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2026.07.01

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園児の体調不良時のシャワー、したほうがいい? やめておいたほうがいい?

園児の体調不良時のシャワー、したほうがいい? やめておいたほうがいい?

汗だくになったらシャワーをしてあげたい。嘔吐で汚れてしまったら、全身をキレイにしてあげたい。保護者からも「できるだけシャワーをしてやってください」とお願いされる。でも園児の体調がよくないときは、する・しないで迷いますよね。今回は「何か基準があると助かるのに…」という保育士さんの声に答えます!

熱があるときは、シャワーしないほうがいいの?

はい。発熱時は原則として避けるべきです。理由は3つ。これを説明すれば「シャワーをしてほしい」という保護者も納得してくれると思います。
一つ目は「体力の消耗」。たとえ短時間でも入浴は想像以上に体力を使います。発熱で体力や免疫力が落ちている状態では、小さな負担も体調悪化を招きかねません。
二つ目は「湯冷めのリスク」。温まった後に急激に冷えることで、悪寒を誘発する、症状が悪化するといった恐れがあります。
三つ目は「血圧の変動」。体温が変化すると血圧も変動しやすくなります。血圧の変動は子どもの体には大きな負担。特に体温調節機能が未熟な乳幼児は要注意です。

じゃあ汗や汚れがひどいときは、どうすればいいの?

発熱時はシャワーを控え、安静に過ごすのが基本です。ただ大量の汗や嘔吐物での体の汚れは、皮膚トラブルにつながることもあります。この場合は「清拭」で対応しましょう。シャワーをしなくても、十分に清潔を保ち、子どもの不快感を軽減できます。
ただし清拭でも「体力消耗」や「湯冷め」の可能性があります。以下のポイントに注意しながら行いましょう。
1)まずお湯で濡らして固く絞った温かいタオルを「複数枚」用意。
 (熱すぎず、子どもが気持ちよく感じる程度の温かさで)
2)次に「部屋を暖かく」して、子どもが寒がらない環境を整える。
3)服を脱がすのではなく、「拭く部分だけ」衣服をめくって拭いていく。
4)首筋、脇の下、足の付け根、背中など「汗をかきやすい場所」を中心に、優しく丁寧に。
5)顔や手足など「露出している部分」も、子どもの様子を見ながら優しく拭く。
6)拭き終わったら、必ず「乾いた清潔なタオル」で水分をしっかり拭き取る。
7)体力を消耗させないよう、できるだけ「短時間」で済ませる。
8)無理に全部キレイにしようとせず「子どもの状態」に合わせて柔軟に対応する。

熱が下がったら、もうシャワーをしてもいいの?

「熱も下がったし、元気そうだし、もう大丈夫」と早々に判断するのは危険です。解熱直後はまだ体力が完全に回復しているとはいえません。みなさんの園にも発熱時の「登園基準」がありますよね。それと同じように「シャワー再開基準」を定めておくと、迷うこともなくなると思います。
まず目安にしたいのが「解熱から24時間以上経過」していることです。発熱による体力消耗、再発熱のリスクを考えると「丸一日」は必要。もちろん24時間が経過していても、体温が安定していることを確認した上で、です。
また、体温だけでなく「全身状態」も重要な判断基準です。例えば、「機嫌がよく、普段通りに遊べている」「食欲がある」「水分も十分に摂れている」など、子どもに活気が戻っているかをしっかり確認しましょう。

基準を満たしたら、いつも通りのシャワーで大丈夫?

24時間が経って、「普段通り」に見えても、シャワーをする際は「普段以上」の注意が必要です。子どもが「まだ本調子じゃない」ことを念頭に、下記のように無理のない範囲でシャワーを再開していきましょう。
1)疲労が蓄積しないよう長湯は避け、できるだけ短時間で。
2)お湯の温度はぬるめ。熱すぎると体への負担、湯冷めのリスクあり。
3)浴室を暖かくしておく。冬はもちろん、夏でも冷房で冷えすぎている可能性あり。
4)湯冷めしないようにシャワー後はすぐに体を拭き、衣服を着せる。

子どもの状態を見極めるのって、難しいですよね…

微熱でもぐったりする子がいれば、熱があっても元気な子がいたり…。確かに子どもの健康状態を見極めるのは難しいですね。もちろん「検温」は必須です。体温計を脇の下にしっかり挟み、密着させて正しい体温を測るようにしましょう。ただ体温だけにとらわれず、「全身状態」を詳しく観察することも大事です。
1)顔色や表情…普段と比べて赤みがなく青白くないか。元気がない表情をしていないか。
2)機嫌…理由もなくぐずったり、不機嫌になったりしていないか。
3)食欲・水分摂取…食事や水分を普段通りに取れているか。飲みたがらない様子はないか。
4)活気…普段通りに遊びに参加しているか。ぐったりしていないか。
5)呼吸…息苦しそうではないか。ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸音はしないか。
6)その他…咳、鼻水、嘔吐、下痢、発疹などの症状はないか。
これらの情報は、発熱に至るまでの経緯、解熱後の経過を判断する上でも重要です。さらに時間とともに詳しく記録に残しておけば、保護者への説明や受診時の情報提供にも役立ちますよ。

夏はできるだけ、シャワーで気持ちよくしてあげたい!

「外遊びのあとのシャワーは、子どもたちも大好き」「シャワーをして着替えたら、気持ちよく食事や午睡をしてくれる」…。現場の保育士さんから、よくそんな声を聞きます。でもそのシャワーで体調が悪化してしまったら意味がありません。だからこそ日頃から子どもたちの健康状態を細かく観察し、適切にシャワーを活用したいものですね。
残念ながら園でシャワーができないみなさんは、夜の入浴になってしまいますね。その際はシャワーだけで済まさず、湯船に浸かるのがオススメ。体の疲れも取れますし、リラックスタイムにもなりますから。ただし、冷房の効いた部屋で湯冷めしないでくださいね。
■監修/上嶋幹子
短大の幼児教育学科を卒業後、兵庫県で私立幼稚園での幼稚園教諭からスタート。その後、大阪府北摂の公立保育所と私立認可保育所で保育士として勤務。豊富な保育経験・スキルを有する。現在は、保育学生や保育士が安心して働ける環境を実現する活動を株式会社ワークプロジェクトで実践。保育ポリシーは「保育の正解はこどもが決める」。

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