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2026.09.16

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「午睡前の読み聞かせ」の効果を最大化する!声の出し方・読み方のコツ!

「午睡前の読み聞かせ」の効果を最大化する!声の出し方・読み方のコツ!

午睡の前に絵本の読み聞かせをすると、子どもたちがガヤガヤせず静かにしてくれる。みなさんもきっと、経験ありますよね。でもこの読み聞かせ、「子どもを静かにさせること」以上に、脳科学・発達心理学的に重要な意味があるんです。単に「静かに寝かしつけるための習慣」として行うのではなく、その役割・効果を理解すれば日々の読み聞かせの質も変わるはず。声や読み方のテクニックも紹介しますので、ぜひ参考に!

読み聞かせは、興奮をリラックスに切り替えるスイッチ

午前中の外遊びや製作活動中、賑やかな給食中、脳科学的にいえば子どもたちは交感神経が優位な興奮状態にあります。だから「すぐ寝なさい」は無理な話。さっきまで動き回っていた子が、お布団に入って目をつぶるのには、大きなエネルギーが必要なんです。
そこに読み聞かせを挟むことで、まずは「横になって静かに話を聞く」というワンクッションが生まれます。「一定の静かな時間」を設けることで、副交感神経が優位に立ち、これがスムーズにリラックス状態へと導く「スイッチ=入眠儀式」の役割を果たします。

保育士の声の「安心感」で、心地よい眠りへ

毎日、温かく接してくれる保育士の声は、子どもにとって何よりも安心できる「環境音」です。耳から入る安心感は、脳内でリラックスを促す「セロトニン」の分泌を助けます。
心地よい安心感に包まれることで、子どもたちは警戒心を解いて脳や体をリラックスさせ、穏やかな眠りにつくことができるんです。

子どもたちが眠くなる「声の魔法」!

<魔法1>集中力を高める「ウィスパーボイス」
ざわついている子どもたちに、大声で「静かに!」と言うのは逆効果。あえて息の成分を多く含んだ「囁き声=ウィスパーボイス」で読み始めてみてください。
子どもたちは「先生が小さな声で何か面白いお話をしているぞ」と、自発的に集中して耳を傾け、部屋全体の音量が自然に下がっていきます。

<魔法2>一定のトーンとリズムの「ゆりかごボイス」
普段の読み聞かせのように、メリハリをつけて声を張る必要はありません。ポイントはメトロノームやお母さんの心音のような、一定のリズムとトーンの「ゆりかごボイス」を維持することです。
声の高低(ピッチ)はあまり変えず、自分の本来の声よりも少し低めのトーンを意識してください。「単調で穏やかな音の流れ」が、脳をリラックスさせ、心地よい眠気をもたらします。
 

さらに眠気を増幅させる「読み方の技法」

<技法1>感情表現は控えめに、ストーリーは穏やかに
登場人物になりきってドラマチックに声を演じ分けるのは、日中の読み聞かせのテクニック。午睡前はあえて感情の起伏を抑え、ナレーションのように淡々と読み進めましょう。
「心への刺激」を最小限に抑えることで、子どもの意識は「お話の内容」から「心地よい響き」へと自然にシフトしていき、眠りに入りやすくなりますよ。

<技法2>擬音語・擬態語は静かに心地よく
「どんどん!」「ざあざあ!」といった賑やかなオノマトペが登場しても、そのままの雰囲気で文字の通りに読む必要はありません。時には「とんとん」「しとしと」のようにアレンジしてもOKです。
囁くように、柔らかい空気を含ませて表現すれば、お話の世界観を壊すことなく、心地よい刺激として、子どもたちの耳に届くはずです。

<技法3>ページをめくる前の「1秒」で期待感を高める
ページをめくる際は一拍おいて「1秒の無音(間)」を作ってみましょう。この短い沈黙が静かな集中力を極限まで高め、子どもたちは「次はどうなるんだろう」と想像を膨らませます。
すると視覚に頼ることなく頭の中で次のページのイメージができあがり、物語への没頭が深まっていくんです。
 

「こんなときはどうするの?」…すぐに役立つQ&A

<Q>途中でざわついてしまったら?
お話を一度ストップしましょう。そして子どもの目を優しく見つめながら、さらに声のボリュームを落として、ゆっくりと再開してみてください。
「静かに聞いて!」といった言葉は、子どもたちを物語の世界から現実に引き戻してしまいます。お話の中の静かなフレーズをさらにトーンを下げて繰り返すなど、「声の引き算」を心がけると、子どもたちは自然に意識をこちらに向けてくれますよ。

<Q>なかなか寝つかない子には、どう対処すればいい?
「早く寝かさなきゃ」と焦る気持ちは、子どもたちにも伝わって脳を緊張させてしまいます。なかなか寝ない子には「眠らなくてもいいから、横になって先生の声を聴いててね」と優しく言ってあげましょう。
添い寝をしながら耳元で語りかけるようにすると、安心感から気づけば眠りについている、ということが多いんです。

<Q>毎日、同じ本をせがまれるけど問題ない?
まったく問題ありません。むしろ午睡前の読み聞かせでは、「同じ絵本の繰り返し」のほうが効果的なんです。
結末がわかっているお話は、子どもに「次は何が起こるか知っている」という最大の安心感を与えます。ハラハラしながら展開を追うより、早くリラックス状態に入ることができます。

ぜひ一度、「自分の読み聞かせの声」を聴いてみて!

スマホの録音機能などを使って、自分の声を客観的に聴いてみてください。思っているより読むスピードが早かったり、声が高かったりするのに気づくはずです。
自分の声の特徴・読み方のクセが分かれば対処もできます。たとえば「ちょっと高いかも」と思ったら、声が響きやすいお風呂場などで、胸の奥から響かせるように「少し低めの、ゆっくりとした声」を出す練習をしてみましょう。
毎日の少しの意識で声の質は確実に変わっていきます。声が変われば、子どもたちの寝つきもきっとよくなるはずです。
■監修/上嶋幹子
短大の幼児教育学科を卒業後、兵庫県で私立幼稚園での幼稚園教諭からスタート。その後、大阪府北摂の公立保育所と私立認可保育所で保育士として勤務。豊富な保育経験・スキルを有する。現在は、保育学生や保育士が安心して働ける環境を実現する活動を株式会社ワークプロジェクトで実践。保育ポリシーは「保育の正解はこどもが決める」。

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