2026.06.17
お役立ち情報
水と仲良くなれる遊びで、園児の「水が怖い」を「楽しい」に変えてあげましょう!

水遊びが気持ちいい季節。子どもたちはみんな水遊びが大好き…と思いきや、毎年何人かは水を怖がる子がいますよね。そして「なんとかして水遊びの楽しさ・気持ちよさを知ってもらいたい」というのが保育士共通の思いのはず。今回はどうして水を怖がるのか、その原因を理解した上で、段階を踏んで恐怖心を楽しく克服していける遊びを紹介していきます。
「トラウマ」「不快感」「不安」が水嫌いの3大要因
1つ目は「トラウマ」です。お風呂で突然、顔にシャワーをかけられた。道で転んで冷たい水たまりに突っ込んでしまった。そんな経験が心に強く刻み込まれて「水=怖いもの・イヤなもの」という条件づけがされてしまうんです。
2つ目は「不快感」。夏でもプールに入った瞬間は「冷たい!」と感じますね。その冷たさを
「不快」と感じる子がいます。他にも水が肌にまとわりつく感覚、シャワーの音や水圧に不快感を覚える子もいます。
最後は「不安」ですが、これは子どもだけの問題ではありません。水遊びやプールでの安全管理に保育士が過度にピリピリしている。海や川に行った際に親から「危ない!」「ダメ!」ばかりいわれる。そんな大人の態度が子どもを不安にさせ、恐怖心を植え付けます。
もちろん3つとも克服できないわけではありません。でもいきなりプールに入れるといったショック療法的なやり方は逆効果。少しずつステップを踏んで、水遊びの楽しさを教えてあげましょう。
【ステップ1】まず色水遊びや濡れタオルで「水慣れ」を!
水慣れには濡れたタオルで顔を拭くのも効果的です。肌触りのいいタオルをぬるま湯で湿らせ、まずは保育士が自分の顔を拭いて見せます。「気持ちいい!」「あぁ、さっぱりする!」と声に出し、顔が濡れることをポジティブに表現してあげましょう。その上で、今度は子どもの頬や口元に優しくタオルを持っていきます。「いないいないばあ」のように遊びながら触れさせてあげれば、一緒に不快感もぬぐえますよ。
【ステップ2】楽しいゲームで「水に足をつける」!
顔が濡れることが平気になったら、「足をつける」に挑戦です。浅く水を張ったビニールプールに、おもちゃの魚やスーパーボールを入れて、子どもたちを誘いましょう。「あの赤いお魚を釣りたいね」「キラキラのスーパーボール、いくつ取れるかな?」と声をかければ、きっと迷わずプールに足を入れてくれるはず。「魚釣り」「スーパーボールすくい」というゲームをクリアすることに目を向け、恐怖心を忘れさせる作戦です。
【ステップ3】「ワニさん歩き」から、バタ足・水のかけあいへ
「ワニさん歩き」では顔以外、ほぼ全身が水に浸かります。ここまでくれば、もう「バタ足」に進めるはず。ちょっと深めのプールで、まずはプールサイドにつかまって、保育士が体を支えながら足をバタバタ。慣れてきたらビート板を使うのもアリですね。だんだん水の中で体を動かす楽しさが分かってくるはずです。
ちょっと深めのプールでは、「水のかけっこ」も盛り上がります。水遊びの楽しさ・気持ちよさが凝縮された遊びですが、過激にならないように注意も必要です。いきなり顔にかけられて恐怖心がぶり返すこともあるので、まずは「顔にかけない」「優しくかける」というソフトなルールから始めましょう。
【ステップ4】「フープくぐり」「宝さがし」で水の中へ!
そこで効果的なのが、水中に沈めたおもちゃを拾う「宝さがし」や、水中の輪を通り抜ける「ループくぐり」などのゲームです。「やりたい」「できるようになりたい」という気持ちが恐怖心を分散させてくれます。目標達成のためには顔つけて水中で息を止める必要がありますから、自然にできるようになっていきますよ。
「できた!」の瞬間を共有するチャンスが豊富!
中にはスイミングに通っていて、潜水でスイスイ泳ぐ子もいます。でも夏の水遊びは、泳げる子だけのものではありません。みんなが自分なりに水遊びを楽しめるように、一人ひとりの様子や成長度合をしっかりと見て、サポートしてあげたいですね。
短大の幼児教育学科を卒業後、兵庫県で私立幼稚園での幼稚園教諭からスタート。その後、大阪府北摂の公立保育所と私立認可保育所で保育士として勤務。豊富な保育経験・スキルを有する。現在は、保育学生や保育士が安心して働ける環境を実現する活動を株式会社ワークプロジェクトで実践。保育ポリシーは「保育の正解はこどもが決める」。