2026.09.02
お役立ち情報
1〜2歳児の交通安全、保育園で明日からできる指導・対策のアイデア集!

暑さがゆるみ始める9月、お散歩の機会も増えると思います。でもその分「止まって!」といった言葉をまだ理解できない1〜2歳児に、ヒヤリとさせられることも増えますね。9月21日からは「秋の全国交通安全運動」もスタートします。この機会に1〜2歳児に「どんな危険があるか」を再確認し、ヒヤリハットを「どう防ぐか」を一緒に考えてみませんか。
好奇心が膨らみ「突然の飛び出し」が増える時期
ハイハイからつかまり立ちへ、そして一人歩きへ。1歳を過ぎると行動範囲も視野も広がり、目に入るものすべてが新鮮な興味の対象となります。
例えば「猫がいる」「ちょうちょが飛んでる」「キレイな色の車が通った」などの小さな発見で、突然つないでいた手を振りほどいて走り出す。身体能力の発達に危険の認知機能が追いつかないため、予測不可能な動きが増えるのが、この時期の特徴です。
「危ない!」という言葉が伝わらない時期
車=危険」という概念も、「危ない!」という保育士の言葉も、まだしっかり理解できません。「車が来たら止まってね」と説明しても、その言葉が意味する具体的な「危なさ」をイメージできないんです。
さらに聴覚・視覚の処理能力も未熟で、近づいてくる車のスピードや距離感を正しく認識できません。車が目の前に来て、やっと存在に気づく感じです。
さらに聴覚・視覚の処理能力も未熟で、近づいてくる車のスピードや距離感を正しく認識できません。車が目の前に来て、やっと存在に気づく感じです。
お散歩・園庭遊び・登降園時に潜む危険とその対策
◯お散歩・園外保育では「ワクワク感」が危険
子どもたちはお出かけが大好き。テンションが上がって急に走り出したり、飛び出したりします。移動の際は「保育士が車道側、子どもたちが壁側や歩道の奥側を歩く」を徹底。信号のない横断歩道では、先頭の保育士が左右を確認し、必要なら車を止め、全員が渡りきるまでしっかり安全を確保しましょう。
それでも「万が一」はあります。出発する前には必ず目的地・帰園予定時刻・子どもの人数・引率する保育士の氏名などを記入したチェックシートを園に残し、緊急用の携帯電話を持って出かけましょう。
◯園庭遊びでは「門からの飛び出し」が危険
園内も絶対に安全ではありません。例えば人の出入りで一時的に門扉の鍵が開いた隙に、好奇心旺盛な1〜2歳児が道路へ飛び出すという事例も多いんです。
子どもが園庭で遊んでいるときは必ず門を施錠。活動開始前と終了時には人数確認。安全を守るには「基本の徹底」しかありません。
◯登園・降園時の「気の緩み」が危険
保育士と保護者が話している隙に、子どもが駐車場や前の道路へ駆け出してしまう。そんなヒヤリハットが多発しています。保護者もいるという気の緩み、周囲のバタバタした状況から事故が起こりやすい瞬間です。
引き渡し時には「ここからはお父さん、お母さんとしっかり手をつないで帰ろうね」と声をかけ、保護者にも「敷地内や園周辺では手を離さないように」というルールを共有しておくことが大事です。
子どもたちはお出かけが大好き。テンションが上がって急に走り出したり、飛び出したりします。移動の際は「保育士が車道側、子どもたちが壁側や歩道の奥側を歩く」を徹底。信号のない横断歩道では、先頭の保育士が左右を確認し、必要なら車を止め、全員が渡りきるまでしっかり安全を確保しましょう。
それでも「万が一」はあります。出発する前には必ず目的地・帰園予定時刻・子どもの人数・引率する保育士の氏名などを記入したチェックシートを園に残し、緊急用の携帯電話を持って出かけましょう。
◯園庭遊びでは「門からの飛び出し」が危険
園内も絶対に安全ではありません。例えば人の出入りで一時的に門扉の鍵が開いた隙に、好奇心旺盛な1〜2歳児が道路へ飛び出すという事例も多いんです。
子どもが園庭で遊んでいるときは必ず門を施錠。活動開始前と終了時には人数確認。安全を守るには「基本の徹底」しかありません。
◯登園・降園時の「気の緩み」が危険
