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2026.04.15

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子どもたちが思わず振り向く!笑顔になる!保育園での「魔法の声かけ」って?

子どもたちが思わず振り向く!笑顔になる!保育園での「魔法の声かけ」って?

あいさつ、合図、号令、注意、誘導…。保育士は1日に何回、子どもたちに声かけをするんでしょう? きっと10回、20回では済みません。何度も同じことを言わなくちゃいけないような場面では、つい声が大きくなったりしますね。でも声を張らなくても、子どもたちが魔法にかかったように振り向いてくれる声かけの方法もあるんです!

「走らないで!」「もう知りません!」…つい言っちゃいますよね

忙しい中、何度言っても聞いてくれない。こっちで注意したら、あっちで同じことをやってる子がいる。ついつい「走らないで!」「静かにしなさい!」と大声を出したり、最後には「もう知りません!」と言っちゃったり…。本当はそんなふうに言いたくないのに、つい口に出てしまう状況、痛いほど分かります。でもそんな時はひと呼吸おいて、これから紹介する声かけを試してみてください。

(1)注意は、「〜しよう」という提案に置き換え!

「走らないで!」「散らかさないで!」は、子どもをコントロールしようとする「否定」や「命令」の言葉です。これは逆にやる気を削いだり、反発を買ったりする可能性があります。「〜しよう」という肯定的な提案に置き換えてみましょう。
例えば「走らないで!」→「廊下は静かに歩こうね」、「散らかさないで!」→「おもちゃは箱にしまおうね」、「静かにしなさい!」→「もう少し小さな声でお話しできるかな?」という具合です。
子どもたちは、やるべきことを具体的にイメージしやすくなり、案外「はーい!」と素直に行動してくれますよ。

(2)「できないこと」を咎めるより、「できたこと」を褒める!

「どうしてできないの?」と聞かれて理由を説明できる子なんていません。これ、大人の職場でもパワハラに当たるかも。子どもなら追い詰められて、黙りこんで、最後には泣いちゃいます。さらに「○○ちゃんはできるのに、どうしてできないの?」と、他人と比較されると自尊心まで傷つきます。
「できないこと」より「できたこと」に目を向けて、「今日はここまでできたね!すごいね!」と褒めてあげましょう。すると子どもは「もっとできるように」と頑張ってくれます。
また「できたかどうか」の結果だけでなく、「どれだけ頑張ったか」という過程を認めてあげるのも大切です。上手く絵が描けなかったとしても、「最後まで諦めずに一生懸命、描けたね」「すごく丁寧に塗れたね」と。子どもたちはきっと、前向きに次の画用紙に向かうはずです。

(3)「脅し」よりも、「お願い」や「感謝」のほうが効く!

「そんなことしてると鬼が来るよ!」は完全に脅しです。「先生、もう知りません!」と突き放すのも脅しの一種ですね。恐怖心や不安を煽って子どもを動かそうとするのは、信頼関係を損なうだけ。感情的にならず穏やかで肯定的な言葉を選びましょう。
例えば、何かをしてほしい時・やめてほしい時は「○○してくれると、先生うれしいな」。そのお願いを聞いてくれた時には「○○してくれてありがとう、先生助かったよ!」と具体的な言葉で感謝を伝えます。感謝は子どものやる気を引き出し、自己肯定感を高める魔法。脅しよりも効き目は抜群です。

(4)行動を促すには「見通し」を示し、「好奇心」を刺激!

「早く片付けなさい!」「もうおしまい!やめなさい!」なんていっても、子どもたちは急いでくれませんし、やめてもくれません。それは「早く」や「もう」に具体性がないからです。
これを「お片づけ、一人あと5個ずつ頑張ろう!」、「時計の長い針が6になったらおしまいね」と言い換えてみましょう。具体的な数字で「見通し」を示してあげるんです。子どもたちは「5個ずつ」を競い合って、「早く!」と急かすより倍くらいの速さで片付けてくれますよ。
「はーい、次は○○します!」といってもなかなか話を聞いてくれなかったり、集まってくれなかったり…。そんな時は「クイズ形式」で好奇心を刺激してみましょう。「次は何が始まるのかな?」「この箱の中には何が入ってるのかな?」みたいに。
ちょっと考える間を与える問いかけは、子どもたちの「知りたい」という気持ちを引き出します。そして一気にこちらに注目してくれます。

(5)一人ひとりの名前を呼び、気持ちに「共感」する!

「みなさん、おはようございます」、「すごいね、みんな!」といった全体への声かけも必要ですが、あえて個人名を呼ぶことも意識してみてください。「〇〇ちゃん、おはよう」、「△△くん、できたね!」と、声かけの中に名前を入れるだけで、子どもは「自分を見てくれている」という強いメッセージを受け取ります。
また泣いたり、怒ったりしている時は、その感情を受け止める「共感」の声かけも大切です。おもちゃの取り合いで泣いていたら「取られちゃって悲しかったね」、転んでしまったら「痛かったね、びっくりしたね」と。子どもの気持ちを言葉にして返してあげることが、「自分を理解してもらえた」という安心感に繋がるんです。

(6)声を張らずに、時にはあえて小さな声で!

注目を集めるには、どんな声かけをするかだけでなく、「伝え方」も重要なポイントです。声の大きさや抑揚、話す速さを意図的に変えることで、子どもたちの注意を効果的に引きつけることができます。
例えば、静かに話を聞いてほしい時には、あえてひそひそ声で話しかけてみましょう。「何か大切な話が始まるのかな?」と、子どもたちは自然と耳を傾けます。また楽しい活動を始める際に明るく弾んだ声で話せば、ワクワク感を高めることもできますよ。

(7)最強の魔法は「保育士の笑顔」です!

ここまで具体的なテクニックを紹介してきましたが、最終的にいちばん効くのは「保育士の笑顔」だと思います。先生がいつも笑っていると、子どもたちの緊張も自然に和らぎます。先生が楽しんでいる姿を見れば、子どもたちも安心して自分を表現できます。
子どもが相手とはいえ、なかなか言うことを聞いてくれなかったり、わざと逆の行動をされたりすると、カチンとくることもありますよね。でも、そんな時こそまず笑顔。ちょっと「大人の余裕」を見せて、魔法の声かけを実践してみてください。子どもたちの反応が驚くほど変わるはずです。
■監修/上嶋幹子
短大の幼児教育学科を卒業後、兵庫県で私立幼稚園での幼稚園教諭からスタート。その後、大阪府北摂の公立保育所と私立認可保育所で保育士として勤務。豊富な保育経験・スキルを有する。現在は、保育学生や保育士が安心して働ける環境を実現する活動を株式会社ワークプロジェクトで実践。保育ポリシーは「保育の正解はこどもが決める」。

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