どもたちは世界に一つしかない「自分だけの雑巾」に愛着を持ちます。するとお掃除にも自然に力が入ります。「僕の雑巾で床がキレイになった!」「私の雑巾で廊下をもっとキレイにしたい!」と、モチベーションもアップ。拭き掃除の時間が楽しくなります。

【手作りアイデア3】小枝のミニほうき & 段ボールちりとり

これは材料集めの段階から楽しめます。まずは園庭や近所の公園で、落ちている小枝を拾います。それを束ねて、ある程度長さを整えて、上のほうを麻紐などで縛れば、ミニほうきの完成です。ほうきとペアになるちりとりは、段ボールで作りましょう。両サイドを折り曲げたり、持ち手をつけたり、好きな絵を描いたり…、それは子どもたちの自由でいいと思います。
落ち葉を集めたり、部屋の隅のゴミを掃き集めたりするのに、けっこう実用的です。そして使っているうちに、子どもたちは「太すぎる枝はダメ」「枝の長さをそろえないと使いにくい」といったことにも気づきますよ。

【手作りアイデア4】パクパクお掃除モンスターゴミ袋

10〜15リットルくらいの小さめのゴミ袋に、目や口を描いたり、画用紙の手足を貼り付けたりすれば、無機質なビニールの袋が、ゴミを食べるモンスターに早変わり!ユニークな表情の個性的なモンスターが何匹も誕生します。
「さぁ、モンスターにおやつを食べさせてあげようね!」と声をかければ、子どもたちは競うようにゴミを集めてくれます。ゴミを入れれば入れるほど、モンスターのお腹が大きくなって、ますます「モンスターらしく」なってきますよ。
ゴミを集めること=モンスターを喜ばせてあげること。お掃除に遊び感覚・ゲーム感覚を取り入れることで、ゴミ集めが一気に盛り上がります。

大掃除を年末の楽しいイベントに

保育園の年末の大掃除は、協力や役割分担の大切さを知り、清潔さへの意識などを養う場でもあります。そこに「手作りお掃除道具」を持ち込めば、子どもたちは楽しさの中で大事なことを学ぶことができます。
いろんな手作り道具を用意したら、大掃除を「みんなでピカピカに!大おそうじ大会」みたいなイベントにしてしまうのもいいと思います。一人ひとりが「自分で作った道具」を手に、いつも以上に一生懸命、お掃除してくれるはずです。
ただ、お掃除道具を作るときは、けっこうゴミが出たり部屋が散らかったりします。その片付けも「大掃除の練習」「作った道具のお試し会」といった名目で、楽しんじゃいましょう! 
えっ!「いつも以上に保育士の手間が増えそう…」ですって!? そこは子どもたちの「貴重な体験」のために、ちょっとだけ頑張ってみてください。子どもたちと同様に、先生もいつも以上にお掃除を楽しめると思いますよ。
■監修/上嶋幹子
短大の幼児教育学科を卒業後、兵庫県で私立幼稚園での幼稚園教諭からスタート。その後、大阪府北摂の公立保育所と私立認可保育所で保育士として勤務。豊富な保育経験・スキルを有する。現在は、保育学生や保育士が安心して働ける環境を実現する活動を株式会社ワークプロジェクトで実践。保育ポリシーは「保育の正解はこどもが決める」。

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