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2026.10.21

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保育士必見の6冊!子どもたちが五感で楽しめる秋冬絵本+読み聞かせのコツ

保育士必見の6冊!子どもたちが五感で楽しめる秋冬絵本+読み聞かせのコツ

「食欲の秋」「読書の秋」なんていわれる季節。もちろん美味しい秋の味覚も見逃せませんが、本にふれるのにも最適な時期です。それは子どもたちも同じ。今回は秋冬を彩る年齢別のオススメ絵本に加え、ちょっとした読み聞かせのポイントも紹介します!

秋は子どもたちの五感を豊かにする刺激の黄金期!

園庭では葉が色づき、虫の声が聞こえ、風も冷たくなる秋。目に耳に肌に、子どもたちの五感への刺激が豊富です。同時に外遊びの時間が減り、室内で過ごす時間が増えますね。
そこで欠かせないのが「絵本」。絵本は子どもたちの心に寄り添い、特別な思いを紡ぎ出します。「季節のぬくもり」にふれ、「自然への興味」を掻き立てるきっかけにもなります。
例えば、子どもたちは絵本を通じて落ち葉の「カサカサ」という音や、雪の冷たさを連想し、豊かな自然を感じ取ります。室内にいても五感にいろんな刺激を受けるんです。

0〜1歳児には、色鮮やかな絵とオノマトペが楽しい絵本

0歳の赤ちゃんには、はっきりとしたイラストの絵本が最適。色鮮やかな絵は赤ちゃんの脳に心地よい刺激を与えます。ただ、この時期は絵本に手を伸ばして触ろうとします。角が丸くて破れにくく、扱いやすい絵本を選ぶと安心ですね。
1歳児になると動物や果物など、身近で親しみのあるものが登場する物語に興味を示し始めます。そして楽しいオノマトペ(擬音語・擬態語)が盛り込まれたリズムのいい絵本は、声を出して真似をする楽しさを引き出します。


『ぶうぶう』 ◇作:新井 洋行 ◇偕成社
ぶた ぶうぶう、でんしゃ ごとんごとん、あめ ざあざあ。
赤ちゃんが最初に口にするのは、きっと「ぶぅ」や「ばぁ」ですね。そんな「濁音」のオノマトペを集めた絵本。言葉のもとになる「音」を発する楽しみを味わえます。もちろん絵は色合いがハッキリ・クッキリ。目にも楽しくファーストブックに最適です。

『もこ もこもこ』 ◇作:谷川 俊太郎 絵:元永 定正 ◇文研出版
「しーん」と静かだった地面の一部が小さく「もこ」と盛り上がって、「もこもこ」と大きくなる。今度はその隣が「にょき」と盛り上がって…。
出てくるのは「もこ」「にょき」「ぽろり」などの奇妙な擬音ばかりで、絵の色や形もキテレツ。大人には「?」がいっぱいですが、声に出して読めば赤ちゃんが喜ぶ不思議な一冊です。

読み聞かせでは、オノマトペを表情豊かに楽しそうに表現しましょう。特に口の動きを大げさにすると、赤ちゃんも大喜びしてくれますよ。

2歳児には、身近な自然にふれられる絵本

お散歩の途中で、どんぐりや赤いカエデの葉などに興味を示し始める。そんな2歳児には身近な自然や季節感を表現した絵本がぴったりです。さらに挨拶やトイレ、歯磨き、お風呂といった「生活習慣」に関わる絵本もオススメ。登場人物が褒められていると、「自分もやってみたい!」「真似してみよう!」という気持ちになります。

『もりのおふろ』 ◇作:西村 敏雄 ◇福音館書店
森のおふろでライオンが、ゾウに背中を洗ってもらう。さらにワニ、ブタ、ウサギといろんな動物がやってきて、みんなで輪になって前の動物の背中を流す。互いに思いやる「やさしさ」でいっぱいの絵本です。
「ごしごししゅっしゅ」、お湯を「ザブーン」、おふろへ「ドボーン」。リズムのあるオノマトペも楽しい一冊です。