保育士と保護者が話している隙に、子どもが駐車場や前の道路へ駆け出してしまう。そんなヒヤリハットが多発しています。保護者もいるという気の緩み、周囲のバタバタした状況から事故が起こりやすい瞬間です。
引き渡し時には「ここからはお父さん、お母さんとしっかり手をつないで帰ろうね」と声をかけ、保護者にも「敷地内や園周辺では手を離さないように」というルールを共有しておくことが大事です。
1〜2歳児が夢中になる「交通安全アクティビティ」
言葉での指示・指導が難しい1〜2歳児に危険を意識させ、注意力を育むには「遊び」を取り入れるのが有効です。子どもたちが夢中になる3つのアクティビティを紹介します。
①止まる・見るを感覚で覚える「室内シグナル遊び」
赤と青の画用紙で作った信号機カードを用意。保育士が「青だよ」と青カードを掲げたら元気よく歩き、「赤!」と赤カードを出したらその場でピタッと止まる、という遊びです。
上手に止まれたら「ピタッと止まれてすごい!」と褒めてあげることがポイント。「赤信号=止まる」という行動を、楽しみながら身体で覚えられます。
②手をつなぐを習慣にする「お散歩ごっこ&ふれあい歌」
お散歩で手をつなぐのを嫌がる子もいますね。そこでオススメなのが室内での「お散歩ごっこ」。「おててをつないで、あんよが上手♪」と、ふれあい歌を歌いながら歩きます。
友だちや保育士との手のふれあいを心地よく感じ、「手をつなぐ=楽しいこと・褒められること」と結びつけば、外でも自然に手をつないでくれるようになります。
③「絵本やペープサート」で車の危険性を伝える
言葉での指導が難しければ、カラフルでわかりやすい絵やキャラクターの力を借りましょう。
ペープサート(紙人形劇)や絵本の活用で、「車は危ない」を印象的に伝えられますよ。
例えば紙の車を勢いよく走らせ、「ビューン!危ないから、ここでストップ!」と動きを交えて見せる。「車が通り過ぎるまで、待て待て、できるかな?」と問いかける。みんなで「待て待て!」と声を合わせる…。
劇の登場人物になりきって「待つこと」を体験すれば、1〜2歳児にも「道路では待つ」というメッセージが視覚的に残ります。
①止まる・見るを感覚で覚える「室内シグナル遊び」
赤と青の画用紙で作った信号機カードを用意。保育士が「青だよ」と青カードを掲げたら元気よく歩き、「赤!」と赤カードを出したらその場でピタッと止まる、という遊びです。
上手に止まれたら「ピタッと止まれてすごい!」と褒めてあげることがポイント。「赤信号=止まる」という行動を、楽しみながら身体で覚えられます。
②手をつなぐを習慣にする「お散歩ごっこ&ふれあい歌」
お散歩で手をつなぐのを嫌がる子もいますね。そこでオススメなのが室内での「お散歩ごっこ」。「おててをつないで、あんよが上手♪」と、ふれあい歌を歌いながら歩きます。
友だちや保育士との手のふれあいを心地よく感じ、「手をつなぐ=楽しいこと・褒められること」と結びつけば、外でも自然に手をつないでくれるようになります。
③「絵本やペープサート」で車の危険性を伝える
言葉での指導が難しければ、カラフルでわかりやすい絵やキャラクターの力を借りましょう。
ペープサート(紙人形劇)や絵本の活用で、「車は危ない」を印象的に伝えられますよ。
例えば紙の車を勢いよく走らせ、「ビューン!危ないから、ここでストップ!」と動きを交えて見せる。「車が通り過ぎるまで、待て待て、できるかな?」と問いかける。みんなで「待て待て!」と声を合わせる…。
劇の登場人物になりきって「待つこと」を体験すれば、1〜2歳児にも「道路では待つ」というメッセージが視覚的に残ります。
保育士がいちばんのお手本!「安全指導3つのポイント」
①「止まる・見る・待つ」は、大げさすぎるジェスチャーで!
1〜2歳児は大人の言葉よりも「動き」を真似します。だからお散歩では、大げさなくらいに体全体を使って手本となる行動を示しましょう。
両手を左右に広げてストップ!おでこに手をかざして左右をキョロキョロ。「右よし!左よーし!」と大きな声で確認…。「先生が面白い動きをしているぞ」と興味を持ってくれたらしめしめ。真似するうちに「止まる・見る・待つ」といった習慣が少しずつ身につきます。
②「手をつないだらカッコいいね!」と肯定的に伝える!
