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2025.12.17

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0歳〜2歳の園児にも、お正月の遊びを満喫させてあげましょう!

0歳〜2歳の園児にも、お正月の遊びを満喫させてあげましょう!

みんなにお正月気分を味わってほしいけど、1歳じゃまだ分からないかなぁ…。そんなことはありません。お正月の意味は理解できないかもしれませんが、0歳でも1歳でも華やかな雰囲気は感じ取れると思います。特に伝統的な遊びや風習には「日本の心」が込められています。そこに触れることで感覚や情緒も育まれます。今回は乳児も安全に楽しめるお正月遊びのアイデアを紹介します。その背景にある「子の健康・成長を願う気持ち」なども、ぜひ噛み砕いて教えてあげてください。

目隠しナシなら乳児でも大丈夫 「アレンジ福笑い」

福笑いは「笑い」を通じて「福」を招き入れる縁起のいい遊びです。普通は目隠しをしてやりますが、乳児には不要。見ながらやっても「面白い顔」ができあがりますから。
目・口・鼻・眉などのパーツは扱いやすいように厚手のフエルトで作り、パーツを置く位置には広めのマジックテープを貼っておきましょう。そして「これ、お鼻だよ」といってパーツを手渡してあげましょう。
貼り付ける位置はもちろん子どもたちの自由。「もう少し真ん中に」なんて誘導は無粋です。口が鼻より上にあったりする顔を見て、みんなで爆笑しましょう。

室内でできて危険もナシ 「ビニール袋で作るミニ凧あげ」

凧は中国伝来の「紙鳶」に由来します。紙の鳶(とび)と書いて「しえん」ですが、日本では「たこ」「いかのぼり」と読んだりもします。凧をあげることで病気や厄災を遠ざける。あげる=出世する・気運があがる。そんな意味が込められています。
ミニ凧はレジ袋で作ります。まずはビニールを六角形にカット。一辺を上にして置いたときに左右の角は真ん中より上めで、尻すぼみの六角形にしましょう。骨はストローで縦に2本。左右の角に穴をあけて紐を結び、余ったビニールで細長い足をつければ完成です。
紐は首にからまったりしないよう園児の腕の長さくらいにして、あとは走ってもぶつからないスペースを確保。まだ歩けない子には紐の端を握らせ、保育士が自分の胸の前あたりで凧をヒラヒラされば、きっと笑顔が弾けるはずです。

紙皿製の羽子板で 「ポンポン羽根つき」

羽根つきは「邪気をはね除ける」。羽の先端のムクロジの実には「無患子」の字をあて、子どもの無病息災を祈る。羽は害虫を食べるトンボに見立て、蚊除けを願う。いろんな思いが込められています。
乳児用の羽子板は、紙皿にガムテープで割り箸を貼り付ければOK。小さく丸めた新聞紙をビニールテープで巻き、折り紙のヒラヒラを付ければ羽も完成です。
2歳児なら保育士が羽を上から落とす羽子板で打ち返せます。羽子板と羽を紐でつなげば、1歳児も自分で上下に「ポンポン」できます。0歳児には保育士が羽を手で持って羽子板の上で弾ませてあげてくたさい。「ポン、ポーン」と擬態語を添えると「物が弾む様子」が感覚的に伝わると思いますよ。

絵札だけでできる 「指さしかるた」

い=犬も歩けば棒にあたる。遊びながらことば・ことわざを学べる「いろはかるた」のように、かるたには本来、「読札」と「絵札」があります。でも乳児には「絵札」だけで十分。動物や乗り物など、いろんな絵札を用意したら「指さしかるた大会」の始まりです。
ただし、読み方は年齢に合わせて工夫が必要。0歳・1歳なら「ぞうさんは?」「キリンさんは?」といって、子どもたちに指さしてもらいましょう。実は「指さし」は乳児期の発達の重要なサイン。「あれが欲しい」といった気持ちを動作で伝える力を養うことにもなります。
2〜3語文を理解しはじめる2歳児なら、もう少し「ひねり」を加えてもいいですね。「せんせい、イチゴが食べたいなぁ」が簡単すぎるようなら、「赤くて小さくて甘い果物が食べたいなぁ」とやってみるのもアリですね。

お正月にぴったりの絵本もたくさんあります

『おもち!』 ◇文/石津 ちひろ 絵/村上 康成 ◇小峰書店
こねこね、ぺったん ぺたぺったん!! 同じ音の繰り返しは0歳児でも楽しめます。

『ピピとキキの もちつきぺったん』 ◇作/きしら まゆこ ◇フレーベル館
おもちをつく様子、焼けてぷく~とふくれる様子を、何度でも楽しめる仕掛け絵本です。

『十二支のかぞえうた』 ◇作/さいとう しのぶ ◇佼成出版社
「かごめかごめ」のメロディーに乗せて読み聞かせると、子どもたちは十二支の動物と季節の食べ物をすぐに覚えちゃいますよ。

『すいすいたこたこ』 ◇作/とよた かずひこ ◇鈴木出版
たこあげ、羽根つきで遊ぶ動物たち。南の国からはライオンさんの獅子舞もお祝いにかけつけてくれます。

保育初めには近くの神社へのお散歩もオススメ

年神様を迎えるための「門松」「しめ飾り」「鏡餅」。最近では飾る家庭が減ってきたかもしれません。でも小中学校の正門や区役所などには、いまでも大きな門松が立てられていますし、神社には立派なしめ飾りが掲げられていますね。
保育初めの日には、そんな「お正月飾りスポット」にお散歩に出かけるのもオススメです。神社で手を合わせる意味はわからなくても、子どもたちには保育士の姿を見ながら感じ取れることがあると思います。
みなさんのお宅ではお正月飾り、やっていますか。円満が重なりますようにと願う「2つのお餅」、餅の下には長寿や潔白を表す「裏白」、餅の上には代々の繁栄を祈る「橙」。このお正月には、そんな意味を噛みしめながら、鏡餅を飾ってみませんか。
■監修/上嶋幹子
短大の幼児教育学科を卒業後、兵庫県で私立幼稚園での幼稚園教諭からスタート。その後、大阪府北摂の公立保育所と私立認可保育所で保育士として勤務。豊富な保育経験・スキルを有する。現在は、保育学生や保育士が安心して働ける環境を実現する活動を株式会社ワークプロジェクトで実践。保育ポリシーは「保育の正解はこどもが決める」。

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