こうした絵本の場合、「みんなやさしいね」「気持ちよさそうだね」などの注釈は無用。そのまま読めば子どもたちはちゃんと、やさしさや気持ちよさを感じ取ってくれます。

3歳児には、お散歩やごっこ遊びへの興味を広げる絵本

お友だちとの集団遊び、ごっこ遊びへの関心が高まる年次です。特に秋冬はお散歩や森の探検などをテーマにした物語を選ぶと、「これ、お外でやったね!」「明日どんぐり拾いに行こう!」と盛り上がります。
言語への興味も高まる時期なので、イラストに魅力的な表現が添えられた絵本がオススメ。言葉の理解を深め、そこから豊かにイメージを広げる力も膨らみます。

『あきぞらさんぽ』 ◇作:江頭 路子 ◇講談社
落ち葉を踏んで、かさかさと音を立てながら進むと、木からどんぐりが落ちてくる。見上げると、みのむしさんが揺れている。葉っぱもたくさん降ってくる…。秋の林の季節感が、みずみずしいタッチの絵と、可愛らしい言葉で描かれています。子どもたちが外へ出かけたくなること間違いなし!

この絵本では落ちてくるどんぐり、みのむしの様子を「まねっこしよう!」という場面があります。「ぽとん、ぽとん、ぽとん」「ゆら、ゆら、ゆらーん」。読み聞かせでも、みんなで「せーの」と声をそろえると盛り上がりますよ。

4〜5歳児には、秋冬の行事や豊かな物語を味わえる絵本

クリスマス、お正月、節分などの冬の行事に向け、その導入となる絵本を取り入れると、行事の意味を知る機会になりますし、積極的に準備を進めようという気分も高めてくれます。
また少し長めのファンタジーや、物語性を意識した絵本にも挑戦できる年次です。主人公に共感したり、次の展開を予想したり、情緒や想像力も育くまれます。

『おもちのきもち』 ◇作:かがくい ひろし ◇講談社
餅つきで頭をたたかれ、のばしぼうでのばされ、プッチンとちぎられ、食べられる兄弟の小餅たち。「私」はいまのところ鏡餅として大事にされているけど、「いつ なんどき たべられることやら」と逃げ出します。奇想天外の展開ですが、お正月におもちを見る目が変わるかもしれません。

『ビロードのうさぎ』 ◇作:マージェリィ・W・ビアンコ 絵・訳:酒井 駒子 ◇ブロンズ新社
クリスマスに男の子の家にやって来た「ビロードのうさぎ」のぬいぐるみ。毎晩いっしょに寝たり遊んだりするうち、ぼろぼろになっていきます。でもうさぎは「男の子のほんもののうさぎ」になったと感じて幸せでした。ところが突然、別れがやってきます。切ないけど前向きになれる展開は、子どもたちの心にも響くはずです。

長めのストーリーは一度に読み切らず、あえて続きを翌日に持ち越すのもいいと思います。その日の話を思い起こしながら、明日の展開を想像することで、物語の世界により深く没頭できます。

みなさんもこの秋、一冊を手にしてみては?

大人にとっても秋は心落ちつく季節ですね。ふだんあまり本を読まないという人も、ちょっと書店に立ち寄ってみませんか。気になる一冊、以前よく読んでいた作家の新作などに出会えるかもしれません。
夜が長くなる季節、本を片手に静かな時間を過ごすのも悪くないと思います。もちろん「食欲の秋を楽しみながら」がいいですよね。
■監修/上嶋幹子
短大の幼児教育学科を卒業後、兵庫県で私立幼稚園での幼稚園教諭からスタート。その後、大阪府北摂の公立保育所と私立認可保育所で保育士として勤務。豊富な保育経験・スキルを有する。現在は、保育学生や保育士が安心して働ける環境を実現する活動を株式会社ワークプロジェクトで実践。保育ポリシーは「保育の正解はこどもが決める」。

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