SPECIAL

2026.05.27

お役立ち情報

保育園の感染対策、「0歳児の手洗い」「1歳児のうがい」ってどうすればいいの?

保育園の感染対策、「0歳児の手洗い」「1歳児のうがい」ってどうすればいいの?

手についた菌を洗い流す「手洗い」。喉に入ったウイルスを外へ洗い出し、粘膜の乾燥を防ぐ「うがい」。どちらも飛沫感染・接触感染・経口感染の予防に欠かせません。もちろん、みなさんの園でも徹底していると思いますが、0歳児は自分で手を洗えませんし、1〜2歳にはまだ「ガラガラ」は難しいですよね。そこで今回は、感染症が増える梅雨の時期に向けて、乳幼児の「手洗い・うがいの始め方」を紹介します!

0歳児は、まず「手を拭く」ことから始めましょう

0歳でも「手がキレイだと気持ちいい」という感覚を持つことはできます。流水での手洗いは無理ですが、代わりに濡らしたガーゼやおしぼりで拭いてあげましょう。「清潔であることの心地よさ」を体験させることが、衛生習慣の基礎になります。
タイミングとしては授乳や食事の前、おむつ替えの後、外から帰ってきた時など。まずは保育士がしっかり手を洗い、湿らせた清潔なガーゼや刺激の少ない赤ちゃん用のおしぼりを用意します。冷水ではなく人肌程度のぬるま湯を使えば、乳児も嫌がりません。
そして手のひら、手の甲、指の間、手首を優しく拭いてあげてください。特に指の間は汚れが残りやすいので丁寧に。ゴシゴシと力を入れず、肌を傷つけないようソフトタッチで、です。

うがいの代わりに、食後に白湯や麦茶を少々

0歳児にうがいは必要ありません。口をゆすぐこと自体、誤嚥のリスクが高いですから。でも口腔ケアが不要というわけではないんです。特に離乳食を始めた子は、食後に口の中をキレイにしたほうがいいですね。
方法は白湯や麦茶を一さじ、二さじ飲ませるだけでOK。これで食べ物の残りカスを洗い流し、口内を清潔に保つことができます。加えて喉の粘膜に潤いを与える効果もあります。

1〜2歳児の手洗いは、リズムに乗せて楽しく!

手洗い習慣を身につけるには、隅々まで完璧に洗うよりも、まず「楽しさ」を感じることが大事です。泡の感触、水の流れる音、タオルのふわふわ感など、五感で「手を洗うのって楽しい!」という認識を持たせてあげましょう。
例えば子どもが覚えやすいように擬音語・擬態語を使って、1)お水でジャー、2)石鹸をシュッ、3)アワアワもみもみ、4)お水でバイバイ、5)タオルでフキフキ…と、保育士が手本を見せながらリズムに乗せて教えると、すぐに真似してくれます。
楽しく習慣化するには歌も有効です。例えば「あわあわ手あらいのうた」は、手のひら、手の甲、指の間、爪の隙間など、洗う場所が順番に示されていて分かりやすですね。もちろん園でオリジナルソングを作るのもアリ。「きらきら星」や「メリーさんの羊」などは替え歌にしやすいですね。手洗いの手順だけでなく、子どもたちの名前や園にちなんだ言葉を盛り込むと、さらに親しみを持って取り組んでくれますよ。

「あわあわ手あらいのうた」動画

「ガラガラうがい」の第一歩は、口に水を含んで吐き出すこと

みなさんは、いつ「ガラガラうがい」ができたか覚えていますか。子どもの発達からいうと、できるのは3歳くらいからだそうです。もちろんできないから必要ないというわけではありません。1歳頃からステップを踏んで教えていきましょう。
ステップ1は「口に水を含んで吐き出す」こと。飲み込まず口の中に水を貯めておくことができるようになれば、ステップ2の「ブクブクうがい」へ進みます。まずは、1)少量の水(万が一飲み込んでも安全な量)をコップに入れて渡す。2)口に水を含んだら、口を閉じて頬を膨らませたり凹ませたりするよう促す。3)保育士さんの合図で「ぺーっ」と水を吐き出す。そんな練習を繰り返します。
最初は水がこぼれてしまっても大丈夫。②では「ハムスターさんみたいに、ほっぺをふくらましてブクブクー」などの声かけが有効です。もちろん3)までできたら「上手にできたね!」と盛大に褒めて、やる気を引き出してあげてくださいね。

なぜ手洗い・うがいが必要かという教育も

感染予防の重要性も少しずつ教えていきましょう。もちろん「手についたウイルスから経口感染する」「菌は喉の粘膜に付着しやすい」といった説明では子どもたちに届きません。ここは絵本の力を借りましょう。「なぜ手を洗わなきゃいけないのか」などの根本的な理由を、感情移入しやすい形で伝えてくれる数冊を紹介します。
◆『あらいくん』 作:中川ひろたか 絵:serico (世界文化社)
ジャブジャブ クチュクチュ ピチャパッパ! アライグマのあらいくんが、楽しいオノマトペで手洗いの大切さを伝えてくれます。「てあらいソング」の動画も公開されていますよ。
YouTube動画はこちら
◆『てあらいできるかな』 作:きむらよういち (偕成社)
ページを動かすと、おなじみのキャラクターが手をごしごし洗う動きになるしかけ絵本。すぐ真似できるので、はじめての手洗いに最適です。
◆『じゃぶじゃぶじゃぐちくん』 作:新井洋行(講談社)
おもちゃや甘酸っぱいいちご、みんなじゃぶじゃぶ洗っちゃおう。手洗いでバイキンさんもやっつけて!洗うことの気持ちよさを感じることができる一冊です。

保育士が危機意識を持ち続けることが大事

あれだけ大騒ぎしたコロナという言葉も最近は聞かなくなりましたね。マスクをする人も減り、スーパーの店頭の消毒液も撤去が相次いでいます。でも油断は禁物。ワクチン接種の徹底で重症化リスクは下がっていますが、実は2025年も高齢者を中心に2万人以上が亡くなっているんです。さらに最近はインフルエンザの流行期が長くなっていますし、今年は麻疹(はしか)の感染者も急増しています。
無理に危機感を煽るつもりはありませんが、常に危機意識は持っておきたいですね。みなさん自身も、ぜひ日頃の手洗い・うがいを徹底してください。子どもに教えるには、まず大人がちゃんとしないといけませんね。
■監修/上嶋幹子
短大の幼児教育学科を卒業後、兵庫県で私立幼稚園での幼稚園教諭からスタート。その後、大阪府北摂の公立保育所と私立認可保育所で保育士として勤務。豊富な保育経験・スキルを有する。現在は、保育学生や保育士が安心して働ける環境を実現する活動を株式会社ワークプロジェクトで実践。保育ポリシーは「保育の正解はこどもが決める」。

こんなはずじゃなかった!転職相談30秒入力

ほいともインスタページ

Search

Monthly Archive

一覧ページへ