「走っちゃダメ!」「手を離しちゃダメ!」といった禁止の言葉は、「走る」「手を離す」という行動の単語だけが強く伝わり、逆効果になることがあります。「ゆっくり歩こうね」「手をぎゅっとつなごうね」と、望ましい行動を肯定的に伝えるほうが効果的です。
さらに「しっかり手をにぎれてカッコいい!」「お友だちに合わせて、ゆっくり歩けてえらいね!」と褒めてあげれば、どう行動すればいいかを迷わず理解でき、自己肯定感も高まりますよ。
③毎日、「お約束の時間」を繰り返す
年数回のイベントだけで交通安全の意識を定着させるのは困難です。散歩に出かける前や朝の会の数分間を利用して、「お約束の時間」をルーティン化するのがオススメです。
「お外に出るときのお約束は?」「おててをぎゅっ、だよ!」と、定型の短いやりとりを繰り返すことで、安全意識が日常習慣として刷り込まれていきますよ。
1〜2歳児は大人の言葉よりも「動き」を真似します。だからお散歩では、大げさなくらいに体全体を使って手本となる行動を示しましょう。
両手を左右に広げてストップ!おでこに手をかざして左右をキョロキョロ。「右よし!左よーし!」と大きな声で確認…。「先生が面白い動きをしているぞ」と興味を持ってくれたらしめしめ。真似するうちに「止まる・見る・待つ」といった習慣が少しずつ身につきます。
②「手をつないだらカッコいいね!」と肯定的に伝える!
「走っちゃダメ!」「手を離しちゃダメ!」といった禁止の言葉は、「走る」「手を離す」という行動の単語だけが強く伝わり、逆効果になることがあります。「ゆっくり歩こうね」「手をぎゅっとつなごうね」と、望ましい行動を肯定的に伝えるほうが効果的です。
さらに「しっかり手をにぎれてカッコいい!」「お友だちに合わせて、ゆっくり歩けてえらいね!」と褒めてあげれば、どう行動すればいいかを迷わず理解でき、自己肯定感も高まりますよ。
③毎日、「お約束の時間」を繰り返す
年数回のイベントだけで交通安全の意識を定着させるのは困難です。散歩に出かける前や朝の会の数分間を利用して、「お約束の時間」をルーティン化するのがオススメです。
「お外に出るときのお約束は?」「おててをぎゅっ、だよ!」と、定型の短いやりとりを繰り返すことで、安全意識が日常習慣として刷り込まれていきますよ。
「ウチは大丈夫」という油断こそが危険!
2019年、滋賀県大津市で散歩中の園児の列に車が突っ込むという痛ましい事故がありました。いまでも保育現場で風化させてはならない教訓となっています。
でもどこかで「ウチの近くには幹線道路がないし、安全対策も徹底してるから大丈夫」と、ちょっと思ったりしていませんか。「自分だけは大丈夫」という根拠のない思い込みを、心理学では「正常性バイアス(楽観バイアス)」といいますが、ここから来る油断がいちばん危険。
大事な子どもたちの命を守るためには、常に「他人事ではない」「ウチでも起こるかもしれない」という意識を持つことが、何より大切ですね。
でもどこかで「ウチの近くには幹線道路がないし、安全対策も徹底してるから大丈夫」と、ちょっと思ったりしていませんか。「自分だけは大丈夫」という根拠のない思い込みを、心理学では「正常性バイアス(楽観バイアス)」といいますが、ここから来る油断がいちばん危険。
大事な子どもたちの命を守るためには、常に「他人事ではない」「ウチでも起こるかもしれない」という意識を持つことが、何より大切ですね。
■監修/上嶋幹子
短大の幼児教育学科を卒業後、兵庫県で私立幼稚園での幼稚園教諭からスタート。その後、大阪府北摂の公立保育所と私立認可保育所で保育士として勤務。豊富な保育経験・スキルを有する。現在は、保育学生や保育士が安心して働ける環境を実現する活動を株式会社ワークプロジェクトで実践。保育ポリシーは「保育の正解はこどもが決める」。
短大の幼児教育学科を卒業後、兵庫県で私立幼稚園での幼稚園教諭からスタート。その後、大阪府北摂の公立保育所と私立認可保育所で保育士として勤務。豊富な保育経験・スキルを有する。現在は、保育学生や保育士が安心して働ける環境を実現する活動を株式会社ワークプロジェクトで実践。保育ポリシーは「保育の正解はこどもが決める」。